タビオの株主総会

平成19年5月24日(木曜日)午前10時〜
大阪市・本社大会議室


去年に続き、タビオに参加です。社名が変わってからは初めてですが、会場は同じなので、迷うことはありません。本社は大阪市内とはいえ、とにかく端っこのほうで、時間がかかります。最寄り駅は梅田から地下鉄で30分くらいの出戸駅。ただし本数が少ないので結局着いたのが9時50分でした。危ない・・・。



改札を出たところに社員が立っていて、途中にもいるのではじめての人でも大丈夫でしょう。
ちなみに駅前に「長原遺跡跡」があるほか遺跡が多いようなので、歴史好きな人は歩いてみるのもいいかもしれません。



受付で、出席票とお土産を貰って、3階まで上がります。長机に2客の椅子と言うのがずらりと並び、ビジネスマン風の人が多い中を着席。すぐに役員が入って開会です。参加は30人位です。社員のほか取引関係との印象です。



開会のあいさつ、議長の指示に従ってくれ、とかお決まりなんですが、いきなり「了解!」「了解」が・・・。ここで「異議あり」なんて誰も言わないって。何とかしろよ総務。

株主は849人、66668個で出席が192人、56980個。僕好みの小ぢんまりした総会です。議案は社長が書面を読み上げていきます。マイクも無しです。会計報告も一気に終わります。まあこの1年で株価が2倍以上になっていて、利益も2倍以上になっているので、勢いがあります。

質問タイム。去年は2人でしたが、今年は5人もいました。

メンズ部門への進出について→婦人靴下のシェアは7%あり、これを11%にしたい。紳士物は市場規模1845億円に対してわが社は6億円でシェアと言うほどのものがない。これを7%にしたい。

健康関連商品部門について説明してください→金額を言うほどには至っていない。表参道に店を出し上手く行ったが、2店目が失敗。新たに横浜ららぽーとに出したのがまあまあです。

ウェブサイトが見難い→対応します

出店の場所はどう決めているか。不便な店もある→駅中や道路公団からも誘われているが、取引関係もあり、すぐに出すと言うわけにはいかない。

議案は、監査法人のない会社なので、会計の承認もあるのが特徴ですが、あっさり可決して10時32分終了。

続いて懇談会があるので、いったん退出して、隣の休憩室に移動。ペットボトルのお茶を飲んで休憩です。すると社長が入って来て、「ありがとうございます」とあいさつしたり、しゃべったりし始めました。気取ったところの無い、話しやすい社長です。参加者は結構顔見知りの人も多いようでしたが。

懇談会は10時45分から、サンドイッチとコーヒー、ペットボトルが並べられて、椅子も減っています。
役員も同じものを食べながら、自由に発言します。

組合共栄会が解散したが→組合方式の使命が終わった、株式会社のほうが動きやすい。中国は安いものを安く作るだけ、いいものを安く作ることは出来ない。

株主数が半分くらいに減った→次の中間期をめどに回復していなければ考えたい。

よい靴下とはどういうものと考えますか→片手でスッと履ける(実演して見せてくれた)。みなさんは靴下をどれくらい持ってますか? どの靴下も同じように使いますか? 使わない靴下は「くずした」だ。くずしたを作らないようにしたい。靴下のブランドは無いので確立したい。

販売ルートは→専門店にしか卸さない方針。フランチャイズを重視。駅中もそういった点から慎重に対応。

業界の現状→日本の靴下業界は酷い状況。たとえば「抗菌」とあっても、本当に抗菌処理しているものはどれだけあるか。検査機関が無く、良心に頼っている。「術」は「忍術」のように必ず滅びる。「道」は正しいやり方で、これを目指す。

社会貢献は→災害時には実施しているほか「タンポポの家」などに寄付もしていますが、ことさらアピールはしない方針。

社長の愛読書は→中国の古典。(質問者が若い株主だったので)五書など、何処の本屋にもありますのでお勧めします。経済書はあまり役に立たない。

11時半に閉会。個性の強い社長で、正直好き嫌いはあるかもしれませんが、方針や、人柄はとてもはっきりしているので、僕は伸びる可能性のある会社だと思います。ただ世界ブランドを目指すなら「了解」はいただけませんが。靴下の質はとてもよく、僕も使っています。大きくなっても、今の小さいなりの良さを保持して欲しいものです。

お土産に「京するめ おする」という「のしするめ」の詰め合わせをいただきました。ありがとうございました〜。


inserted by FC2 system