5218 オハラの第101回定時株主総会

平成22年1月28日(木曜日) 10時〜

場所 当社 本社棟 2階 会議室

サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します


今月、1件目の株主総会です。そして今月最後の株主総会です。

月に1件だけじゃ〜物足りないですね〜。去年の1月は6件も行っていますが〜月に2〜3件ぐらいが丁度良いかな。


会社四季報には「光学ガラスの老舗メーカー。生産量は国内トップ。一貫生産に強み。セイコー、キヤノンが大株主。10年10月期は稼ぎ頭のデジカメ用光学レンズ材が単価下落でも数量回復。ハードディスク用ガラス基板材はネットブック用など新興国で急回復。材料調達費減効き黒字化。減損特損見込まず。増配も。高付加価値の非球面レンズ向け低転移温度ガラスのラインナップを拡充。自動車用2次電池や太陽光発電用集光システム向けレンズなど新領域の開発を強化」と書かれています。


ウィキペディアには、「創業者の小原甚八は1935年に日本光学工業(現在のニコン)を退社し、蒲田に個人事業として小原光学硝子製造所を設立した。なお、設立当時にその資金を提供したのは服部時計店(現在のセイコーホールディングス)で、現在も筆頭株主となっている。 日本で最初(1935年)に設立された光学ガラス専業メーカー。光学ガラス分野では、世界でも代表的なメーカーとなっている」と書かれてます。


ハワイ島マウナケア山頂に設置されている「すばる望遠鏡」にある主焦点カメラのレンズにオハラの光学ガラスが使われているそうです。る


議案は配当に関するのが1個だけなので早く終わりそう。





株主優待はありません。


総会会場の最寄り駅はJR相模原駅。自宅の最寄り駅から町田駅、JR横浜線に乗換えて相模原駅。

相模原駅から会場までは徒歩20分・・・・。





本社+工場なので〜敷地が広いです。


到着は、9時38分。





なんか〜お金がかかってそうな建物だね〜。1階には展示のスペースなっていました。それは最後に。





受付をして株主控え室へ。





飲み物はコーヒー。1杯ごとに豆を挽いてジョボジョボって出てくるので30秒ぐらい待たされます。





会場の大きさは65人ぐらい入れる大きさ。出席株主は32人ぐらいでしょうか。


齋藤社長の挨拶、株主数議決件数、監査報告、召集通知の説明、議案の説明があり、10時22分から質問タイム。


子会社のオハラオーツに対する発言力が弱いのでは?オーツは大赤字である。理事を派遣しているがこれからどうするのか?

当社と色々な所で事業シナジーがあると思い買収した。例えば半導体製造装置、液晶プロジェクタ−。オハラと近い分野の仕事をしている。光学ガラスなどの材料のバリエーションによる顧客へのソリューションを展開する上でシナジーがあるという事で買収を決定した。買収当時の事業規模は大きかったがリーマンショック以降、大きく需要が減少して稼働率が悪くなっている。オハラの者が社外役員として月に1度工場に行ってどうやって再建するか検討している。まずは当社で行っている生産革新活動をオーツでもやっている。残念ながら物量が少ないので成果が上がっていない。ただ足元の状況が改善されてきている。液晶プロジェクター関連が回復してきている。昨年来やっている材料生産の大幅なコストダウンがようやくここで芽が出てきていると感じている。新しい需要の発掘をやっている。こちらから派遣している理事は海外経験が豊富。アメリカ、ヨーロッパの新しい需要を開拓するように頑張っている。そういった所でこちらから派遣している理事が知力を発揮し経営は徐々に回復すると思う。


理事では役不足だと思う。No2の専務が行くべきだと思う。すばらしい専務だと聞いている。

オハラクオーツに関しては現在経営環境が改善してきて、12月の時点で黒字化している。どういう人材を配置するかは私(社長)に任せて欲しい。ご意見は承った。参考にします。


前期の業績は売上36%減で赤字になった。損益分岐点。売上はいくらあったら黒字になるのか?

損益分岐点は難しい。急に需要が無くなって不景気になったりするので難しい。リーマンショック以降の不況で一気に設備、人員が過剰になってしまった。通常だったら売上230億円だと思う。


有価証券報告書を総会前にリリースする動きがあるがオハラは?

話題になっている。法律の改正があれば積極的にリリースする。


国際会計基準に関する取組状況。導入コストは?

一部の子会社については対応している。システムの変更があれば数千万単位のコストがかかる。


前期はどこの企業もそうだが突然のリーマンショックで不況に襲われた状況だと思う。学んだ点と、反省点は?

従業員に話している事は、もっとお客様を見よう、もっと市場を見ようと言ってきた。環境変化にもっと早く対応しましょう。スピードを早くしましょうと今まで言ってきたが、今回の場合は後手後手になってしまった。お客様の動きを見てスピーディーに手を打つ。グループ会議の開催、グループ間の電話会議、テレビ会議を開催して対応力を上げていきたい。


将来が見込める事業に積極的に投資する、新製品の開発を加速して新規事業の推進を図ると書いてあるが具体的には?

光学の分野は価格競争が激しい。中国材なので低価格に対応する一方で、高付加価値の材料で中国に出来ない物、材料を作る。ハードディスの容量が500ギカ、1テラと上がっているので次世代の材料の開発を進めている。環境エネルギー商品の開発。1つはリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス。リチウムイオンの材料であるが例えばプリウスに載っているのはニッケル水素の電池。次世代の電気自動車に載るのは電解液を使ったリチウムイオン電池。オハラのは電解液を使わずに固体で、液漏れとか発火の危険性を無くした安全なリチウムイオン電池を開発したいと思っている。そこの具材の提供に向けた活動をしている。次世代の物なので今すぐではない。一次電池としてサンプルを提供している。もう1つは太陽光発電。一般的にはシリコン系のパネルで発電する。問題は発電単価が非常に高い。変換効率が20%と言われているが当社の技術で集光光学系の素子を作って40%にして発電単価を下げたい。来年度以降または時期中期経営計画で目処を付けたいと思っている。


特別損失の中のたな卸資産評価損4億6000万円の中身は?

セキエイ製品の事業。製品の価格が下がっている、今後も回復が見込めないので評価損をだした。


召集通知に社外取締役の活動状況が書かれているが、取締役会に何回中何回出席したとか出席率しか書かれていない。最近、社外取締役の存在意義が問われている。出席率だけで良いのか?

当然取締役会の中で審議をしてご意見を頂いている。それの表記は今後考える。


などなど。10時52分質問タイム終了。


採決して、10時54分、株主総会終了。


お土産は、





クオカード1000円分とCSR報告書。


帰りは〜1階に展示してあるものを見ました。





左、「灼熱と幻想」という題がついていました。右、極低膨張セラミックス。





左、装飾ガラス。右、低Tg光学ガラス。





右、ガラスセラミックス光触媒材(上)、太陽光集光レンズ(下)





左、低Tg光学ガラス、極低膨張ガラスセラミックス。右、HD用ガラスセラミックスなど。


サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します


inserted by FC2 system