8136 サンリオの第50回定時株主総会

平成22年6月23日(水曜日) 16時〜

場所 パルテノン多摩 大ホール

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本日最後の株主総会です。も〜ボロボロです。


会社四季報には「ハローキティなどキャラクター商品の企画・販売。海外ライセンスで利益の過半を稼ぐ。欧州のライセンスが想定超。円高目減りこなし一転営業増益。為替損、株評価損等で最終益は流動的。11年3月期も国内物販厳しい。テーマパークも赤字残る。利益は好調な海外ライセンス頼み続く。戦略統括本部設け国内の収益抜本改善に着手。不採算店閉鎖加速、物販からライセンス、企業特注等へ人員再配置。テレビアニメ効果でジュエルペット人気化」と書かれています。


サンリオは今年50周年です。何かやってるんですかね?株主に何かあるんですかね?


株主優待は100株ですと、サンリオピューロランド、ハーモニーランド共通優待券3枚です。それと自社製品。


今年も株主総会の日はピューロランドは株主の貸切です。





営業時間は9時から19時まで。同伴者は1名まで。

お願いの紙が召集通知と一緒に入っていました。





ゴネまくる〜モンスター株主、クレクレ株主がいるからね〜事前に全部お知らせして当日に何も言わせない方法が良いです。


辻社長は議案の取締役選任にちゃんと入っていますね〜。辻社長がいなくなると〜総会がつまらなくなるから長く続けて欲しいけどさ〜そろそろ引退しても〜仕方ないと思っています〜。

辻社長は昭和2年生まれ。昭和2年は〜西暦でいうと1927年。今年83歳ですよ。長生きしてほしいよね〜。


会場の最寄り駅は多摩センター駅。自宅の最寄り駅からだと小田急線で途中の新百合ヶ丘駅、小田急多摩線に乗換えて多摩センター駅。

だけど毎年午前中は東京で総会があるので、新宿駅から小田急線で多摩センターまで行きます。


到着は、14時50分。





辻社長は大人が来るものだと言ってるけどさ〜面白い?





受付でクジの券と入場券をもらいます。クジの会場になっているプリモガーデンには1回で行く事はできません〜必ず迷います。





どれが当たるかおたのしみ〜キャスタートランクが当たったら〜持って帰るのが大変・・・・。当たった物の紹介は最後〜。


クジ会場の近くではグッズの販売をしています。





サンリオが所有しているロイヤルウイングっていう船のグッズや乗船券が売っています。





3000円のおたのしみ袋〜。





5000円、10000円のおたのしみ袋。





↑値段が付いていないので売り物なのか展示なのかわからない物↓





ピューロランド内は〜薄暗いんですよね〜。お土産とか食事の所は明るいけどさ〜。





たくさんのチビッコが何かやっていますがよくわからない・・・・。株主の子供がこんなたくさん・・・・幼稚園はお休みして来てるのかな?株太郎は仕事を休んでるけど・・・・。





お土産を少し買って〜株主総会会場に移動。





到着は15時25分。





受付して入場票をもらいます。お土産のクジはピューロランドで引かなかった人はこちらでも引けます。





受付近くにはグッズの展示がありました。





「ゴールデンメモリーズ」ってやつで〜70〜80年代のデザインの物なんだってさ。





会場では「湖のメルヘン」のDVDが上映されています。





今年も総会後に「このごろ思うこと」をやるそうです。これがメインの人も多いでしょう。





会場のパルテノン多摩の座席は1414席。

出席株主は703名とサンリオのHPに公表されています。ピューロランドには5965名が来館したってさ。


社長の挨拶、株主数議決権数、監査報告、召集通知の説明、優先株の償還の説明、プロジェクト2015の説明があり、

16時24分から質問タイム。


テーマパーク事業で9億円の赤字。ピューロランドとハーモニーランドの内訳は?

3年後の計画はマイナスの2億円。5年後にトントンか黒字化にもっていく。内訳はピューロランドが6億円の赤字、ハーモニーランドは3億円の赤字。

辻社長「ピューロもハーモニーも海外から出店希望が出てきている。これから面白くなると思う」


1号議案の資本金の額の減少の件。なぜとり崩すのか?

優先株の償還の準備が目的。

辻社長「いつも問題になっているのですが、サンリオの場合は資本の中にキティちゃんとかキャラクターが入っていない。ロイヤリティが250億円ぐらいのが入ってきている。それが資本として入っていない。なんでも無い物からお金が入ってくる。本当はキティちゃんは仮に資本として計算したら1500億円ぐらいになる。資本となると税金が取られますけども。キティちゃんの価値は0円になっている。表面化されていないが非常に大きな資本を持っている。」


これから先、中国人がたくさん日本に来る。サンリオは旅行会社と組んでピューロランドに呼ぶ取り組みはしてるのか?

辻社長「7/1から年収が80万円の中国人でも個人で日本に入国できる。去年は110万人が入国。年収80万円の中国人は5億人いる。どれだけの中国人が入国するかわからないが500万人ぐらい入国するのではないか。いまピューロランド、ハーモニーランドに中国人からの問い合わせがきている。中国におけるキティちゃんの人気というのは想像を絶しています。偽者が多いわけですが、それの対策もとっています。各旅行会社と話し合いを進めている。」


昔、出していた「メルヘン」。やなせたかしさんが絵を描いていたと思うが、権利はサンリオが持っているのか?

辻社長「やなせたかしさんは、だいぶお年でして、僕がやなせたかしさんを発掘したようなものなんですけども。詩やメルヘン、絵などたくさんあるが、基本的にサンリオとやなせさん両方の著作というふうになっている。まだ、やなせさんの方から商品化してどんどん売ってくれという話は無いので現在はキャラクターなどにして売る計画は無い。いまサンリオの中にたくさんのキャラクターがあって、50周年という事で古い懐かしいキャラクターを復活させる。当社の事情としてよそのキャラクターまで手を付ける余裕がない状態でもある。」


キティちゃん以外のキャラクターの資産価値は?

辻社長「マイメロディ、キキララの価値は難しい質問。キティちゃんは辻さん、YOSHIKIさんとコラボしてロイヤリティがすごい。その時のキティちゃんがいくらなのか計算できない。僕は1500億円ぐらいじゃないかと言っているんですけども。普通は資産に入らなくちゃいけないと思うがキャラクターの著作権は0円になっている。トータルで2000〜3000億だと思っている。買いたい人がいても売るつもりは無い。」


子会社の件。ロボットの開発をしているココロ株式会社。収益が悪い。改善計画はあるのか?

辻社長「30年ぐらい子会社でやっている。恐竜関係のロボットでは最高の会社。アメリカやドバイで恐竜展をやろうとすると全部注文がきます。来るけど作るのが大変で2〜3年もかかる。今期は利益を出そうと思ってこれまでのマイナスを前期に全部落とした。今期からゼロからプラスにするように言ってある。この前、結婚式の司会をココロのロボットがやった。あちこちにココロのポップコーンの自動販売機を売っている。」


ピューロとハーモニーに中国人がたくさん来ると言っていた。以前にお客がたくさん来ても入場制限しなくてはならないと言っていた。年間パスポートを作ると入場制限をしなければならないと言っていた。中国からのお客が来ただけで9億円の赤字が無くなるとは思えない。他に考えはあるのか?

辻社長「中国人はハーモニーにもたくさん来ます。ハーモニーはトントンに向かっている。ピューロは屋内ですからたくさん入れば良いってわけにはいかない。入ったらショーとたくさん見てもらったりコミュニケーションを取ってもらったり、あるいはそこでお土産買ってもらったりというのがいままでのやり方だった。ピューロに200人の踊り子がいるが中国人だけで40人の踊り子がいる。あの中でやっているソフトを色々な国へ持っていく。入場料などのロイヤリティがピューロランドに入ってくるような事になる。これを新しい事業としてステップバイステップでやってますから将来を楽しみにしてください。30分ぐらいのショーが80ぐらいあるのでそれを世界に売っていく計画。あなたも彼女とかお母さんを連れてきてください。面白いんですよ。ピューロランドの中見てます?何が良いですか?(質問者・くるみ割り人形・・・・)それは大昔のやつですよ。(株主・ハハハハ〜)いまのやつを見てくださいよ。たくさんつれて来てくださいよ。せっかく株主なんですから。ディズニーランドなんて行かなくて良いから。(株主・ハハハハ〜)お願いします。


ピューロランドは20周年記念で年間パスポートを昨年秋から発売しているが、来年からは販売しないのか?

6000人入ると入場制限をしなくてはならない。影響がどれぐらいあるかデータを取った。当分継続して発売しても大丈夫というデータが出たので継続して販売する。


台北にハローキティスィーツというケーキとかのお店がある。この様なカフェは日本で作らないのか?

キティちゃんのスイーツは台北韓国で人気がある。国内は検討はするが難しいと思う。ピューロランドの中でチャレンジしたい。


辻社長「いつもでもやっているとね、2時間も3時間もかかってしまいますから、あとでね、面白い話をします。後ろの方(事務局)があと2名って言っているので。」


プロジェクト2015で5年後に売上が52億円増えるが経常利益は42億円増えるだけ。10億円は経費か?

従来のサンリオの利益率からとすると良い方である。ライセンス契約でやるのが効率が良い。我々は利益率が良くなっていると思う。


「はい」って子供の女の子が手を上げる。


辻社長「子供の質問っていうのは珍しいから、ちょっと聞いてみますか(株主・パチパチパチ)何番ですか?(子供株主・6○○番)名前は?(子供株主・○○です。)○○なんっていうんですか?(子供株主・△△△(下の名前)です)じゃ〜やってください」


「ピューロランドのラーメンは前食べたら辛かったので、(株主・はははは〜)もっと美味しくしてください」(株主・ハハハハ〜パチパチパチ)

辻社長「ラーメン食べたら辛かった?とんでもないよね、よく言っておきます。僕もあとで食べてみますよ。甘くしようかね。」


辻社長「あと1人にしようかね。彼女と2人出来てる人」


ピューロランドが6億円の赤字という事ですが去年の12月から毎週来ています。ちなみに千葉の方には1000回以上行っています。(辻社長・ディズニーランド?ダメです)いまは行っていません。だいぶお客が増えているのがわかるので、赤字が減ると思う。ディズニーランドでは場所取りとか割り込みは一切させません。ところがピューロランドは平気でさせています。社長がちょこちょこピューロランドに来ていて、一定のお客様と仲良くされていて、そういうお客さんをどんどん割り込みさせている。電車とか乗りませんか?スーパーとかで並びませんか?10人に割り込まれたらどう思いますか?そういう事はディズニーはやらせません。中国の客は割り込みって結構やるんですよ。これから中国のお客が増えるんだから、そういう事をやっているのが当たり前だというのは決して良い事ではありません。腹が立った人はもう来なくなります。出来る限りで結構です。(株主・パチパチパチ)

辻社長「ディズニーランドはアメリカですから割り込みなんて出来ないんです。ところがピューロランドは日本だから、僕とあなたが非常に仲の良い友達だったとしますよ。あなたが奥さん連れてきてこんなに並んでいたら入れないよってなって、これは俺がやっているところだからちょっとだけ中に入れてやるよ、俺とお前は友達じゃないかと全部入れたら大変ですよ。でもね、知ってる人ぐらいはちょっとやってやろうよ。そんなこと言わないで。(株主・ダメダメ)僕と友達になれば今度入れますよ。僕はアメリカ人じゃないもん。日本人は仲良くやろう、仲良く。(株主・そういうのは見えないようにやりましょうよ)わかりました。あなたと今日友達になったんですからディズニーなんて行っちゃダメですよ。」


配当金。中間配当して頂けるとありがたい。総会の当時に暑い時期だから懇親会までは言わないまでもドリンクのサービスぐらいポケットマネーで(辻社長・おたくが持ってくてくれれば1番嬉しいよ)私は10年も前から総会に出ていて、社長は話がうまいですよ。話を聞いてもらいたかったらポケットマネーで懇親会とかやれば良いんですよ。

辻社長「わかったわかった、しゃべるのが好きなのはあなたなんだよ。どっか寄付してくれると良いんですけど何人来るかわからないから。水好きですか?水を飲ませろという話もありましたが議案の審議に入らせていただきます。」


と、いう事で17時2分に質問タイムが終了。


議案の採決、役員の紹介があり、17時8分に株主総会終了。


続いて〜「このごろ思うこと」


株式会社サンリオはですね、実は今年50年たったわけであります。簡単に50年と言いましても、本当に50年というのは長い時間です。大学卒業して会社に就職して、50年たつと70いくつかになって定年なんですよ。同じ仕事を50年もやっているなんて事は普通無いです。無い。

私たちがやり出した50年前、第一次ベンシャービジネスといわれた時代。どんな人が残っているかというと、会社ではダイエーが残っています。中内さん。僕は時々会って毎年毎年話をしていたんですけども、中内さん亡くなっちゃいましたけれどもダイエーはあります。九州から京都に出てきてセラミック会社をやった稲本さん。稲本さんはなんと日本航空の会長になっちゃいましたけれども、これも私と同じ頃会社を作ったわけであります。

また私よりちょっと遅いんですけども紙おむつのユニチャームの高橋さん。この方はお父さんのやっていた仕事と分かれて紙おむつを作りました。また警備保障のセコムの飯田さん。飯田さんともよく付き合っていただいた。また東京エレクトロン。乳バンドと言われたブラジャーのワコール。塚本さん。亡くなっちゃいましたけれども。本当に数えるぐらいしかありません。

イトーヨカー堂さんがですね、伊藤商店というのはあったけれどもヨーカ堂になったのは私より3年後です。またジャスコの岡田さん。僕は創業者の岡田さんとはよく会っていたんです。まだジャスコなんて作る前です。こういうようにたくさんの会社が出ました。しかし残っているのはですね、普通の会社じゃないんです。本当に大変な時代を過ぎていったんじゃないかと思います。

もちろん、日清紡とか日本製鉄とか森永とか、もっと長い100年も続いている会社もあります。僕の会社は僕自身が50年社長をずっとやっていたんです。だから非常に珍しい。東武の前の社長は52年やっていたそうですから、僕と同じく早く辞めろと言われていたと思います。

なぜ50年も同じ状態、同じ事をずっと続けて、サンリオはずっと50年続けて・・・まあピューロランドとかありますけども。ソーシャルコミュニケーションギフトカードビジネスというのを50年間やっているのです。みんな同じ事をやっていく事が出来ないかというと、おもしろい会社、儲かる会社を作ると真似する会社が出てくるのです。

1番真似しやすいのはその会社を一緒にやっていた、専務とか副社長とか営業部長が独立して同じような事をやるんです。同じような物を作り始める、それが危険性が増してくるんです。その次がですね、同じような物を安く売り出す。安く。安く売るから安売りの競争になって、やっぱりせっかく作った会社も難しくなっていく。その次にもっと品質の良いものを作る。それも競争の一つだと思う。あるいは販売地区。せっかくここでやっていたのにあっちもこっちもいっぱい作ってやっていっちゃう。そして大型化していっちゃう。更に広告を出したり景品を出したり。このような競争が行われるたびに会社が長続きしない。みんな潰れていっちゃう。

私が50年間1番最初に会社作った時にですね、ある方の紹介で井上さんという第一銀行の頭取を紹介されまして、銀行はまず第一銀行の馬喰町支店というと取引を開始したんです。でもいま第一銀行は無いんです。その次に会社が秋葉原にあったものですから、秋葉原のそばに東海銀行があったんです。それももうありません。その次に武蔵小山のともし銀座にですね、第一銀行と一緒になった勧業銀行というのがあったんです。そこと取引した。第一勧銀といえでも今はもう無いんです。潰れちゃったわけじゃないけど無くなっちゃった。そしたら僕はTOCというビルにいたもんですから、あそこは富士銀行の岩佐?さんという人を紹介されて富士は日本一の山だから日本一の銀行は富士銀行だ。でも今はもうありません。

こういうようにですね、銀行だけじゃない。信用銀行。信用組合なんちゅったらあるのかどうか。地方銀行なんかどんどん無くなる。合併していかないとやっていけないんです。合併するからみんな無くなる。生命保険や損害保険だけでは無いのです。300年の歴史のある百貨店、三越。伊勢丹と一緒になっちゃった。松坂屋と大丸はGフロントリテイリングという会社になっちゃった。西武とそごうはイトーヨーカ堂の配下になっている。薬だってそうなんですよ。第一製薬と三共製薬は1つになり。

ジェネリックという特許が切れた薬を安く作るからダメなんです。僕はちょっと目が悪くてビタミンCを飲んでいるんです。武田薬品のビタミンCは300錠入って2600円するんです。2600円する薬を薬屋でいつも家内が買ってくれたんですが、自分が買いに行ったら武田薬品の2600円のが並んでいる下に、ビタミンC300錠入りっていうのがあるんです。NVPという会社のジェネリックなんです。2600円の薬がいくらで売っていると思いますか?たった600円ですよ。特許切れたら600円。お医者さんに行って薬を処方してもらう。薬屋に行く。その薬屋さんで薬をもらう時に、ジェネリックにしますか?普通の薬にしますか?って聞かれる。かっこつけて普通の薬にしますって言ったら、6000円ぐらいになる。ジェネリックで良いって言ったら1000円ぐらいになる。

ね、これじゃあ薬屋がやっていけなくなるじゃないですか。この様な事がこの50年間おきてきたんです。その中で50年間僕は1人でやってきたんです。もちろんこういうたくさんの立派な人達(取締役)がいたから、僕を支えてくれたから出来たんだけれども、50年間やってたんです。83にもなっちゃった。早く辞めろって盛んに言われるけども、辞めますよ。辞めますけども50年間やってきたんです。

しかも僕は日本の中でやってきたんです。しかしこれが変わっちゃった。わかりますか?もう日本はダメです。昨日の誰か言っていた話でも、いま世界のマーケットを当てにした時にこれから伸びていくマーケットはアジアであると言っています。アジア。アジアで売れアジアが買ってくれるぞと言ってましたけども、そのアジアの中に日本は入っていない。日本はもう伸びない。日本に売ったって伸びない。アジアというのは中国であったりインドであったりベトナムであったり。こういうアジアは必要なんだけでも日本はもういらない。ね。

昨日ですか?みずほ銀行が総会をした。みずほ銀行の総会が終わったら大型な増資をするのかと思ったが増資しませんでした。あ〜やっぱりしなかったんだね。三菱さんとかそれから三井安田さんは大型なお金を集めました。みずほのやるのかと思ったらやらなかった。なぜだと思いますか?みんな銀行はお金が余っていてお金が欲しいんじゃないんです。ある規格があってある一定の資産、自己資本を持たなければならないという、おかしなアメリカの法律に従っただけなんです。銀行に行けばお金がいっぱいあって、貸さなければいけないお金がたくさんあっても日本の人は借りてくれない。設備投資する所なんて無い。なんか今日、日立がするなんていったって無い。やっぱりこれからは、第一生命が増資したのも日本にそのお金で保険をかけていこうとしたんじゃないんです。全部アジアなんです。銀行もみんなアジアで貸していきたい。

ところが三菱銀行はすばらしい銀行なんですけども、中国はアメリカが押さえています。インドはアメリカと英国が押さえています。というと貸し出し先としては難しいという事です。だから皆さんたちも会社作ってどんどん借りてやらないと大変な事になってきます。50年の間に本当に銀行は少なくなっちゃった。地方銀行、信用金庫、信用組合、どんどん無くなっちゃうと思います。この難しい中で日本の中でどんな企業が伸びていくんでしょうか?広告業界だって出版業界だって新聞業界だってテレビ業界だって、もう広告なんか入りゃしないんです。非常に難しい時期に入ってきています。

サンリオは大きな計画を出しました。儲かるぞ儲かるぞって言っています。しかし日本では儲かりません。日本では儲かりません。やっぱり、ここでもう一回考えてもらいたい事は、サンリオは私が作ったソーシャルココミュニケーションギフトカードビジネスというのは、人に物を送るビジネスなんです。しかしある程度の文化産業なんです。物を売りつけるビジネスじゃないんです。キティちゃんは文化なんです。ただの人形だけじゃないんです。

実はこの間、中国の総理大臣といわれている温カホウさんが来ました。たまたま私は会う機会があったのです。その時に私はキティちゃんをあげました。キティちゃんの着ている着物は日本製です。でもキティちゃんはメイドイン中国なんです。その事を温カホウさんに言った。そしたら後ろの札を見て相当喜びまして、こういう風に言った。孫が喜ぶ。でも僕は言ったんです。温カホウさん中国も立派な国になっていろんな物を作れるようになって一流国だ。しかし文化というものは急に育つものじゃないんです。このキティちゃんは可愛いだけのお人形だとは思わないでくれ。

キティちゃんには3つのメッセージがあるんだ。3つのメッセージとはキティちゃんは可愛い、可愛いような人になってくれっていう事なんです。可愛い人になってくれという事は人に意地悪な事をやったり、人の悪口を言ったり、そういう行為を行っていくと国でも可愛がられないよ。2つ目はキティちゃんはリボンをしています。リボンというの結びます。結ぶって事は仲良くする事。だから中国も仲良くする事を中心に考えてくれ。3つ目はキティちゃんは口が無い。知ってますか?何でキティちゃんには口が無いかというと、例えば目の不自由な人がトットトット歩いてきた。そこに大きな石や溝があった。そこに石ありますよ、気をつけてって口で言うんじゃなくて手を貸してくれ。これからはお互いに助け合って生きていななければならないんだ。口でうまい事を言ってたんじゃダメなんだ。

このキティちゃんは人の悪口を言う人じゃなくて可愛がられてくれ、仲良くしてくれ、助け合ってくれという3つのメッセージをキティちゃんが教えているんです。ただ可愛い、孫が喜ぶじゃなくて、この3つを大切にしてくださいね、という事を僕は言ったんです。これはNHKにも流れたし中国では温カホウさんがこうやってキティちゃんを置いて公演しているんです。これはサンリオが真剣になって仲良く助け合っていこうと言っている1つの証なんです。

ですから中国も立派な国になったけれども、皆さんたちもキティちゃんというのはこういうメッセージを持っている事を考えていただいて、このサンリオのメッセージを大切にしてもらいたいと思います。

ところでサンリオには3000のお店がある。日本にも300のお店がある。外国の3000店舗は1店舗もサンリオが経営しているわけではありません。自分の所で作ってもいません。サンリオの商品は全部相手が作って相手が売っているのです。フランチャイズが作りフランチャイズが売っているのです。日本の場合も300店舗のうち60店舗はフランチャイズです。これからは少なくても海外では何も作りません。これは向こうに直営店なんか作ったら、大変な事になる。

もう30年前にサンリオはアメリカに80店舗のお店を作ったんです。でも全部失敗しました。アメリカでは100人の人間を使うと2人のマイノリティ(社会的少数者)を入れなくちゃならない。それは大変な事なんです。物はどんどん盗まれるし。言う事は聞かないし。日本人が外国人を口の先で使うなんて出来ない。特にアメリカ人を使うなんて事は出来ないんです。だから全部相手にやらせるしかないんです。

全部相手にやってもらってロイヤリティだけ取る。銀行が利息を取るようなものなんですけども。こういう形式を今後やっていきたい。ヨーロッパがどういう状態にっているか、アメリカがどういう状態になっているかちょっと説明してもらいますけども、実は私は日本だけを一生懸命やっているだけに外国の事はよくわからないんです。で、いまサンリオの利益の50%〜60%は外国から稼いでいます。日本は稼げません。これからもどんどん稼いでくれるのは外国です。アジアは良いお客さんだって良いますけども、ヨーロッパは日本の数倍の購買力を持っている所です。今のヨーロッパ、アメリカの状態をこれから話してもらいます。私はわからないし、ここを伸ばしている者に話してもらいます。

副社長の辻邦彦氏(昭和27年生)から。

弊社の株主総会に出席していただきありがとうございます。海外事業について少しお話させていただきます。中期計画に基づく海外戦略は順調に推移しています。欧州、米国関しては現地化が定着し現場の士気が高く、昨年同様に成長していく勢いを感じています。特に東欧、インド、ロシア、南米、南アフリカに関しては営業力の強化、マーケティング強化を行っており期待を持っています。アジア地区においても地域戦略を練り直しており、新たな成長軌道に乗せていくしだいです。

なにしろヨーロッパではキティちゃんをはじめサンリオの色々なキャラクターも非常に好調でありますし、アメリカの方でも大手スーパーさんのウォルマートにも今後商品を入れていく方針ですので、ますます米国欧州は延びていくと思います。まだまだキティちゃんのビジネスで大きくなっていない新興国がいっぱいありますので、それも今期まらは来期にかけて伸びていくと思います。皆さんのご協力とか、皆さんが海外に行ったときも必ずサンリオショップがあるように、またサンリオの商品があるように努力したいと思います。これからもご指導のほどよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。

辻社長に交代。

新しく役員になった鳩山君です。鳩山君は副社長と一緒になってヨーロッパ、アメリカ、中東、インド。こういう所を開拓しまして、世界中どこに行ってもキティちゃんがある。アメリカから来る人はキティちゃんの国に来たんだからキティちゃんを買って帰ろうっていう人が多いんです。海外戦略を2人でやってその功績によって役員に取り立てたわけです。どうか今後ともよろしくお願いしたいと思います。

ここでですね最後になりましたけども、さっきも質疑応答で中間配当を出したらどうだってありましたが、あ〜もういない?その株主帰っちゃった?帰った?帰っちゃった?なんだどういう男なんだよ〜そんなこと言って帰っちゃって〜せっかく。あのね実は50年同じ事をやってきたんですよ。そんな会社ぜんぜん無いとは言えない、あんまりないんです。

50年たった事を記念して1番感謝しなければならないのは社員だと思う。そこで8月10日にはいくらかのお金をあげたい。もう1つ、やっぱり株主。株主にも50年の記念の配当を8月10日の株主にやりたいと思ったの。ところが8月10日にそういう事をやるなって言われましたので、9月30日に中間配当という形になりますけども、中間配当として金額を今ここで言っちゃうとですね、インサーダーになるそうなんですよ。

金額は言えないけども、2円とか3円とか5円とかじゃなくて、もう少し良い金額をみんなに稼いでもらって、出して行きたいと思います。そうして3月の株主にも配当が出る。ずっと続けていくと中間配当を出す会社になるじゃないですか。だけど言うだけ言って帰っちゃった。彼はありがとうと言ってくれると思いますけども。僕の気持ちとしては年に2回の配当を出したい。

何で年2回の配当を出したいかというと、ウチの株主の株主名簿を見ると3月で配当といろんな物をもらったと同時に行っちゃうんです。そしてまた来年の1〜2月になると配当を取る為にまた買う。中間配当という事になると2月買って4月に売って8月に買って9月の配当を取ったら売って。そんな事やったら証券会社に手数料だけ取られて馬鹿になるよって。だから持ったら売らないんです。持ったら売らないでください。

いま皆さん、銀行の人がいたら申し訳ないけども、銀行の定期の金利って知ってますか?0.1%ですよ。普通預金に入れたら0.032ですよ。いまサインリオの株は1000円しますよ。10円の配当って事は、どういう事ですか?1%じゃないですか。0.1%って事は1万円入金して10円ですよ、1年間で。

サンリオは1万円あれしたら100円来るんですよ。ぜんぜん違うじゃないですか。それが2回も来たら大変な事になりますよ。これ以上、配当の事を言ったらインサイダーだから怒られますけども、定期預金の10倍、普通預金の30倍ですよ。だからサンリオの株主は売らないで下さいよ。もう。色々言わないで黙って。大丈夫ですから。

50年やってきました。またこれから50年やっていこうとしています。僕じゃないかもわからないけど50年やろうとしています。その人達はどういうやり方でやるかというと、物を作らないんです。なんにも。売らないんです。全部人に作らせて売らせて、世界中からロイヤリティだけを貰うという事になるんです。そしてコラボレーション。いまもいろんな会社とコラボレーションしています。女性の場合は浜崎あゆみさんとかそういう人達とやっています。

こういう超一流の人達、企業とコラボレーションをとりながら世界中に向かってロイヤリティをもらうだけ。物は売らないでロイヤリティだけを貰う。百貨店が何十万と作ろうとウチは作らない。ウチはただ作ったロイヤリティを貰うだけで。これからはこういう会社になっていくつもりなんです。ですからどうか応援してもらいというのと同時に、サンリオの株は1000円になったわけですから、2000円に早くする為には売っちゃダメですよ。

それよりサンリオの商品をあっちこっちに送ってください。今日入り口にカードがあります。あんなすばらしいグリーディングカードは世界中にありません。サンリオだけです。サンリオの清水さんという部長が真剣にやって作ったカードなんです。ですからカードを買ったり、どうせ、良いですか、これからお中元がありますよ。

誰か尋ねていく時は手土産ぐらい持って行かないと恥ずかしい。その手土産は100%は食料品なんです。食料品は賞味期限がありますよ。後ろに製造月日が書いてありますよ。製造月日が今日か昨日なら良いけど1週間前ならどっかから貰ったのを回したんだなって事になりますよ。だからサンリオの商品を手土産に持っていくのが1番良いんです。サンリオの株主はサンリオのファンになってもらって、サンリオの宣伝をいたる所でしてもらいたい。

最後のお願い。株主を大切にしていきますから。中間配当を出すとか出さないとかという問題については、出したいと思うって事にしておいてください。そうしないとインサイダーになるそうですから。社長が出すって言ってたじゃなくて、出したいと思う。今度も5円以上を中間配当として記念配当を出したいと思う。すべて思っていますから。決定したわけではないです。あとはあなたたちが信じてくれるかどうかです。

本当はね最初にね東証に行って話さなくちゃいけないんです。こういう事は。ところが東証が新聞社に流して新聞が書いてくれれば良いけども、書いてくれなければ株主わからないじゃないですか。今日は株主の会ですから大切だと思って僕が言っているわけですから。インサイダーだって怒られるかわからないけども。言ってませんからね。と思うって言っているだけですから。そういう事でどうかこれからも売らないで下さいよ。手数料だけ損をするだけですから。売って買って売って買って、4回取られるわけですから。

だからそんな事しないで、すぐ潰れる会社じゃないですから。日本の誇りですから。温カホウさんとの新聞も中国に出て、何かすばらしいことが起きるんじゃないかと思っています。話が長くなってしまいましたが83の年齢でお許し願いたいと思います。今後ともよろしくお願いします。皆さんご清聴ありがとうございました。


17時42分に終了。


総会会場にもキティちゃんたちが遊びに来ていました。一緒に写真を撮る勇気は無い〜。





クジで当たったものは・・・・。





ネームホルダー   横13cm


後日、辻社長の報酬が1億500万円だと〜ニュースになっていました。


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