送迎バスがＪＲ、阪急の駅から出ており、集合場所に９時過ぎに行きました。係の人もたくさんいて、バスもピストン輸送です。５０人乗りくらいで、満員になったら発車です。
簡単なパンフレットをもらい、管理本部の女性社員が説明してくれます。いい感じです。もともとはそごうの物流倉庫だったもので、安藤忠雄さん設計という建物。基本的にそのまま使っているとのことです。
２０分ほどで到着、３階まではスロープを上がっていきます。途中からは建物の全景や、自慢の保育施設が見えます。
受付で首から下げる出席票とペットボトルのお茶を貰って入場。なんと第４会場まであるそうです。僕はなんとか第１会場に滑り込み。よく見ると前のほうに空席があったので、座ります。まあホテルの大ホールに比べると、やや手狭な感じですが、他社と比べると平均的です。
株主は１８１４１人で、出席は３８９４人です。実際に来ている人も第１会場だけで４００人近く、全部で１０００人近いのではないでしょうか。多分神戸市では最大かな〜。
事業報告は去年に続き、湯浅常務。増収増益だが計画は未達成。おおむね１年遅れでは達成しているとのことでした。配当性向は４０％を目標にしているそうです。
続いて社長の話というか大演説会。今回は静岡、神戸の工場にカメラを置いて、生中継しながら解説。静岡では風力発電、ビオトープ、ごぼうやじゃがいもの調理風景、たまねぎの調理、キャベツの虫取り、コロッケのラインなど。ちなみに皮むきなどほとんどが手作業であるのにはかなり驚きました。僕は全部機械化されていると思っていました。
神戸からはミンチを作っているところや、手鍋での調理風景など。手作りが多いです。やっぱりこのあたりにおいしさの秘密があるんでしょうか。
もともとは高級デリカテッセンの会社だったのが、今は毎日食べる料理に変わってきているらしいです。ただ、食の安全確保のためのコストが上がったり、世界的な人口増加、アジアの経済発展、水産物が世界的に食べるようになったり、穀物が燃料になったり、あるいは温暖化の農業への影響などがあり、厳しい面もあるようです。
１１時２分から質問タイム。
中期計画未達成の理由は？→ちょっと目標が高すぎたかも。
利益率は？→パサラ（皿にさかさまに伏せて容器を取り外す・・・プリンの要領です。サラダのこと）などで土日の売り上げは２,３割アップしている。
配当を上げて、優待を増やして欲しい（出た！くれクレ株主！笑）→検討します。
廃棄物についてどうしているのか
↓
売れ残りは４，５％で少ないほう。全部捨てる。自治体のやり方に従う。工場から出る野菜のヘタなどはすべてリサイクルして堆肥にしている。店の容器については使い捨てだが、デポジットタイプの入れ物を使ったご馳走メニューを考えている。
１１時４４分から採決して、４７分に終了。
続いて社員の誘導で懇親会の会場に移動。前から順番で、僕は最初に移動したんですが、後ろの席のオッサンが、大声で文句を言っている。下品極まりない、周りの人も社員も困ってました。もう来年は来ないでね。
懇親会も、４つに分かれての開催のようです。株主はそれぞれ食べていればいいけど、役員の方は大変でしょう。入り口でオードブルの盛り合わせを受け取ってから、会場内に。
事前の案内では、去年より料理の数が少ない、と書いてありましたが、種類、量ともたくさんありました。工場でやっているだけあって、次々追加され、取り合いなどの醜い風景はありませんでした。
イベリア豚の生ハムは目の前でスライスされます。ホタテや、海老チリ、寿司、カレーなどいっぱいいただきました〜。ホンマここの料理はおいしいです。とくに肉、魚系が美味い！ 野菜はあまり食べませんでした。スミマセン〜。
たまたま湯浅常務がおられたので、中国食品の問題について伺いました。
「総会で質問が出るかと思い、ずいぶん準備したんです」と微笑みながら、説明していただきました。「基本的には野菜は国内産を使っていますが、エビなどの海産物や、中華料理に使う材料で、中国にしかないものがあり、輸入しています。事件があった後、中国の管理がとても厳しくなっていて、日本の検疫も厳しく検査しており、日本に入ってくる分については安心して食べられます。ちなみに牛肉はオーストラリア産を使っています。ぜひ安心して食べてください」とのことでした。
忙しい中、ありがとうございました。
たっぷり食べて、帰りも駅までバスで送っていただきました。
お土産に「ビー・オーガニックセット」（シリアル・プレーン、フルーツの２本、コーンブレッド１本）をいただきました。
ありがとうございました〜。
感想としては、総会は社長の名調子で退屈はしないのですが、小１時間の質問タイムで４人だけ。質問も答えも短くして、たくさんの人の意見を聞いたほうがいいかなと思いました。
社屋はとてもきれいで、ホテルよりいいくらいですが、場所が不便で、送迎バスが要るので、経費や、社員の方の手間は大変に思えました。それぞれ良いところがあり、来年はどうするのか、注目です。
オマケ話ですが、帰宅のとき駅でキップを買っていると、足の不自由な株主のおばあさんを社員の方が、駅まで手を引いて連れてきていました。バス乗り場から普通なら２分くらいですが、多分１０分くらいかかるのではないかと思います。たくさんの株主を送迎する中で、なかなか出来ないことです。まあ社風と言うより、個人の心がけかもしれませんが・・・よい光景でした。