2501 サッポロホールディングスの第86回定時株主総会

平成22月3月30日(火曜日) 10時〜

場所 ザ・ガーデンホール(恵比寿ガーデンプレイス内)

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本日2件目で今月最後の株主総会はスティールパートナーズとプロキシー・ファイト(委任状争奪戦)になっている、エビスビールで御馴染みのサッポロHDの株主総会です。


会社四季報には「酒類、不動産が稼ぎ頭。酒類で海外強化中。『銀座ライオン』等外食、飲料も。持分会社にポッカ。外食事業がつるべ落とし。が、酒類海外好調。飲料・食品はスナック菓子新製品投入が効く。不動産も堅調。ビール原材料安に加えて、飲料の不採算取引廃止や外食不採算店閉鎖効果発現。営業益反発。ベトナム国営たばこ企業とビール合弁設立。今上期に輸出販売、11年秋工場新設。ポッカ販売網利用しシンガポール進出。都内中心に『ヱビス』専門バー開店」と書かれています。


株主優待は「ビール詰合せ」「清涼飲料水詰合せ」「社会貢献活動への寄付」から1点選択になります。


2月23日に下記のような記事が出ました。


★★★★★★★★★★★★スティール、サッポロHD役員候補案への支持を株主に要請★★★★★★★★★★★★

米系投資ファンドのスティール・パートナーズは23日、サッポロホールディングスが3月30日開催予定の定時株主総会に向け、株主提案の取締役候補者支持をほかのサッポロHD株主へ訴えた。同ファンドは共同保有者分と合わせて、サッポロHDの発行済み株式総数約18%相当をを保有する筆頭株主。

 スティール代表のウォレン・リヒテンシュタイン氏はメッセージの中で、「スティールの目標はサッポロHDが長年の業績・企業価値低迷を立て直せるよう助力すること」とし、株主提案による候補者は日本におけるトップクラスの経営のプロであり、低迷から立て直す決意と意欲を持つと主張している。

 サッポロHDは2月12日、スティールが行った役員選任の株主提案に対し反対を表明。明確な役割・職責の分担のもと経営にあたっている現経営体制と比べ、これまで以上に適切に機能するとは到底考えられず、株主提案の役員が選任された場合、企業価値や株主共同の利益が毀損(きそん)されるとしていた。

 スティール関係者からは、「筆頭株主であるわれわれがいままで行ってきた経営改革案などに対し、具体的に検討したようにはとても思えない」との不満の声が上がっており、昨年のアデランスホールディングスに続き、株主提案の内容を公表しほかの株主に訴えることで経営の主導権を握る考えのようだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


燃える展開になりましたよ〜最近スティールはおとなしいな〜って思っていましたが攻めに転じたようです。

去年はお土産だけ貰って帰ったのですが、今年は初めから最後までいないとね。


スティールのHPによると言いたい事は下記のような感じです。


1.度重なる売上計画および営業利益計画の未達(特にビール事業)

2.国内ビール市場での継続的なシェア低下及び国内飲料市場での劣勢

3.不動産資産の非効率的運用

4.同社が事業を行う市場における、発展的な課題・目標や需要への取り組みの欠如

5.レストラン事業の低い収益性と機会損失

6.株主資本利益率が、日本企業年金連合会が現任取締役の再任を支持するための最低要件としている、3期連続して年8%を下回らないことという基準の未達

取締役会の監督が不十分であり、誤った経営がなされていることが、これら諸問題点の根本的原因であると考えます。

村上社長の主導する現経営陣は明らか に事業戦略を遂行する能力に欠け、同経営陣自らが作り出した長年にわたる諸問題を解 決できるとは到底思えません。

2008年には、現取締役会の監督下で、

・サッポロは日本の4 大ビール醸造業者中第3 位の地位から第4位へと転落しました。

・サッポロはスリーマンブリュワリー社買収のわずか2 年半後に66 億円もの評価損失を計上しました。

・ディアジオ社がギネスの国内販売に関し、サッポロとの44 年にわたる業務提携を解消し、その理由として、サッポロの販売能力についての懸念を特に指摘しました。

私どもは、株主提案候補者が取締役に選任されればサッポロは収益を回復し企業価値を再構築するために必要な変革を行うのに最適な立場に自らを置くことができると考えております。


と、いうことでスティールは大株主として「取締役10 名選任の件」という議案を今回の株主総会に提案したのです。

その10名は、株主提案候補者6名と独立候補者4名。


候補者番号1・内藤由治:元株式会社ポッカコーポレーション名誉会長。現在、セレンディップ・コンサルティング株式会社最高顧問。

候補者番号2・中田康雄:元カルビー株式会社代表取締役社長兼CEO・CIO。現在、株式会社オートバックスセブン及び株式会社コジマ社外取締役、株式会社中田康雄事務所代表取締役。

候補者番号3・相原宏徳:元三菱商事株式会社取締役副社長、元三菱商事株式会社米州担当CEO兼米国三菱商事会社社長。現在、TTI・エルビュー株式会社取締役会長兼アドバイザリー ボードメンバー、Transcu Ltd. 取締役会長、株式会社パソナ及び株式会社アデランスホールディングス社外取締役、ドイツ証券株式会社アドバイザリーボード・メンバー。

候補者番号4・藤井俊一:元株式会社不二家代表取締役社長。元ネスレ日本株式会社代表取締役社長。現在、株式会社WDI 社外監査役、藤井事務所株式会社代表取締役。

候補者番号5・原史郎:元長谷工コーポレーション、元シービー・リチャード・エリス・インベスターズ・ジャパン株式会社代表取締役社長、元株式会社ニューシティコーポレーション 代表取締役社長。現在、株式会社GIA グローバル・インベストメント・アドバイザリー及びグローバルキャピタルマネジメント株式会社代表取締役社長。

候補者番号6・ジョシュア・シェクター:元アーンスト&ヤングLLP の税務顧問。現在、スティール・パートナーズ・リミテッドのパートナー、株式会社アデランスホールディングス社外取締役。


候補者番号7・加藤 容一:元恵比寿ガーデンプレイス株式会社取締役専務執行役員。現在、サッポロホールディングス株式会社経営戦略部長。

候補者番号8・勝俣 宣夫:元丸紅株式会社代表取締役社長。現在、同社取締役会長。

候補者番号9・衛藤 博啓:元みずほ信託銀行株式会社取締役社長。現在、同社顧問。

候補者番号10・田中 宏 :現在、株式会社クレハ取締役会長。


最後7〜10番のの4名は独立候補者っていうらしい。株主提案候補者との違いは現在サッポロの取締役や社外取締役である事かな。

スティールがこの4名の再任を支持しているそうです。


株主提案候補者が選任されたら、こういうことをやるとHPに書かれています。


・全方位戦略ではなく、サッポロが相対的に競争優位性を保っているプレミアムビール及び業者向けビールに注力

・ブランド拡大を通じて、中核事業であるビール事業を拡張・再生

・事業(特に海外事業)の販促・マーケティングを一新・改善

・サッポロの不動産事業の価値最大化

・恵比寿ガーデンプレイスに関し:賃貸可能スペースを増やし、優れた立地における賃料収入を増やす。東京の相場に近づけるべく賃料を上げる余地がないかを検討。

・サッポロ銀座ビルに関し:物件を再生し、新しくなったビルで賃貸機会を増やす。銀座エリアで自社所有している資産価値の高いレストラン施設を再開発

・サッポロライオンビルディング:再開発し、優良テナントに賃貸することで、賃料収入を増やす

・ストラータ銀座ビルディング:賃料収入を増やすべく、現在のホテルとは別のテナントを検討

・サッポロの工場については:用途を変更して賃料収入を増やすことを検討(例:分譲マンション、商業施設、老人ホーム)駐車スペースの拡大

・サッポロのレストラン施設並びにソフト飲料及び食品サービス事業については引き続き様々な戦略的代替策を検討

・サッポロのコンプライアンス・コーポレートガバナンスシステムを強化・再生


3月8日には下記のような記事が出ました。


★★★★★★★★★米スティール、サッポロHD株主総会での取締役交代求め委任状勧誘開始★★★★★★★★★

米系投資ファンドのスティール・パートナーズは8日、今月30日に予定されているサッポロホールディングスの株主総会でスティールが提案した10人の取締役候補が選任されるように、委任状勧誘を開始したと発表した。

 スティールはサッポロHD株を約18%持つ筆頭株主。スティールは今後、東京、大阪など7都市でサッポロ株主に向けた説明会を開催する予定。

 スティールは、サッポロの業績目標未達やシェア低下などを理由に、村上隆男社長ら現経営陣の退任を求める一方、現取締役4人の再任に独自候補6人を加えた計10人の取締役候補を株主提案している。一方、サッポロは「スティールの提案は企業価値をき損する」、「スティールの指摘は事実誤認が多い」として反対を表明。すでに交代を発表している福永勝サッポロビール社長を除く現経営陣10人中9人を再任する会社側の取締役候補案を公表している。

 09年の株主総会では、サッポロが提案した取締役候補案と大規模買い付けルールの継続にスティールが反対したものの、株主提案は見送っていた。総会では、議決権行使率86%、取締役の選任は75%、買収防衛策の継続は64%の賛成票を得て可決された。今年は、スティールも独自の取締役候補を株主提案したほか、ブログを使って、積極的に株主にアピールを行っている。

 サッポロによると、昨年6月末時点のサッポロの外国人株主比率は31.8%で、08年12月末の34.9%に比べて若干減少している。

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上記の記事に書かれているスティールの説明会は、


3/12(金)埼玉会場:パレスホテル大宮 開場 18:30/開始 19:00 (終了 20:30予定)

3/13(土)千葉会場:ペリエホール 開場 13:30/開始 14:00 (終了 15:30予定)

3/15(月)神奈川会場:横浜エクセルホテル東急 開場 18:30/開始 19:00 (終了 20:30予定)

3/16(火)名古屋会場:キャッスルプラザ 開場 18:30/開始 19:00 (終了 20:30予定)

3/17(水)大阪会場:大阪新阪急ホテル 開場 18:30/開始 19:00 (終了 20:30予定)

3/18(木)東京会場:東京コンファレンスセンター 開場 18:30/開始 19:00 (終了 20:30予定)

3/19(金)北海道会場:札幌プリンスホテル 開場 18:30/開始 19:00 (終了 20:30予定)


株太郎は欠席〜。お土産とか〜出なかったそうです。


3月17日に下記のような記事が出ました。


★★★★★★★★★★★★米助言会社、スティールを支持 サッポロとの委任状争奪戦で★★★★★★★★★★★★

 株主総会の議決権行使を助言する米グラス・ルイスは17日、取締役の選任をめぐり、サッポロホールディングスと米系投資ファンドスティール・パートナーズ・ジャパンが繰り広げている委任状争奪戦で、スティール側の株主提案を支持すると表明した。

 サッポロの現経営陣では業績の抜本的な改善が見込めないとして、村上隆男社長らの刷新を求めるスティールに賛同した。サッポロ株主の3割超を占める外国人投資家などの判断に影響を与えそうだ。

 スティールはサッポロ株式の約18%を保有する筆頭株主。今月30日に開かれるサッポロの株主総会に、村上社長ら6人の現取締役を退任させ、内藤由治・元ポッカコーポレーション社長ら6人の新任取締役を選任する議案を提出。これに反対するサッポロも村上氏の再任などを盛り込んだ人事案を提出し、双方が他の株主に賛同を求めるプロキシー・ファイト(委任状争奪戦)に発展している。

 サッポロ側は「2009年12月期まで経常利益が3期連続で増益となるなど業績は改善しており、多くの株主から(現経営陣の再任に)賛同を得ている」(広報室)と、総会での採決に自信を示している。

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株主総会の、議決権行使を、助言する、会社、なるものがあるとははじめて知りました。儲かるの?


スティールからは送られてきた委任状勧誘の資料は1単位(1000株)の株主にも送られてきました〜。

大盛工業VSウィークリーもまったくニュースになりませんが、委任状争奪戦をやっています。噂によると50単位(5000株)以上の株主しか委任状の勧誘をしていないそうです。





まずは封筒。スティールの事務所はアメリカにあります。日本には東京に事務所があります。ですが本籍は英領西インド諸島とか〜ケイマン諸島とか〜怪しげな場所にあります。





説明会の場所や日時など。出席希望の株主はHPからIDとパスワードを使って申し込み。持ち物はこれが入っていた封筒と、当日委任状を書く事になるかもしれないので委任状一式と議決権行使書と印鑑。





委任状と返信用の封筒〜。スティールに賛成の方はこの委任状と議決権行使書をスティールに送るのです。





委任状の書きかた。会社提案には「否」に○、株主(スティール)提案には賛に○を付けるように書かれています。





株主の皆様へという委任状に関するQ&A(7ページ)とスティールからの重要なお知らせ(7ページ)とサッポロHDの取締役候補選任に関する提言(29ページ)。

委任状に関するQ&A以外はスティールのHPにあります。





スティールのHPでは、委任状提出期限までのカウントダウンが始まっていました。


サッポロからも議決権行使のお願いのお知らせが来ました。





スティールの株主提案に反対の表明と議決権行使書の記入例があります。

どっちも賛成にしちゃうと取締役の人数が16人になって、定款で決められている定員枠10名を超えてしまうので両立しない議案になっています。

株太郎みたいに〜どっちでも良いから全部「賛」に○をつけるのが癖になっている人は気をつけた方が良いです。


3月19日にはサッポロHDのHPに代表取締役社長の村上隆男氏から株主にメッセージビデオが公開されました。

内容はこんな感じ。


サッポロHDの株主の皆様、そして当社を取り巻くすべてのステークホルダーの皆様、日ごろは当社グループの商品、サービスをご利用いただきまして誠にありがとうございます。





サッポロHD代表取締役社長の村上隆男でございます。

当社は今年もきたる3月30日火曜日に定時株主総会を開催し、株主の皆様のご判断を仰ぐ事になっておりますが、今回の総会では当社の株主でいらっしゃるスティールパートナーズ様より取締役選任議案に関しまして株主提案を頂戴しております。





そこで現在株主の皆様から、経営を預かっています私からも当社取締役会としての考え方を、この場をお借りしてご説明させて頂きます。貴重なお時間を頂戴いたしますがよろしくお願いいたします。





サッポロビールが発売しておりますエビスビールは、今年発売から120年をむかえる事が出来ました。これもひとえに日ごろの皆様からの変わらぬ応援のたまものと深く深く感謝いたします。誠にありがとうございます。

私どものサッポロの先人たちが築き上げてきた歴史は、日本の近代化の歩みと足並みをそろえています。

ご家庭の食卓でお店のカウンターで、ご家族や親しいご友人、お世話になった方々と共に当社の商品を片手に日々の喜び、悲しみを噛みしめ、明日への活力を養っていただきたい、そのお手伝いをさせていただきたい。

それこそが私たちの喜びであり誇りであります。

私たち、サッポロの130年の歩みはこの思いで貫かれております。私が当社の社長職をお預かりして約5年。私ども取締役会は日本の食卓を支えてきた物作りの会社として、この経営理念を具体化するにはどうすれば良いのか、長期的なビジョンの元に持続的な成長を模索してまいりました。

例えば、日本のビールを担うブランドと自負しているエビスで、お客様のビールの楽しみ方の幅を広げております。





今年から通年販売した主力エビスの他、エビスザホップ、エビスザブラックや限定発売の琥珀エビス、エビス超長期熟成など多くのお客様からご指示を頂戴しております。





また新ジャンルでも共同契約栽培原料だけで作った麦とホップ、がまさにビールと間違える旨さで2008年6月の発売以来、一貫して前年実績を上回るご評価を頂いております。





市場の拡大が予想されるポテトチップ市場では、油で揚げない独自の技術を武器とした「ぽてかる」を昨年春に首都圏限定で発売したところ、大好評頂き、供給面で大変ご迷惑をおかけしました。設備の増強を行い、この3月にあらためて首都圏で本格展開を行っております。





国内ではポッカ社との資本業務提携を決め、具体的なシナジー発揮にむけて、両者で本格的な議論が始まっています。





海外進出にも確実に成長の布石を打っています。カナダのスリーマン社は当社が買収して以降、





市場全体が減少傾向であるにもかかわらず、115%を上回る売上げ増を果たしております。





また、すでにアジアで3番目となったベトナムにも本格的な進出を決めました。

当社グループは多角的な事業を展開しております。したがってその経営を預かる者には、各事業における幅広いノウハウと豊富な経験、そして当社を取り巻くすべてのステークホルダーとの間に築かれた関係に関する深い知見が必須条件です。

会社提案の取締役候補には、これらの条件をしっかり培われていると確信しています。当社の社員も、そのモチベーションはこれまで以上に高まっており、全社員一丸となって経営目標を達成し、企業価値を高め続けてまいります。

今回の会社提案に対し、すでに多くの株主様から「頑張ってください」という応援をたくさん頂戴しております。





これからも私どもは当社グループの企業価値を最大化こそが、皆様の利益向上を実現するものとの信念で、経営にあたっていく所存です。

これまで先人達が築き上げてきた歴史をふまえ、当社の商品とサービスにかかわる、すべての皆様の日々に寄り添い、喜びを分かち合っていきたい。私は今、このように腹をくくっておる次第です。

当社の株主の皆様におかれましては、ぜひとも私どもの考えをご理解いただき、今後ともご指導ご鞭撻をたまわりたいと、せつにお願い申し上げます。

株主の皆様におかれましては、ぜひとも慎重な議決権行使をお願いしたいと存じます。ありがとうございました。





と、いう感じの6分間のメッセージでした。


サッポロのHPには他に 「スティール・パートナーズ・ジャパンの株主提案に反対する当社の考え方について」 と「参考資料」があります。

文が長いので「お伝えしたい内容のポイント」と「スティールの事実誤認」の部分のみここに書きます。


1.現経営陣は、これまでサッポログループの経営改革を牽引し、2期連続で営業利益・経常利益目標を達成、3期連続で対前年での経常増益を実現しました。また、戦略的提携 や国際展開など、グループの将来の成長へ向けた布石を打ちました。一方で、スティールの主張する、当社のこれまでの業績等に関する意見には多くの事実誤認があり、その内容は信頼できません。

2.グループの力を最大限に発揮し成長軌道への転換を重点課題とする、新たな経営計画を策定し、増収増益の経営目標の達成を目指します。一方で、スティールが示した経営改善策は抽象的であり、新規性も、戦略性も見受けられません。また、その内容の多くは2007年時点の提言と変わりません。

3.新経営計画の目標達成には、長期経営方針「新経営構想」に基づく経営改革の継続性、ステークホルダーとの信頼関係の下、グループをまとめ、実行するリーダーシップが必要であり、会社提案の取締役候補者にお任せいただくことが最適と考えます。一方で、スティールの提案からは、どのような経営方針や経営体制で当社グループを経営していくのか、その方針が明確に示されていません。スティールによる株主提案の取締役候補者が選任された場合、当社の企業価値が毀損されるおそれがあります。

スティールは「業績目標が未達成」と述べていますが、当社は連結ベースで2期連続の営業利益・経常利益の目標達成を果たしています。

国内酒類事業(スティールの資料では「ビール事業」と表記)に関し、スティールは「目標の未達成」、「売上を犠牲にした販促・広告費削減」、と指摘していますが、国内酒類事業では、2期連続で営業利益での目標達成を果たしております。

また、その間、スティールの指摘とは異なり、販促費・広告宣伝費の水準は大きく変えておらず、固定費の効率化、売上変動に応じた販促品等のコントロール、およびブランドの強化を進めることで、目標を達成しております。

なお、スティールの資料において記載されている「販促費・広告費」は、国内・国際酒類事業のほか、飲料事業や外食事業などを含めたグループ全体の数値であるのに対し、同じ資料の中で「販促費・広告費」と比較して記載されている実績は、国内・国際酒類事業のみの営業利益の数値です。

このように、スティールの資料における「販促費・広告費」と実績値は、そのベースが異なることから、それらを比較して議論することは適切といえません。

スティールは、国内酒類事業での生産効率性について競合他社と比較して当社の生産効率性が低いことを示しています。

しかしながら、当社は、2007年に大阪工場を閉鎖して生産拠点の集約を進めました。更に、その後も製造ラインの集約等を行い、大阪工場閉鎖後から昨年までに10%以上の生産性向上を達成しております。

また、SPJSFの資料において生産効率性を計る前提となっている工場従業員数の捉え方は、比較する各社により異なるものであり、株主の皆様の判断に資する客観的な比較データの根拠としては適切なものではないと考えます。

スティールは「スリーマン社への投資を不適切」と述べていますが、同社は当社グループによる買収以来3年間で15%以上の売上増加を達成しました。

これは、カナダでのビール総需要の伸び率(同期間99.1%)を大きく上回るものです。スティールが指摘する減損損失についても、その主な要因は金融危機に伴い、カナダ株式市場で事業を評価する割引率(リスクプレミアム)が上昇したことを受けて、のれんを再評価した結果であり、スリーマン社の業績の悪化によるものではありません。

スリーマン社の買収は、当社が強みを持つ北米での更なるの事業拡大にとって意義あるものであり、大きな貢献を果たしています。


と、いうわけでスティールの株主提案には反対してください!!ってことでしょうか。


3月26日、またスティールから郵送で資料が届きました。サッポロHDの株主は28031名。送料だけでも大変な金額でしょう。





入っていたのは再度、委任状のお願いと、





議決権助言会社の「リスクメトリックス・グループ」「グラスルイス・アンド・コー」「日本プロキシーガバナンス」「プロキシーガバナンス・インク」の4社が、スティールの提案を支持しましたよ〜の連絡。それと日経新聞の記事のコピー。


どちらが良いのか〜株太郎にはまったくわかりません。このような重要な議案の場合、総会で説明を生で聞いてから決めたいですよね〜。

しかし議決権行使書は出席票と交換です。先に議決権行使書を提出しないと会場に入れないのです。





よく考えた結果・・・・サッポロ側に賛成、スティール側は反対って事で賛否に○を付けました。どちらがサッポロの業績を良くするかではなく、ハゲタカファンドといわれる投資ファンドに「否」って事です。


会場の最寄り駅は恵比寿駅。新宿からですとJR山手線で10分ぐらいでしょうか。





JR恵比寿駅には地下鉄ではよく見るホームドアが付いていました。だけど運用は6月下旬からなので動いていませんでした。

山手線は結構〜位置がずれて止まるよね〜大丈夫かな〜?


到着は、9時55分。





正面には報道陣がいますね〜。入って行くところを撮影されるのでこちらも撮影。





前からも撮影〜。





上からも撮影〜。





看板には写真を撮っている株太郎の影が・・・・。





出席票は副票が1〜10まで付いています。選任されている取締役が10名なので採決の時に使うのかな?投票をしなければならない事態になるのでしょうか〜?





飲み物は玉露入りお茶500ml。





会場には800人ぐらいは入れるでしょうか。ほぼ満席です。第2会場にも株主がいるようなので1000人ぐらいは出席してるかな?

スティールの人はどこに座ってるんだろ〜?

社長の挨拶、株主数議決件数、召集通知の説明、監査報告、議案の説明があり、10時55分から質問タイム。


まずは質問を事前に書面で出したY氏のものから。社長が「Y様出席されているでしょうか?」と聞いて、会場にいる事を確認したけど、Y氏が発言しないで村上社長が書面を読んで答える。

そのY氏(40歳代と思われる)が着ている白い上着の背中側に「個人株主軽視」を赤色のまるで囲んで斜め線、もっとわかりやすく言うと駐車禁止の標識の真ん中に「個人株主軽視」という感じでプリントされたものを着ていてちょっと怪しげな雰囲気です。


(Y氏の書面で提出した質問)
今回、スティール側が提案している取締役候補の内藤氏はポッカにおいてMBOによって株主から強制的に株式を買い取った。その価格は1株純資産を下回るものでMBO終了後、業績の上方修正をした。その点を踏まえて回答して欲しい。

1株純資産を下回る価格で株主から株式を買うのは一般的に見て信義におとる行為ではないのか?

近い将来、上方修正が予想されるのに時価を基準に株主から強制的に買い取るのは一般的に見て信義におとる行為ではないか?

貴社は将来において1株純資産を下回る価格でMBOを行わないと誓約出来るか?と言うことです。

(村上社長の回答)
他社が実施したMBOについては当社としてその詳細を承知していないので、その内容に関して言及する事はひかえさせて頂きます。

1株純資産以下で買い取る行使や、近い将来上方修正があるのにという点についてはその状況によって判断が異なると思うので一般論としてお答えするのは適切でないと思います。

当社が1株純資産を下回る金額でMBOするか?という質問に対しては、当社が将来とりうる施策について言及する事は控えさせて頂きますが、当社としては現在のところMBOを実施する予定はありません。

当社としては株主の共同の利益の保護を第一に考え適切に経営判断する所存です。なお内藤氏は株主提案の5号議案の取締役候補です。

後ほど株主提案の株主に発言していただく予定です。提案株主として本件について、関連説明が必要であるなら合わせてお願いします。


書面で提出された質問と回答はこれで終わり。


会場から他の質問を受付ける前にスティールの発言を村上社長が要請。


スティールは株主から見て右側、前から12列目に座っていました。3人で出席しているようです。

スティールのジョシュア・シェクター氏が英語で発言。スティールが用意した日本人の通訳付きです。通訳はスティールで働いている人なのかな?


(ジョシュア・シェクター氏)
私の名前はジョシュア・シェクターです。出席票の番号は154番になります。本日は株主総会にて発言の機会を頂き陳謝申し上げます。

また株主の皆様に直接私どもの主張をお伝えできる事を光栄に存じます。株主の皆様、本日私どもスティールパートナーズジャパンは低迷を続けるサッポロの業績を改善し、より良いサッポロとなるように説明に参りました。

ここで村上社長の現経営体制の下でいかに株主を含むステークホルダーが不利益をこうむってきたがについて、いくつかの事実を申し上げます。

1番目、サッポロのビール事業は市場シェアを他社に奪われ、大手国内ビール会社の中で最下位になった。

2番目、プレミアムビールであるエビスビールは市場で30年以上先行して発売してきた実績があるにもかかわらず、今はサントリーのプレミアムモルツに市場を奪われ、後じんを拝する事となった。

3番目、現経営陣は自ら実態に伴わない経営計画を策定しては、その売上高や利益予想を達成できず、業績に対する説明責任も果たさない。

4番目、会社経営は収益基盤を構築とうたっているものの、実際には直近の営業利益率は競合大手であるキリンやアサヒの1/3にも満たない乏しい収益性の事態をきちんと説明してない。

5番目、結果サッポロの株価は2008年年初来、40%以上も下落しそのパフォーマンスは上場他社であるアサヒやキリンを大きく下回っている。

6番目、サッポロの株主資本利益率は大変低い為、株価を下支えできるレベルではなく、このレベルは例えば企業年金連合会などプロの機関投資家が、現取締役再任の最低基準としている8%の基準を大幅に下回っている。株価の不振や低い投資のリターンは、正に現経営陣が取締役としての受託者適任義務を果たしていない。退職後の生活に備える株主様に対する社会的責任を果たしていない。


ここで村上社長から


「すいません、ちょっと。株主様からの発言は基本的に英語という事ですから、同時通訳ではなくて、英語で発言されてから、その後で通訳して頂きたいと思います。そうしないと日本語が主なのか英語の発言が主なのか。本来は英語で話されているのが株主様なので英語の発言をきちっとして頂いて、それをきちっと通訳していただきたい。」

(パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ)

(ジョシュア・シェクター氏)「かしこまりました。」


(同時通訳中は日本語の声の方が大きくてシェクター氏の英語の発言はぜんぜん聞こえなかったんですよ)


(ジョシュア・シェクター氏)
これらの指摘した内容は、すべて事実のみであり会社の現経営陣が主張する実績とは裏腹に株主がこうむっている結果は、それに反するものではないでしょうか?

したがいまして私どもは現経営陣を刷新する必要性をうったえているのです。私どもはこれらの事を否定的に、あるいは批判的にのみ述べているのではありません。

反対に私どもはサッポロの今の現状に大変憂慮しており、この歴史ある世界的なブランドのサッポロをもって、もっと良くなるべきだと信じて疑いません。

私どもは2004年以来、長期の株主でございまして、私どもの利益は多くの株主様と共通の利害関係にあります。ですからこれらの懸念が払拭されれば、私ども株主は、みなより良い立場になるはずです。

村上社長がそのご発言の中で、株主の皆様に対して私ども株主は会社を理解せず、もしも株主提案である取締役候補が選任されればサッポロの企業価値は毀損されてしまうであろうと述べています。

しかしその発言は株主に対しては不誠実であり道理にかなうものではありません。なぜならば私どもは6年に及ぶサッポロの筆頭株主として、皆様と共通した目的意識を有しており、サッポロの企業価値の向上を願ってやまないからです。

株主様への委任状勧誘の書類、ウェブサイトでご説明申し上げましたが、私どもは責任のある独立した取締役候補者を、飲料、食品、不動産業界から選りすぐり、株主の皆様にご提案申し上げました。

これらの候補者は、三菱商事株式会社、カルビー株式会社、ポッカコーポレーション、ネスレ株式会社など、そうそうたる企業の取締役を長きにわたり担ってこられた経営者ばかりです。

当然の事ながらサッポロの企業価値の再生に取り組むとの同時にその高い倫理観のもと、より良き企業ガバナンスを築いていく事を皆様にお約束します。

会場の株主様にぜひともご理解を頂きたいのですが、サッポロの経営の迷走を指摘してきたのは私どもスティールパートナーだけではございません。

独立したいくつもの第三者機関、例えば日経新聞、議決権行使を助言する機関、サッポロの長期ビール事業の提携先である世界最大手酒類事業のリアジオ社などです。

先日、大手議決権行使助言会社4社が村上社長を含む6名の現サッポロの経営陣に対して反対票を投じるよう助言した事は皆様もご記憶に新しい事と存じます。

多くの株主様は議決権助言会社という耳慣れない名前を聞かれた事と思います。議決権行使助言会社は国内外の機関投資家を顧客に持ち、機関投資家がそれぞれの株主総会の議題にどのように票を投じるべきがアドバイスする事を専門とします。

これら助言会社の顧客は、皆様と同じ株主という立場であり、これら助言会社は正に株主様の最良の利益になる事を助言しているのです。

そして何よりも、これらの議決権行使助言会社は企業ガバナンスのプロフェッショナルであり、独立した助言機関であるという事です。

本日の議題である議案について国内大手助言会社である日本プロシキーガバナンス社を含む大手議決権行使助言会社4社は村上氏を含む現経営陣6名の再任に反対したばかりではなく、私どもの株主提案候補者を選任し事業計画策定が株主の最良の選択肢であろうと助言しているのです。

私どもスティールパートナーズは長期の株主であり、今後も長期的に株主であり続けます。そして責任ある長期株主の1人として、株主様の任意で選任されるであろう新たな経営陣が、その後の数期におよぶサッポロの経営再建を行うことを引き続き支持、支援していく所存です。

私どもは株主提案者として以下の様な事業再建を経営陣に託すつもりです。

酒類ビール事業については現経営によるブランド戦略ではなく、相対的に有利なプレミアムビール市場と業務用ビール市場に焦点を当ててエビスブランドの強化をはかり、海外事業パートナーを含む国際酒類事業のマーケーティングの更なる強化を行い、国内ビール事業の経営効率を改善し、銀座、恵比寿ガーデンプレイス、サッポロファクトリーなどの賃貸スペースおよび賃料の増加あるいは再開発によって不動産価値を更に高める事です

。最後になりますが過去5期にわたり村上社長の業績低迷から今こそ株主様の自らの力でサッポロを変えていかなければなりません。そしてサッポロを再生へと変革もたらす事が出来るのは私ども株主の力なのです。

私ども株主は今、その変革の機会を与えられているのです。私どもの提案する取締役候補はすべてのステークホルダー、すなわち従業員、顧客、取引業者、そして株主などと共同してサッポロの再建にその身を投じる覚悟を持っています。

この場をお借りして最後のお願いをさせて頂きます。ぜひとも株主の皆様の任意を持って、その1票を私ども株主提案候補者6名、独立候補者3名、そして加藤氏に投じていただけますようお願い申し上げます。

株主の皆様にはご清聴、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。


(村上社長)
若干私の方から、あっ(スティールのジョシュア氏と通通訳に対して)お座りください。いま株主提案の株主様より色々とお話がありましたけれども、先ほど6項目ほど当社の経営についてお話をされました。

それについての見解の違い、あるいはミスリードしかねないような表現等については、すでに株主の皆様方には手紙あるいはHP等でお伝えているので、私がここで再度繰り返して言う気持ちはございませんけども、我々どもとしては十分企業価値を高めてきているという風に思っております。

また助言機関のお話がありましたが、我々が助言機関に対してご説明をさせて頂きましたが、我々の考えが理解されずに残念に思っています。取締役候補者についてのレポートの内容につきまして、内容の正確性、公平性にやや問題があるのではなかろうかと見解でして残念に思っています。

いずれにしても、我々の方としては多くの株主様から現経営陣に対するご支援、ご支持がたくさんあると考えています。


ここまでで11時14分。ここからは会場にいる一般株主からの質問。


(株主1)
議事進行について。スティール話を今聞いた。それについて一般株主が質問できるのか?

(村上社長)
この件については株主様に確認したいと思います。質問があった場合どうされますか?

(ジョシュア・シェクター氏)
はい、私どもは質問をお受けします。


(株主1)
今日の株主総会の最大の問題点は会社提案の2号議案とスティール提案の5号議案。議決方法について聞きたい。従来の株主総会は御社だけではなく拍手が多いとか、拍手が多いとかで決まっている。日経べりタスに書いてあったが、スティール他外資系が1/3、銀行やその他の国内法人が1/3、個人が1/3だと書いてあった。個人の問題が今日の採決を左右すると書いてあった。朝日新聞ではスティールの説明会は低調だった、組合もスティールに反対していると書いてあった。今日の株主総会では具体的な数字を教えて頂きたい。賛成が何票とかスティールに何票入ったとか。可能か?

(村上社長)
基本的に採決は議長に任せて欲しい。ただし郵送、インタネット、委任状、この総会の出席状況を踏まえた上で採決の方法を私の方で決定したい。採決の結果は今日はこまかい1個までは集計出来ないかもしれないが基本的には発表させていただく。正確なものは後日、きちっとした形で公式に発表させていただく。


(株主2)
サッポロの大ファン。総会前、ショパンの曲がずっと流れていた。エビスビールは120年。ショパンは誕生200年。今日の質問は企業価値の増大。取締役は男性だけである。女性もビールを飲むので、企業の価値を高める為には女性を入れた方が良い。女性登用についてそういった考えか?

(取締役)
今年はグループをあげてダイバシティ(多様性)元年という事で宣言をした。性別、国籍、学歴など、まずはそれを認め合って活かしきって会社の運営にあたっていこうと。色々なグループ会社が色々なお客様と接点がある。そうしなければ1人でも多くのファンと接する事はできないと思っている。それに向かって色々な取り組みをしている。女性の役員はいないが進めていきたいと思っている。

(取締役2)
採用、配置について男女差でもってのぞんではいない。多様性をいかした取り組みに向かって進んで行きたい。女性管理職で11名いる。全体の管理職は約570名なので、株主様のご指摘の通り少ないと思う。株主様のご期待に答えるべく、愛される商品作りの為に女性の知恵、多様性の知恵を活かしていきたいと考えている。

(村上社長)
若干フォローさせて頂くが、すでに数年前から女性だけの商品開発チームを作っている。例えばショコラブロワリーというビール。採用についても今年4月から入る新入社員については、フィフティフィフティ、女性半分、男性半分にした。従来から比べるとそうとう思い切った施策。それぐらいの事を1度やってみようという事で、女性の採用面でも進めている。


(書面で質問をしたY氏)
事前に書面で質問したんですけども、スティールさんの提案にあった内藤さん。この方はポッカで1株純資産を下回る価格で株主から無理やり株を取り上げた人物であります。

しかも無理やり取り上げた直後、業績の上方修正を発表している。MBOというのは経営者による買収。近く上方修正できるという事は知っていた可能性が高い。にもかかわらず低い時価を利用して株主から株を取り上げるのはいかがなものか?と思う。

この点について社長の方から回答を頂きたかったんですけども無くて残念です。先日、品川であったスティールの説明会でも同じ質問をさせていただいた。

それに対してはキャッシュフローから見て適切な価格だったと、いう様な事でありましたが、しかし現実に純資産を下回っているわけで都合の良い評価手法を使ってするのはいかがなものかと。

またそのキャッシュフローというものは直後に上方修正したわけですから、キャッシュフロー自体おかしいと思う。また内藤氏はアドバンテッジパートナーというところと一緒にMBOをした。

アドバンテッジパートナーというのはレックスHD、カネボウなどを扱っている。私は両方とも株主である。レックスHDは株価は約30万円だった。

下方修正して株価が下がった。そこを利用して23万円という非常に安い値段で取り上げたわけです。裁判がありまして最高裁で31万円の価値がある、23万円はおかしいと決定があった。

そこまで非常に長い年月、大きな苦労をした。こういった事をやっている。カネボウの場合はもっと酷い。1回潰れかかって再生機構が再生させた。再生の途中で株価は277円だった。それを更に下回る162円で・・・・

(村上社長)
あの〜ちょっと、ご発言中ですけでも、もう少し簡潔にお願いしたいのと、内藤さんの件については我々としては株主側から提案を頂いているわけで、MBOについてはこの場では関係ない話だと思っている。当社の株主総会にあった形で発言してください。

(書面で質問をしたY氏)
こういった前歴があるのでサッポロの役員には相応しくないと考えます。スティールさん本人に聞きたい。アデランスの総会でジョシュア・シェクターさんに賛成票を入れている。

アデランスの株主としてはジョシュアさんはアデランスの経営に専念してもらいたい。

(株太郎は思う・・・この場にいるのに書面で質問を提出した上、更にこの場で質問するなら書面で質問するなよ・・・・質問の内容はほとんどサッポロと関係ないし。ただ内藤氏の批判をしたかっただけか?それに個人株主軽視とプリントされた上着がキモイ)

(村上社長)

内藤さんについては、株主さんの提案では過去の経験とかを踏まえて相応しい人間だと、飲料業界、食品業界の経験もあってという事でございましたけれど、実際問題として内藤さんがポッカさんの社長であられるときに、たしか7期ぐらいだと思いますけれど株価は相当下げている。

全体のトピックスとか飲料セクターの株価の推移と比べてパフォーマンスが悪いという結果、あるいは大きく利益を下げている、赤字の時期が相当あるということで、内藤さんがグループに入ったとして、我々のグループで力を発揮するとは思えない。

そういう意味も含めて我々としては反対しているということでございます。アデランスの事については、ジョシュアさんの方から回答があるのか無いのか?ちょっとそれについて・・・・はいどうぞ。

(ジョシュア・シェクター氏)
私としてはアデランスの取締役、選任されればサッポロの取締役を兼任して業務が出来る事を確信している。

私どもスティールパートナーズはアデランスさん、サッポロさん、双方の筆頭株主でございます。当然の事ながら目的意識は皆さんと同様に高いものがあるとお考えいただきたい。

本日はサッポロの株主総会でございますので、あんまり内藤様あるいはポッカのことについて語るわけにはまいらないと思います。

しかしながら内藤氏がポッカのは代表取締役社長であった時にどのような業績、状況だったかという事をいくつか述べさせていただきます。

内藤氏がポッカの社長に就任した当時、ポッカの業績は赤字でございまして、その後、内藤氏は様々な事業の再生、リストラをおこなった。

また内藤氏は国際飲料ビジネスでも大変貢献され、ご自身の力でシンガポール、東南アジアの市場を開拓した。同時に内藤氏が社長の間、会社の負債を270億円から110億円まで圧縮した実績もあります。

私どもの業界では、ポッカさんのMBOはその時の市場価格に相応なプレミアムをつけて買収されたという事、そしてすべての株主さんがそれに対して何のご不満も無く応じられたと理解している。

ぜひともご理解していただきたいのですが、私どもは筆頭株主として推挙した取締役候補者の1人たりとも会社の企業価値を毀損するような人物は推奨しておりません。どうもありがとうございました。

(村上社長)
我々としても色々と言いたい事がございますけれども、従来から色々な所でお話申し上げているので、この辺で終わりにさせて頂きまして、第2会場の方で株主様が質問されたいという事でこちらに参っているそうなので、どうぞ。


(株主4)
4号議案の当社株券等の大規模買付行為への対応方針承認の件に反対。最近、買収防衛策を導入している企業がその必要性が無いと言うことで廃止を決定している企業が多い。当社が引き続き決議する理由はあまり無いと思う。

何年か前にスティールさんから当社の株式についての買い付け、買収の打診を受けて、第三者委員会が開催されて審議されたと新聞で報じられた。その時にも最終的には資料が足りないだの何だのと結局時間稼ぎをして、のらりくらりといつまでも結論を出さないという感じだったと受け止めた。

そうなってくると株主の為に最善の提案であるかどうかという事、本当に株主の視点に立って審議されているかどうか疑問である。株主においては最終的にはOKかNOかの結論がボンと出て。社内で議論するのは結構だけれども、最終的に結論を出す前に株主にきちっと説明をするような場を設けて頂きたい。

それが前提だと思う。一般株主は株数も少ないしゴミみたいなもんだと、ほっとけば良いと、自分だけで決めれば良い、ということでは困るわけで最終的には株主が判断する方が良い。

何で賛成するのか、反対するのか、事前に説明する場を設けて欲しい。現状のやり方を議決をする事は反対です。再考していただきたい。

(取締役)
対応方針は大規模買付行為の是非の判断は株主の皆様に委ねるべきと、基本的な考えがある。それに基づいて、企業価値の向上と株主共通の利益の保護という観点からルールーを作るべきだと考えている。

大規模買付行為が行われた場合、株主の皆様には十分な情報を持って頂いて、そしてご判断するのに十分な期間が必要だと。これがルールの根幹になります。

廃止をすべきだとのお考えですが、買付する者がルールを守れば原則として対抗するとか、発動するとかいう事は無いという内容になっている。是非は最終的には株主様のご判断に委ねるべきという事です。内容については他社さんのも含めて色々なルールがある。

私どもの現在のルールにつきましては、これまで色々なご意見や考え方の推移を出来るだけ多く含めて変えてきた。ご理解して欲しい。

(村上社長)
補足させて頂きますけども、時間稼ぎというご指摘がありました。実は、HP等々我々からご案内していますが、我々の方は買付者から質問を頂いてから10営業日以内に返事をしている。

我々が意識的に引き伸ばしたという事はございません。その後、1〜3ヶ月長期間要したという事があれば向こう様の都合であって、我々が引き伸ばしたという事は無い。その誤解だけはこの場で解消して頂きたいと思います。

それと株主様を軽視しているというご指摘があったが、まったくございません。株主様にとって本当に買収提案が良いのか悪いのか、経営陣が正確につかまえて、正確に株主様に説明申し上げるのが会社側の義務だと思っている。

色々と買付者に質問をして会社側としての意見形成をして皆様にお知らせを申し上げたのが前回の流れです。株主の皆様に有益であると判断してやっているという事であります。


(株主5)
スティール側にも聞きたい事ですが。先日、スティールの説明会を聞きに行ったんですが株主提案の5号議案。

原氏が推薦されているがこの人物は平成16年に株式会社ニューシティコーポレーション代表取締役社長という事ですが、ニューシティという会社はニューシティレジデンス投資法人という、いわゆるリートですね、これは経営破綻しています。

リート初の経営破綻だと一時期話題になった。この原氏がどのように有能なのかわからなかったのでシェクター氏にお伺いしたい。村上社長にはどういう点が不適切なのか具体的に話していただきたい。

(村上社長)
この件にお答えするのであればお願いします。

(ジョシュア・シェクター氏)
ご質問ありがとうございました。私どもは原様が十分に取締役候補として資質を備えている方だと思います。リートが潰れたのは原様が社長をしていた遥か昔です。その頃は親会社の社長を務めていました。

(村上社長)
私も株主様からご指摘があった通りだと思っています。適切な人では無いと思っています。


(株主5)
業績に与える為替の影響。想定レート。1円変動するといくら影響あるのか?

(取締役)
本年の為替レートはUSドル90円、カナダドル82円、ユーロは135円。これで予算を組んでいます。輸入仕入れサイドは円安になると業績にとっては不利になります。輸入サイドでは1円円安になるとUSドル2000万円のインパクトがある。ユーロについては1500万円のインパクト。


(株主6)
恵比寿で生まれて恵比寿で育った。恵比寿の駅前に健康クラブがあったが倒産してしまった。他の所を転々としてからガーデンプレイスに入っているクラブハット恵比寿というスポーツクラブに入会した。

今日も行ってきたんですが。この前、一方的に会員なのに1回300円頂戴と言ってきた。会員っていうのは何万円か年会費を払っているわけです。それなのに1回来たら300円と言われてなんなんだと思った。

文句を言ったらすぐにお詫びの手紙が来ました。来た事は来たが不満が残った。日本航空のようにサッポロの株がゴミになったら困ると思って質問した。今後もサッポロビールが健全であるようにお願いして終わりにします。

(村上社長)
我々のテナントさんという事で経営は違う。ご要望についてはお伝えしたいと思う。


(株主6)
スティールさんに聞きたい。ビールは最終消費者に使い商品であって、私も株主総会に何回か出席している。昔は福岡の問屋さんだとかが来てサッポロを激励してきた。会社の形態は変わってきたとはいえ昔からサッポロを愛してきた株主がたくさんいる。

私はサッポロの株は親父から相続でもらったものです。親父が大事にしていた株ということで持っている。スティールさんは今後も筆頭株主であり続けると言っているが、親子代々で株を持っているとか、そういうような株主と同じようにサッポロを愛してくれるのだろうか?この点を聞きたい。

(村上社長)
スティールさんへの質問。どうされますか?どうぞ。

(ジョシュア・シェクター氏)
質問ありがとうございました。今の株主様が長期の株主様だという事はよくわかりました。私どもは先ほどの株主様ほど長い株主ではないが、今ここで申し上げられるのは私どもも長期の株主として会社の財産、商品、人、ブランド価値に対して大変な敬意を払っているし、今後も長期の株主であり続けたいと思っています。ありがとうございました。


(株主7)
株主優待を年に2回にして頂きたい。日清食品のように年に2回にしたら株価の上下に左右されること無く安定した株主になる、私のような消費者がいると思う。沢山くれというのではなくて新商品が出たらキャンペーンのがわりに届くと良いと思う。

(村上社長)
2回するとなると株主様に対する還元が増えるという事になりますけれども、それぐらいの事が出来るぐらい企業価値を上げていきたい。新製品が出たら会社から株主様に対するメッセージをどのようにしたら良いのか、どういう形が良いのか、例えば見本として株主様にお届けするのが最良だと思うが、多面的に検討したいと思います。


(株主8)
スティールパートナーから送られてきた資料はグラフがたくさんあって良くわかりやすい。サッポロの方は文字がズラズラと書いてあるだけ。スティールに本当に反論するつもりがあったのか疑われる。反論できないものがあるのではと疑ってしまう。サッポロが正しいと思うのなら、スティールを叩きのめすぐらいのちゃんとしたデータ、グラフで見やすいような形でやって欲しい。私としては社長の適格性を疑います。

(村上社長)
たしかに我々の説明が分かりにくかったと思っています。我々としては非常に危機感を持って今回の事は対応してきたと思っている。説明責任を果たしていないとの指摘であると思いますので、十分注意しながら対応したいと思っていますので、今後ともご指示をお願いします。


ここまで12時2分、社長からだいぶ質疑が進んできているのであと1名様程度とある。


(株主9)
5号議案の採決の方法について、先ほどの株主の質問に明確に回答していないと思う。賛否が拮抗していると思う。受付に賛否を書いて出したが、議論を聞いてから賛否を書いて提出したかった。何か方法は無いのか?あるいは先ほど提出した賛否を変える事はできるのか?

(取締役)
議事の進め方は議長に任されております。この総会の議事進行、採決の仕方については議長が決定します。

(株主9)
先ほど出したものはどうなるのでしょうか?変える事はできるのか?

(取締役)
基本的にこの会場に入られた方はこの会場で投票する形になる。投票については郵送、インターネットで行使したものを含めまして、投票するかどうかは最終的に議長が決める事になるので、この場で投票する事になったらこの場で意思表示していただく事になる。

(株主9)
受付で出した賛否が総会の話を聞いて間違っていたと思っても訂正できないのか?と聞いているのです。

(取締役)
採決になった時に意思表示する形になります。

(株主9)
事前に出した賛否をボツに出来るのか?そのチェック体制は出来ているのか?という質問です。

(取締役)
出来ています。

(株主9)
じゃ〜良いです。


(株主10)
60年ぐらいエビスビールの愛飲者です。いつでも家に1ケースのある。ビールの最高峰だと思っている。街に出てエビスビールを飲もうと思ってもほとんど置いていない。エビスビールを置いてあるお店を探して入っています。

どうしてもっと宣伝しないのか?お店に置いてないのかな?って思っている。息子がニューヨークに行ってエビスビールが売っていると言っている。何で日本国内で飲めないのか?

スティールからの資料で一番良かったのはエビスビールをもっと普及させたいと書いてあった。書いてある事はわかる事が多い。会社の体質が少し古いんじゃないたと思った。女性の取締役はいないし。

女性は色々な事をパッパ言う方ですよ。男性は周りを見て言わない、というのがあります。スティールさんはやりきれない気持ちでこういう提案をしていると思う。でも私は大昔からエビスが大好きなものですから、何年か前に大株主になったスティールさんにはサッポロの事がわかりにくい所もあるかもしれない。

日本人の感覚とちょっと違うと思う。サッポロさんはスティールさんの言う事を全部排除しないで、古い体質から新しい体質、インターナショナルな体質になって欲しいと思います。

(村上社長)
我々も新しく変わるべく努力している。今後ともご意見がありましたらお願いします。エビスについては広めるべく宣伝とか昨年来やっているので営業等含めて対応したい。


ここまで12時12分。


(村上社長)
時間もだいぶすぎていますのでここで審議を終了いたしまして各議案の採決に入らせて頂きますが賛成の方は拍手をお願いします。(パチパチパチパチ)ありがとうございました。

それでは採決の方法に付きましてご説明します。1号議案、3号議案、4号議案につきまして先に採決します。

その後に共に取締役選任の議案である会社提案の2号議案と株主提案の5号議案について採決しますが、まず2号議案の5号議案の重複してしない1〜6番の候補者番号の方を順番に採決を行い、続いて第5号議案の7〜10番の重複する候補者も含め第2号議案の10名について採決を行いますがご異議ありませんか?(パチパチパチパチ)

これより説明したとおり採決をしますが、ただいま会場にいらっしゃる株主様の議決権個数をもって採決に際しましても本日ご出席の株主様の議決権個数を確定させる事とします。


1号議案、剰余金の配当につきまして賛成の方は拍手をお願いします。(パチパチパチパチ)ありがとうございました。郵送及びインターネットの議決権行使を含め出席株主の過半数の賛成を頂きましたので、原案通り承認可決されました。(パチパチパチパチ)


3号議案、補欠監査役選任の件につきまして、賛成の方は拍手をお願いします。(パチパチパチパチ)ありがとうございました。郵送及びインターネットの議決権行使を含め出席株主の過半数の賛成を頂きましたので、原案通り承認可決されました。(パチパチパチパチ)


4号議案、当社株券等の大規模買付行為への対応方針承認の件につきまして、賛成の方は拍手をお願いします。(パチパチパチパチ)ありがとうございました。郵送及びインターネットの議決権行使を含め出席株主の過半数の賛成を頂きましたので、原案通り承認可決されました。(パチパチパチパチ)


次に2号議案と5号議案につきましては先ほど説明しご賛同頂いたとおり、まず株主提案の5号議案の候補者のうち、2号議案の候補者と重複していない候補者番号1〜6番の候補者について順番に採決を行い、続いて第5号議案の7番から10番までと重複する候補者も含め2号議案10名について採決を行います。


(ここで、「議長!!議長!!」とスティール関係者と思われる人が発言)


(村上社長)なんでしょうか?株主様でしょうか?株主様では無いですよね?株主さまですか。はいどうぞ。

(株主9)
採決の方法なんですが1人1人採決をなさるそうですがどうやってやるんですか?出席票には1〜10の切り離されるようになっていますが投票するのでしょうか?

(村上社長)
投票の方法につきましては、たとえば安定株主層が多い場合は必ずしも厳密な方法で行わなくても決議成立に影響が出ない可能性があります。当社では前日までの集計結果からこの場で拍手で問題ないと考えています。ようするに前日までの集計結果で可決か否決か状況がわかっているという事でございます。後日、具体的に賛成が何票、反対が何票と正式にご報告します。


(株太郎・・・昨日のうちに結果がわかったいたんだ〜じゃ〜議長は超〜余裕で議事を行っていたんだね〜)


(村上社長)
株主提案であります5号議案の取締役10人選任の件、候補者番号1番の内藤氏の選任に賛成の方は拍手をお願いします。

(パチパチ・・・・拍手をしていたのは10数人でしょうか。当然ですがジョシュア・シェクター氏は拍手をしていました。通訳は株主では無いようなので拍手はしていませんでした。)

ありがとうございました。内藤氏の選任につきましては、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成がありませんでしたので、否決されました。(パチパチパチパチ・・・・こっちの拍手の方が大きい)


次に同じく株主提案であります5号議案の候補者番号2番の中田氏の選任に賛成の方は拍手をお願いします。

(パチパチ・・・・拍手をしていたのは10数人でしょうか。当然ですがジョシュア・シェクター氏は拍手をしていました。通訳は株主では無いようなので拍手はしていませんでした。)

ありがとうございました。中田氏の選任につきましては、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成がありませんでしたので、否決されました。(パチパチパチパチ・・・・こっちの拍手の方が大きい)


次に同じく株主提案であります5号議案の候補者番号3番の相原氏の選任に賛成の方は拍手をお願いします。

(パチパチ・・・・拍手をしていたのは10数人でしょうか。当然ですがジョシュア・シェクター氏は拍手をしていました。通訳は株主では無いようなので拍手はしていませんでした。)

ありがとうございました。相原氏の選任につきましては、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成がありませんでしたので、否決されました。(パチパチパチパチ・・・・こっちの拍手の方が大きい)


次に同じく株主提案であります5号議案の候補者番号4番の藤井氏の選任に賛成の方は拍手をお願いします。

(パチパチ・・・・拍手をしていたのは10数人でしょうか。当然ですがジョシュア・シェクター氏は拍手をしていました。通訳は株主では無いようなので拍手はしていませんでした。)

ありがとうございました。藤井氏の選任につきましては、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成がありませんでしたので、否決されました。(パチパチパチパチ・・・・こっちの拍手の方が大きい)


次に同じく株主提案であります5号議案の候補者番号5番の原氏の選任に賛成の方は拍手をお願いします。

(パチパチ・・・・拍手をしていたのは10数人でしょうか。当然ですがジョシュア・シェクター氏は拍手をしていました。通訳は株主では無いようなので拍手はしていませんでした。)

ありがとうございました。原氏の選任につきましては、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成がありませんでしたので、否決されました。(パチパチパチパチ・・・・こっちの拍手の方が大きい)


次に同じく株主提案であります5号議案の候補者番号6番のジョシュア・シェクター氏の選任に賛成の方は拍手をお願いします。

(パチパチ・・・・拍手をしていたのは10数人でしょうか。当然ですがジョシュア・シェクター氏は拍手をしていました。通訳は株主では無いようなので拍手はしていませんでした。)

ありがとうございました。ジョシュア・シェクター氏の選任につきましては、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成がありませんでしたので、否決されました。(パチパチパチパチ・・・・こっちの拍手の方が大きい)


次に第5号議案の7番から10番の候補者は第2号議案の重複していますので、第2号議案において採決いたします。


それでは会社提案の2号議案、取締役10年選任の件の採決を行います。


2号議案の各候補者の選任については一括して行いたいと思います。賛成の方は拍手をお願いします。(パチパチパチパチ)

ご賛同ありがとうございました。


それでは原案の10名にご賛成いただける方は拍手をお願いします。(パチパチパチパチ)

ありがとうございました。2号議案、取締役10名選任につきましては、原案の10名のすべての選任について、郵送及びインターネットによる議決権行使、委任状による代理行使を含めまして、出席株主の過半数のご賛成を頂きましたので、原案通り可決されました。(パチパチパチパチパチ)


以上をもちましてすべての議案の審議を終了いたしました。


新任取締役の紹介があって12時24分、株主総会終了。


ジョシュア・シェクター氏+2名は新任取締役の紹介の時に退場しました。


お土産は、





エビスビール    350ml×2
麦とホップ    350ml×2
玉露入りお茶   340g×2

ポテかるっ  33g (うすしお味、あらびき黒胡椒味)





恵比寿駅に向かう途中で待ち伏せするマスコミ。一般人かサッポロの株主かは、お土産が目印になるんですよね〜。



会場となった恵比寿ガーデンホールの向かいには三越があります。三越を挟んで向こう側にはサッポロHDの本社とエビスビール記念館があるので見学しました。





↑本社の入り口。記念館の入り口は本社の右側に地下に行く階段があるのでそちらから。





入場料は無料です〜。





中央奥にあるのは仕込み釜。1987年まで実際に使っていた物だってさ。デカイね〜。





↑展示物↓





展示物は写真に写っている物が全部じゃないけど少ないです。見ないで歩いたら20秒ぐらいで終わってしまう感じです。





テイスティングサロンっていうものがあって、ビールとおつまみが売っています。無料じゃありません〜。





支払いは現金じゃなくて、ヱビスコインっていうのを1枚400円で買わないとダメなんです。ほとんどのメニューは1枚で大丈夫ですがおつまみの方は2枚必要なメニューもありました。

株太郎はお酒飲まないので遠慮しました。





↑お土産コーナー↓





荷物が重いので〜何も買いませんでした〜。


そして3月最後の株主総会って事で〜昼飯は豪華に。っていっても株太郎の基準はチョー低いです。





松屋フーズ系列の〜チキン亭。「チーズとまとチキンかつ&唐揚げ盛り合わせ定食」という長ったらしい名前のやつ。

680円だけど〜株主優待券を使ったから無料です〜。


次の日のニュースはこんな感じでした。


★★★★★★★★★★★★スティールまた負け、サッポロ楽勝のワケ★★★★★★★★★★★★
3月31日10時58分配信

サッポロホールディングスの定時株主総会が30日、東京都内で開かれ、会社側が提案した取締役選任案を、出席株主の約7割の賛成で可決した。

 筆頭株主の米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパンは村上隆男社長らの退任を求め独自の選任案を提案したが、否決された。サッポロ側の「楽勝」の裏には、虚々実々の駆け引きがあった。

 スティールは、サッポロの業績低迷を理由に、取締役10人のうち6人を入れ替える株主提案をしていた。

 サッポロによると、総会では、事前の意思表示を含め、議決権を行使した株主は85・5%あり、このうちスティール案への反対は約7割を占めた。株主全体でみると約60%にあたり、安定株主とみられる金融機関(34%)や国内法人(15%)の反対票に、10%前後を上積みした計算だ。

 総会後、記者会見したサッポロの村上社長は「スティールは主義主張が一貫していない。成長戦略を達成すべく全力で取り組む」と“勝利宣言”した。

 ただ、ビール類を経営の主柱に据えながら、多角路線のサントリーにも抜かれて大手4社の最下位に沈んでおり、市場の評価は高いと言えない。

 企業法務に詳しい弁護士の一人は、「相手がスティールだから勝てた。企業価値向上に実績のある株主が相手なら、負けていてもおかしくない」と、現経営陣に厳しい視線を向ける。

 スティールのウォレン・リヒテンシュタイン代表は「サッポロに変革をもたらすあらゆる方策を追求する」とのコメントを発表し、サッポロ株を継続保有する意向を示した。

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4月6日に議決権行使の詳しい状況について発表がありました。

サッポロの株主数は28031名、議決権の数は387397個です。





↑1から4号議案の会社提案の状況です。2号議案の1番の村上氏から〜6番の田中氏までは68%台の賛成率ですね。7番の加藤氏から10番の勝俣氏の4人はスティールが提案した5号議案にも選任されている人達です。サッポロ+スティール賛成票が入っているからか、それぞれ90%以上も賛成がありますね。





↑こちらはスティールが提案した5号議案。2号議案のダブって選任されている人の分は無いですね。スティールの議決権数は69150個。スティール以外で賛成した票は約40000個ですね。

これだけ賛否に差があると、サッポロ側は当分の間は安泰でしょうか。今期の業績が悪かったら見放す株主もいるかもしれませんが、ハゲタカファンドは嫌いだし株太郎はそれでもサッポロ側かな〜。


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