6883 日本電産コパル電子の第43期定時株主総会

平成22年6月15日(火曜日) 10時〜

場所 ハイアットリージェンシー東京 地下1階 クリスタルルーム

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今月1件の株主総会です。総会ラリーの始まりという事です。今年もできるだけ頑張ります〜。


会社四季報には「精密小型電子部品の中堅。トリマー国内シェア5割超。産業用スイッチ、スキャナーも高シェア。操作用スイッチなど柱の回路部品低調。営業減益。11年3月期は回路部品底打つ。圧力センサーは医療機器に続き半導体製造装置用が緩やかに上向く。事務機器用スキャナーも後半復調。12円復元配期待。在庫管理システム一新、リアルタイムの生産調整が可能に。回路部品は内製強化。開発では圧力センサーの微細化や高温対応、医療機器用スキャナーに注力」と書かれています。

こまかい部品を作っている会社なのでぜんぜん馴染みの無い会社ですね。


「日本電産」で上場している株の銘柄を調べると「日本電産」を筆頭に「日本電産サーボ」「日本電産リード」「日本電産コパル」「日本電産サンキョー」「日本電産トーソク」、そして「日本電産コパル電子」が出てきます。

今日の株主総会は「日本電産コパル電子」。電子の付かない「日本電産コパル」という会社もあるので間違えそうですね。

日本電産グループでたくさん上場してるんですよ〜親子上場が色々と言われているので今後はどうなるんでしょ?


召集通知の一緒に懇談会の案内が入っていました。





食べ物の事は何も書いてないですね。役員と懇談できるほど〜この会社の知識はありません・・・・テキトーに写真を撮って帰るか〜。


株主優待はありません。


会場の最寄り駅は新宿駅。株太郎家は小田急線沿いなので自宅の最寄り駅から乗換え無しです。


到着は、9時30分。





昨日、梅雨入りしましたが翌日は晴〜。もう夏の日差しです。







このホテルはよく株主総会で使われますね。





受付して飲み物っぽいのをもらいます。





日本電産総合サービスが販売している、明日葉 グリーンサンパワー野菜ミックスゼリー 160g。飲むゼリーです。

定価250円みたい。レタス3個分の食物繊維が入ってるんだって。結構美味しいです。

パッケージに白い人影がありますが懇談会の時に会長が「これは自分です」と本当なのか冗談なのかわからないけど言っていました。





会場には170席ぐらい用意されていました。出席株主は130人ぐらいでしょうか。


社長の挨拶、株主数議決件数、監査報告、召集通知の説明などありまして、10時32分から質問タイム。


監査法人が京都監査法人。東京ではあまり聞かない。京都の会社が東京の会社を監査すると地政学的リスクはあるのか?いつから監査をしているのか?任期は?

名称が京都だと言うだけで東京の会社の監査もやっている。東京にも事務所があるので地政学的にも問題は無い。監査法人といえども馴れ合いがあれば監査役会で罷免する事が出来る。そういう事なので緊張感を持ってやっている。


去年も質問したが社外取締役、社外監査役の人で会議の出席率が悪い人がいる。井上監査役は去年、10回の取締役会のうち4回出席、今年は9回のうち5回。去年の総会では「全部出席します」と決意表明をしたにもかかわらず9回のうち5回だけ。株主をなめているのか?永守会長が井上は経営会議に毎回出ていてしっかりと議論をしているから問題ないと言っていた。これには2つ問題がある。監査役が経営会議に出て何を話すのか?監査する立場で出ているのか?経営者として一緒になって議論しているのか?そうであれば会社法に違反していると思う。中津監査役が会社法に詳しいのでぜひ答えてほしい。

(長谷川社長)中津監査役は本日の総会を持もって退任するので今日は出席していない。数字だけ見ると出席率は悪いと思う。井上監査役は日本電産グループの色々な仕事をしている。取締役もやっている。(日本電産・取締役、サンキョー・取締役、コパル・監査役、トーソク・監査役、サーボ・監査役、リード・監査役)欠席の場合はほとんどの場合、決算取締役会。これはグループ内ほぼ同日に開催するので、井上監査役を2つ3つに切らないと出席は不可能。当社の取締役会では事前に井上監査役の議題、意見を拝聴している。そういう事で取締役会は有効に機能している。経営会議に監査役が出席する事は問題ない。日本中のどの会社も出席している。あくまでも監査の立場で出席。

(井上監査役・「議長!!」と言って手を上げる)
4回の欠席はすべて四半期決算締役会の決算承認の取締役会。例えば1日に7社の会社が決算取締役会を開いて同時に決算を発表する。私は7社の取締役、監査役をやっていて当日のスケジュールは、朝8時にサンキョーの取締役会に電話参加。10時から日本電産本体の取締役会に参加。11時にサーボの決算取締役に電話で参加。これ以外にコパル、コパル電子、トーソク、リードがあるがこれは電話でも参加出来なかった。経営会議にについては色々な会社の指導監督をやっている立場上、発言する事もある。もちろん監査役としての職務は忘れていない。


何年か前に子会社になった「株式会社フジソク」。召集通知には事業の再構築と書いてある。短信にはスイッチの種類を増やす為にと書いてある。今度どうするのか?

事業の形態は回路部品に特化する。スイッチに関しては当社は設定用でフジソクは操作用。フジソクは設備そのものに顧客がいてリーマンショックで大幅に落ち込んだ。売上はピーク時から50%ぐらい落ち込んだ。開発投資をほとんどやっていなかった、マーケットにあったものを当社とともに開発に乗り出している。当社が事業を再編し売上が50%にはなっても赤字にならない体質にした。


RoHS指令(EUが施行した有害物質規制)について。何%ぐらいの部品が物が引っかかるのか?

この問題を見逃して事業展開はできないと考えている。CO2の削減、有害物質、化合物を設計段階から無くす。環境問題は注意深く進める。


4/30の日経の記事だが、中国で生産しているミラーを80万個から生産を増やす計画がある。ミラーはプリンターに使われる部品。中国ではストライキとかリスクが高くなっている。

80万個から100万個にしたい。じつはそれ以上の引き合いが来ている。130万個体制にしようかと考え布石を打ちだした。ミラーについてはキャノンは内製化しているが外販については当社は圧倒的なシェアを持っている。色々な競合メーカーがあるが当社の独壇場にしていこうとしている。ミラーの事業は設備投資が必要なので、簡単に新規に参入する事はできない。また生産工程は装置作業的ではあるがノウハウがいる。ミラーの製造はほとんど中国の当社の工場でやっている。


去年、会長に増配をお願いした。今期は期待して良いのか?

今期は増配を計画しているがリーマンショックとかあるので前もって確約は出来ない。基本的には安定的に配当を続けたい。


グループの会社に比べて株価が低い。株価に関心が無いのか?

日本電産のどこと比べるが・・・・。一概に比較は出来ないが当社の株価は例えば去年の同じ頃は500円。昨日の時点で730円なのでかなり値上がりしている。当社の株は安定的に上昇していると思う。


中国での生産を増やすそうだが、中国人の人件費UPが問題になっているが?見極めはされていると思うが説明してほしい。

中国とは安かろう云々ではもう付き合えない。最低賃金法は毎年のように改定されてどんどん上がっている。それであったも日本と比べれば遥かに違う。人件費だけで見れば1/10ぐらいなので問題は無い。むしろ問題なのは中国は生産する場所だけではなくて市場になった。日本で1億円売るよりかは品質を落として中国で13億円売る方が利益も上がる。中国の向上は色々な事を見込んで作っているのでスペース的に余裕がある。ベトナムとか他の地域もあるが分散させたくない。当社は成長の途上なので集約したい。


(永守会長が手を上げて発言)
先ほどから質問を頂きまして社長が回答をしましたが付け加えて説明申し上げます。まず京都監査法人については、京都監査法人の事をかばうわけではありませんが付け加えさせていただきます。

私は監査法人というのは、何百人何千人も従業員がいる大きな法人が立派だと思いません。むしろ問題を起こすのは大手。たまたま名前が京都になっているが日本電産グループ全体で京都監査法人にお願いしているし、他にも任天堂、京セラとか優良企業の監査をたくさんやっている。

私は色々な企業に資本参加させてもらって再建していた。大手の監査法人ほどデタラメな所はありません。京都監査法人は極めて厳しい監査をしていると思う。こまかい所まで指摘してくれる。大変優秀な監査法人だと思う。ゆえに優良企業が京都監査法人に監査を受けている。

たまたま名前が京都であるので、なんか小さな個人でやっていると印象を受けかねないので、そういう所ではないと付け加えたい。

監査役はですね、本来は独立監査役、独立役員、会社にまったく関係ないという方を選定するのが一番良いのでありますが、しかし会社の事をまったくわかっていないんですよ。ですから大学の先生を呼んでくると、弁護士の先生を呼んでくると、役員会で訳のわからない事をおっしゃるんですよ。ぜんぜんわかりませんから。勉強してもらったら良いですよ。しかしなかなかそんな方はあまりいない。

出来たらまったくない業界で過去にも関係ないという方が良いのですが日本にはそういう人材が不足している。どうしても大学の先生とか弁護士の先生とかに依頼をする。そうするとまったく何も発言されないか、またはチンプンカンプンな事を言うかのどちらかになるんですよ。

形式で取締役会監査役会をやるなら良いですよ。しかし我々はじっくりと議論をするから形式で社外の役員を置いているんじゃないのです。

先ほど井上監査役が一部言い訳をしましたが、グループ7社が上場している。親子上場が良いのか議論になっているが。グループ会社は同じ日に決算発表するのが良い。やや時間的な制約がありまして欠席させていただく事はありますけれども、会議は形式でやっているいるのではなくて丸1日架かる場合もある。大変厳しくやっている。

他にも監査部がある。親会社の監査部もある。その上で社外役員もいる。ましてや親会社がニューヨーク証券市場に上場しているので外資も入って監査をしている。これだけの監査をしている所はまずありません。したがって監査料はたくさん払っている。ご安心していただきたい。

株価に関しては大変関心がある。私は筆頭株主ですから。100万株単位で持ってますから。常にプレッシャーをかけている。しかし上げようと思って上がるわけではない。業績に連動して上がるものですから。

たまたまグループ内で株価が倍になったところもある。そこは元々日産の系列企業だったので取引先は日産1社だった。この4〜5年間、日産以外の所にどんどん販売をしてたくさんのお客さんがついてたくさん注文してくれるようになったから株価が上がった。過去の努力が株価に出てくる。株価には大変な意識を持って経営したい。

コパル電子は設備関係が多いので景気に左右される。リーマンショック後ほとんどの会社が赤字を出したがこの会社はきりっと利益を上げた。反動で受注が良くなっている。来期は過去最高の利益を出す目標である。実現できると思っている。

中国の事ですが賃金はこれからどんどん上がっていきます。つい最近、タイの賃金がどんどん上がりました。賃金上がって日本電産グループのタイの収益が下がったかというとそうではなくて、賃金が上がるほど収益が上がった。

この会社の業種は賃金が上がれば収益が下がるという業種ではありません。むしろ合理化が進んで自動化して行こうとか考えむしろ収益が上がる。まったく懸念ではない。

これから賃金は2倍3倍、下手すれば5倍になるでしょうね。しかし賃金が上がって収益が落ちるのは経営じゃない。我々が責任を持って経営する。不安は一切無い。一切無いと断言するとツッコまれますけれども、ツッコまれないように有言実効でやってまいります。


日本電産グループの最大のリスクが会長だと思う。どういう風に分散させるか難しい問題。いつまでも元気でいてほしい。

こういうところで話すから1人でやっていると誤解がありまして、ほとんどやっていませんから。私がいなくなった方が会社が良くなるかもしれません。立派な経営者が集まっているのでご心配なく。そういう事でありますので安心してもっと株を買いましてください。


11時12分、質問タイム終了。


議案の説明があり、議案ごとに質問を受付けますが、議案に対する質問は無し。


議案は採決され、新任の取締役、監査役の紹介があり、11時17分に株主総会終了。


続いて懇談会〜同じ階の別の会場に用意されています。





会場はこんな感じ。飲み物、料理があります〜。





まずは会長の挨拶〜ですが、挨拶があるなんて知らないので〜すでに株主は食べています。





料理はこんな感じ。各テーブルに同じ料理があります。これで全種類です。追加は無し〜。

飲み物は烏龍茶、オレンジジュース、コーヒー、紅茶。


製品の展示もありました。









最後に永守重信会長と記念撮影。人気があるみたいで多くの人が一緒に記念撮影をしていました。





お土産は、





マドレーヌ詰め合わせ  8個入り
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