2798 ワイズテーブルコーポレーションの第11期定時株主総会

平成22年5月23日(日曜日) 10時〜

場所 六本木ヒルズ森タワー49階 アカデミーヒルズ 六本木フォーラム内 タワーホール

サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します


日曜日に株主総会です。株太郎にとては土日の総会はあんまり嬉しくないかな〜。平日の方が会社休みやすいです。


会社四季報には「高級飲食店『XEX』、カジュアル伊料理『サルバトーレクォモ』展開。飲食店核の不動産開発も。カジュアル系イタリアン順調も、高級業態低調、上海2号店赤字も響く。固定資産売却損。11年2月期の店舗純増は前期並みの7程度。入居先ビル稼働率向上で上海2号店が後半収支ゼロ圏か。ビル管理やカジュアル系の堅調続き、純益浮上。新業態の焼き肉店や和食店は食材や人件費削減での黒字化が課題。出店はカジュアル系主体、新規エリア開拓も」と書かれています。


株主優待は1株以上ですと5000円分の優待券です。

貸借対照表の負債の部に株主優待引当金というのが1946万6000円計上されています。

ポイント引当金というのが1610万1000円計上されています。

今期、純損失が5億8100万円なので〜こういう費用が痛いな〜って思います。株主優待とポイント制度を無くしても焼け石に水か。


会場の最寄り駅は六本木駅。新宿駅からですと都営大江戸線で10分ぐらいです。

召集通知の案内図には大江戸線3番出口から会場まで徒歩25分と書いてありますが、六本木ヒルズのHPには六本木ヒルズまで徒歩4分って書いてあるんですよね。

六本木ヒルズの敷地内に入って会場まで21分あるって事でしょうか?何度もここで総会がありましたがそんな事ないんですよね。49階までの会場まで階段で行ったらそれぐらいかかるのかな?


召集通知にはお土産の事が書いてありました。





去年も書いてあったかな。お土産はあるけど内容は教えられないと。毎年〜コーヒー、1000円分の優待券でしたが、去年のお土産は業績が悪かったから1000円分の優待券が減っていました。今年は更に減るかも・・・・赤字で無配だし。


大江戸線の六本木駅を出て六本木ヒルズに行く途中に花畑牧場カフェがあります。





すでにブームは去った感じですかね〜。


到着は、9時30分。





雨です〜。4月から株主総会の日は晴、雨、雨、雨、晴、雨、晴、雨って感じ〜。





六本木ヒルズの敷地内にある蜘蛛のオブジェ。名前はママンっていうらしい。株太郎はゴキブリより蜘蛛の方が嫌いだな〜。





六本木ヒルズの全体の模型です。象徴的なビルが森タワー。地下6階、地上54階です。





会場の49階まで行くエレベーター近くには村上隆の絵があります。





受付で、出席票と「六本木アカデミーヒルズ 来訪者用入館証」をもらいます。飲み物は無し。





「六本木アカデミーヒルズ 来訪者用入館証」を対象店舗で提示すると特典があるらしいですよ〜。





ワイズテーブルの店舗はあるかな〜?





ありました!!B2Fにある「毛利 サルヴァトーレクオモ」。特典は10%OFF〜。

「六本木ヒルズの由緒ある名庭「毛利庭園」に面し、東京タワーを臨み、さらには春の桜、冬のイルミネーションという絶好のロケーションの中で、石窯で焼き上 げる本場ナポリピッツァや大山鶏のロティサリーチキンをはじめ、こだわりの料理の数々を堪能できるオンリーワンのサルヴァトーレ・クオモブランド。ランチ から深夜まで刻々と変わっていく店内の雰囲気も楽しみの一つです。」

だってさ〜。


49階から見る景色。





雨だからイマイチ。





会場は450席ぐらい用意されていました。出席株主は380人ぐらいでしょうか。第2会場もあるようです。


社長の挨拶、株主数議決件数、監査報告、召集通知の説明、議案の説明があり、10時20分から質問タイム。


損益計算書を過去6年間チェックした。だいたい売上原価率が約85%、販売管理費が約12%。今期については売上原価が約87%、販売管理費が約14%。大幅に上がっている。厳しい状況だから販売管理費は減らさなければならないのに逆に増えている。要因は?

リーマンショック前から地域的に地盤沈下したエリアは単価を落とし中身を濃くして集客を図る戦略をやっていた。その後、リーマンショックが来てXEXのセクションがダメージを受けた。XEXは接待等に使われて利益率が良かったがほとんど無くなった。メニューの見直しや単価を調整してお客さんの数を拾っていこうという戦略にした。人件費のコントロールは即動けなかった。損益計算書を全部精査し、目標値を決めてやっているので徐々に改善されてきた。


2期連続赤字。どうやって黒字にするのか?どうやって利益を出すのか?

同業他社のひらまつが良い業績を出している。ひらまつの事を調べたが、レストラン事業はそんなに収益は良くない。だがウエディング事業は収益をしっかり上げている。我々も2年前からウエディング事業を内政化しなければと考えを持っていたが、あるウエディング会社に委託をしていた。その時はXEX自体が好調だったので良かったのだが、リーマンショック以降は被害を受けてしまった。我々もレストランウエディングに対しては内容としては負けないで出来るだろうと考えた。そうは言っても専門職がそれなりにいないとお客様が納得しないので、優秀なスタッフを集め、今年春から内政化という事で先方と話してこちらで全部引き受けた。ゼクシーというウエディングの雑誌に自社で広告を出した。ウエディングは半年前に予約が入ってくるので寄与するのは下期。9〜10月あたりから数字が上がってくるだろうと予想している。体制をしっかりしてスタートしているのでレストランウエディングとしては評価が上がる内容で行ける。XEXというブランドはそれなりの感性を持っているので他社と対抗できると思う。サルヴァトーレ・クオモ・ジャパンについては、1年半ぐらい前に池袋の非常に良くない場所に出店したが、そのビルにとってウチが入る事に付加価値があるという事で条件を緩和して入る事が出来た。普段使い勝手の良いレストランとしてオープンし、平日お客さんが意外と来る状態。他にも同じような業態で出店した。どういう業態かというと、普段の日に気楽にお酒を飲んで、イタリアンのつまみを食べて、最後にピザかパスタを食べてもらう。来店客数を増やす為にドリンクの値段を下げて、つまみもハーフサイズにして何種類か取れるようにした。食材はXEXと同じものなので味は変わらない。それが評価されて収益性が良くなっている。高級店もワインの値段を調整したり、食材を探し回り、他社に無いものを出していきたいと努力している。行けるという感覚は持っている。


サービス業を支えているのは人材。従業員の勤続年数が1.8年。この業界の事はあまり知らないがこんなものなのか?非常に短いと思う。石の上にも3年ではないが、勤続年数が伸びるように努力してほしい。

新卒等もかなり採用している。外食産業は離職率が高い。出店もかなりしている。アルバイトはピザのデリバリーをやっているので冬場の寒い時に人数が増えたり入れ替わっている。最近のゆとり教育とか卒業して新卒が入ってきたのでその辺の対応を会社としてもやっていかなければならない。最近感じるのが世の中のしつけというか、そこら辺が希薄になって日本人全体的に弱点になっている。韓国に出店したので韓国によく行くが韓国の若者はチャレンジ精神がある。中国も1人子政策の事もあるが教育レベルが高く、海外に留学するとか、現在の日本の若者に比べると差がある。これは気をつけないと、競争力が無くなると思う。ただ、食文化に関しては明らかに東京、京都とか圧倒的にリードしていると思う。しつけから教育していかないと定着はしないんじゃないかと思う。各部門の責任者がこういう事を把握しながらリーダーシップを持って引っ張っていくようにしたい。


(株主)役員に株を持っていない人がいる。会社の経営と一体感を持ってもらう為に株を持っていほしい。持たない理由があるのなら教えてほしい。私としては持ってもらわないと困る。最低10株。株主じゃない人に役員になる資格は無いと思う。必ず持つと宣誓してもらいたい。

(社長)前回の総会でもあった質問。私(社長)が取締役に選出したメンバーというのは経営手腕や経験を評価して取締役に選任している。株を持っている事も選任理由にあっても良いと思うが、ストックオプション制度を採っているので、株式を持っていなくても株主と同じ目線で職務を遂行すると革新している。お金に余裕が出来たら株を持ちたいと思っている。

(株主)納得できない。株価もそんなに高くない。ここにいる株主さん、みんな納得しないんじゃないかと思う。給料割いてでも買ってほしい。


召集通知には各セグメントの営業利益までしか書いていない。全事業で利益が出ているように見える。トータルでは営業損失、赤字である。

本社コストが入っていない。共通の本社コスト5億5000万円を入れると、最終損益の赤字になる。店舗段階ではすべて利益が出ている。特にXEXの落ち込みが激しかったのでカバーできなかった。個別には昨年オープンした「焼き肉An」が赤字で足を引っ張っている。株主の皆さんに来ていただく為に優待券を発送し、かなりの方が来て頂いて評価が高いが、箱の使い方というか、我々の使い方はお客様サービスを落としたくないと張り込んでいたから赤字から抜け出せない。しかし直近では改善してきているので何とかなると思う。中華関係も足を引っ張っている。たまプラーザと川崎のチネチッタにあるが川崎の方が足を引っ張っている。大きいのは上海の森ビルにある店舗。リーマンショックをまともに受けてモルガンとかそうそうたる企業が入る予定だったのがキャンセルになり、テナントが1/4しかはいっていない。毎月かなりの赤字を出している。万博効果と、7月にはテナント入室率が60%まで上がると言われているので赤字ではなくなると思う。


(株主)本社費とは、どんなものが入るのか?賃貸費は本社費に入るのか?削減できないのか?リーマンショックは2008年にあった話。店舗が頑張っているのに本社がいい加減な事をやっているのでは?

(社長)賃貸料は本社費には入っていない。役員や本社の給料の高い社員のかなりの減俸をしている。いまも減俸のままである。私(社長)と役員1人は事業提携等々で会社に少し迷惑をかけたと自覚しているので更に減俸する。お金をかけるのはお客様に直接触れる店舗とか。オフィス関係はお金を生まない。お金を生まない所にはお金をかけないというのが創業からの考え。しっかり管理していきたい。宜しいでしょうか?

(株主)まったく納得できないけどいいです。


香港、シンガポールには事業所はあるが店舗が無い。中国韓国に出店しているが海外展開は?

シンガポールは前向きに考えていたが、廃棄の問題とかクリアーすべく動いていたが、リーマンショック以降、状況が変わったので取り止めて撤退する。大型店ではダメだが小型店ではチャンスがあれば出ようと思う。韓国は先方の企業と業務提携の上で出店。上海の店舗では予約が取れないぐらい人気がある。イタリアンNo1の評価をもらっている。現地の法人と組んでサルヴァトーレジャパンのデリバリーを含んだ形でやる。ビジネスチャンスはあると思う。数ヶ月前にベトナムに行ってきたが、おいおいチャンスはあると思う。東南アジア、東アジアを中心に展開したい。


取締役の報酬額が、4人で5600万円。赤字で減俸したと言っていたがまだまだ高い。減俸額を増やしたらどうか?

かなり減額したつもりでいる。責任を明確にする為にやっている。店舗でも給与の高かった人、業績が良かったから高かかったので業績が落ちてきたからある程度下げている。総会の後に査定があるが株主様の意向を持って厳しくやる。


資金調達の考え方は?借入金が増えている。2期連続赤字では銀行から借りるのも難しいのでは?M&Aとか資本の調達とかどうやるのか?

子会社のタカラビルメン株式会社を売却した。良い会社で売却しないで持っていたかったが資金の為に売却した。たしかに資金調達が厳しくなっている。海外は自社で大きな投資を止めて現地の法人と提携してやっていこうと考えている。


今日雨の中、日曜日の貴重な時間の中たくさんの株主が来ている。前向きな話を聞きたい。

日本の経済が全般的に地盤沈下した。外食のお金が抑えられていて内食の方とか王将とか単価の安いところにお客さんが落ちていった。我々のグループですとXEXに行っていたお客さんがサルヴァトーレに落ちた。収入が減るから当たり前の事で回数も減る。特に平日がガラガラ。週末はお客さんがいっぱいでも平日はぜんぜん来ない。王将、マクドナルドはクレバーに動いて元気。マクドナルドは戦略としてコーヒーも出してその被害がドトールに行っている。パイを取り合っている。我々はどうしたら良いか考えて、サルバトーレジャパンが居酒屋さんのお客さんを取ろうと動いている。お酒飲んでつまみ食べて最後にピザを焼くの見ながら楽しんでもらって3000円いかないと思う。我々の使っている食材が世界一だと思っている。有機野菜や海外から入れる食材もトップクラス。海外でもこうやりたい。ウエディングは昔から平松がライバル会社でクレバーになれなかったのが差になったと思う。レストランではそれなりのシェフがいるので何とか対抗して奪っていきたい。外食が悪い中で2つの良い物を持っているのでこれを活かしながらこの次にはもうちょっと良い報告が出来るように頑張りたい。


議案の取締役7人選任の件。8名から7名になる。1名選任されない理由は?

1人退任する。上場するときから手伝ってもらって優秀な方でもうちょっといて欲しいと言ったんですが、彼はだいぶ前から1人でトライしたいと言っていたので許可したという言い方は変ですけど話し合いで退任する事になった。他のメンバーや執行役員もいるのでカバーできる。


レストランウエディングについて。提携とかコラボはするのか?

オフィスビルに入っている店舗は土日はお客さんが入ってこないと思い、土日はウエディングを仕掛けようと思っってスタートしたが土日も普通のお客さんが入ってきてしまった。前に他社と提携していたが、場所を貸すお金と料理のお金はうちに入ってくるが、付帯業務は全部持っていかれる。付帯業務も結構大きいのでこれも我々でやる事にした。著名なデザイナーとかパーツではあるかもしれないが大体は自社でやりたい。


11時19分、質問タイム終了。


議案の採決をして、11時20分に株主総会終了。


お土産は、





グループのカフェブランド「ポールバセット」のレギュラーコーヒー100gと焼き菓子4個


帰りに「六本木アカデミーヒルズ 来訪者用入館証」を見せると10%OFFになる「毛利 サルヴァトーレクオモ」に行きました。





でも見ただけ〜。


昼飯は新宿まで戻り、「信州そば処 そじ坊」で。元気寿司の株主優待が残っていたので消費しました。





肉玉丼定食 880円。

そじ坊のそばは箱根そばより細麺でした。牛丼の小鉢に温泉卵が乗っています。からめて食べると美味しいです。

1番手前の細い枝みたいなのは、そばを揚げたもの。お通しです。そばが来る前に食べてしまったのでほとんどありません。これは無料〜。


サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します


inserted by FC2 system