7968 田崎真珠の株主総会
平成20年1月25日(金)午前10時〜
場所 神戸市中央区・本社ホール
ジャンプ君さんから頂いたレポです〜。ありがとうございます!!
みなさん今年もよろしくお願いします〜。
今年最初の総会は田崎真珠です。去年酷かったので、欠席するつもりでしたが、直前に異常事態発生!!
1月23日に銀行からの融資が難しくなり「継続疑義」が付きました〜。24日にはストップ安・・・。
さらに筆頭株主サハダイヤモンドからの株主提案もあり、寒さに負けそうになりながら参加を決定。
当日は天気はよいものの、前日からの雪がうっすら残っていました。神戸では珍しいことです。
中心部の三宮から、ポートライナーという無人の電車に乗り換え。この電車、運賃が高いこともあり、かつてはガラガラだったんですが、今は神戸空港や、大学が4つも出来て、満員です。
10分ほどで最寄りの「市民広場」駅に到着、先月来た「ノエビア」と同じです。
改札には案内板を持った社員がいました。その後も、順に社員がいます。でも全部男性でした。これだけ寒いと女性には気の毒かな〜。
株が下がっても総会には株主は興味がないのか、道を歩く人もあまり見かけません。
本社前には通信社の記者がいて、株主から取材していましたが、ボクはスルー。
建物の中に入ります。1階は店舗になっていて、観光バスのコースにもなっているんです。簡単な作業工程が見学できるようです。
2階のホールではたくさんの社員が「おはようございます!」。受付で出席票と訂正の紙をもらい場内へ。
テーブル付きの席に着きます。もうかなり入っているようですが、ほとんどが濃い色のスーツ姿。女性向きの企業のイメージとは違いますね。
まあ、大部分が社員や関係者らしき人なんですが。紙コップのお茶が配られているけど、女性1人が適当に配っているだけなので、ボクのところには来ませんでした。
定刻1分前に「ビデオ撮影のお知らせ」と「撮影のお断り」がアナウンス。役員が入ってきて、時報と同時に開会。
議長「皆様おはようございます」。社員株主「おはようございます!!」。
初めに役員全員が起立して、継続疑義の件についての謝罪がありました。また退任取締役の退職金辞退の申し出がありました。
このときも「了解!」って叫んでました。
本来は社長が議長なんですが、健康上の理由で欠席。去年もかなりヨボヨボだったので、仕方ないでしょう。議長は副社長がやります。
株主は8691人で、行使書を含む出席者は1831人。会場にいるのは100人くらいです。
報告は常務が書面の読み上げで行いました。真珠専業なので、とても簡単です。あっという間に終わります。
銀座のビルを売って、借金を返したとか、原価率や管理費の増加で利益が減ったとかの話です。
さらに「継続疑義」についての説明がありました。
続いて議案の説明。今回は「株主提案」があります。こういうのはボクは初めてです。
提案者は筆頭株主で同業者の「サハダイヤモンド」。補足説明は無いということです。
10時38分から質疑タイム。
初めに書面質問に常務が回答。
「棚卸し資産評価損79億円と固定資産減損19億円の内容は?」
↓
「棚卸し資産は在庫が多すぎたので引き下げる必要があった。固定資産は土地建物で向こう15年の利益で回収できない部分。今後また発生するかはわからない」
(サハダイヤモンドから)「議決権の詳細について」
↓
「行使書提出段階で5号議案に賛成506人、1295個、反対645人、3904個、記入無し606人、3225個。今出席している人は107人で12486個」
まあ簡単に言うと、記入無しは反対票になるので、今のところ1295対7129で反対が多いと言うことです。サハが4100ほど持っているので、それを足しても逆転は難しいということです。
会場の質問もサハから。「11項目の質問を用意したが、継続疑義や前日の株価下落を見て、質問しないことにした。田崎の問題は実は内部にあると思う。同族経営の弊害や、在庫が多いことなどだ。内部の問題を解決する必要がある。特別委員会にゆだねるとかの方法もあると思う」
↓
「貴重な意見を承りました」
一般株主「中期計画を達成できていない。金融機関の態度の理由など」
↓
「計画は達成できなかった。反省にたって、仕入れの抑制や不動産、証券の処分はすぐにやっているほか、海外の拡充、養殖場の体質改善、店の改善、経費のカットなど内部改革もやっていきます」
(会場から拍手!・・・するなよ〜。まずそこから改革してほしい)
意外にあっさり終わり、採決へ。
最後のサハの提案だけ「賛否を明確にするため挙手によって行います。賛成の株主様は挙手をお願いします」。
「は〜い」って、あれ? ボクだけ? よく見るとあと1人、プラスサハの人、計3人。数えるまでもなく否決で終了。
11時に閉会。
ラッキーなことに土産をいただきました〜。携帯用のアクセサリー入れです。
会場外では、顔見知りの社員たちがにこやかに談笑していました。波乱無く終わったので安心しているようですが、これでいいのか〜?
会場を出るとテレビ2,3社の取材クルーがいました。
感想としては、総会は無事終わりましたが、前途多難な印象でした。同族は家族的な経営でつながりが強いと言う面はいいのですが、身内に甘い面もありがちではないでしょうか。
社員を総会に動員して、とにかくその場を乗り切るという姿勢が見えたのは錯覚かな?
退職金辞退は当然としても、配当できるのなら、借金返した方がいいような気もします。創業者の社長は退任されましたが「名誉会長」に就任。
この事態を招いてなんの「名誉」なのか?とても疑問です。内部に止める人がいなかったんですかね〜。
また取締役は12人から5人に減りましたが、田崎家からは3人で比率は過半数となり、かえって同族支配が強くなる皮肉な結果になっています。
「全員経験豊富で、会社に必要なメンバー」とは言うけど、30代半ばの息子か孫が経験豊富って、無理があるし〜。普通の社員じゃその年で役員なんかなれないもん。社長の株を全部会社に譲って、消却するとかすべきでしょう。
田崎の人はサハを敵みたいに考えているかもしれないけれど、サハダイヤモンドの指摘の方が正しい感じがするんですが・・・。
敵ではなく、むしろ共存共栄という考えが大事ではないかな。サハじゃなくても、外部の空気が必要だと感じました。
もしかしたら、関係者の方が見ているかもしれないので、付け加えると、展示場のトイレが古い! 便器は傷がたくさんあるし、鍵も昔の学校みたいなショボイの。ウオッシュレットくらい付けてほしいな。