3730 マクロミルの第10期定時株主総会
平成21年9月29日(火曜日) 14時〜
場所 品川グランドセントラルタワー 3階 ザ・グランドホール
サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します
本日、2件目の株主総会です。1件目が10時開始でしたが懇親会ありだったので丁度良い感じでした。
会社四季報には「インターネットを利用した調査会社で首位。機械化で短期間・低価格に強み。海外ネット調査も。告代理店向けネット調査受注が想定以上に低迷。人員増、賃料増の負担重く営業減益幅拡大。増配。10年6月期も広告代理店向け低調続くが提案営業強化で高付加価値案件受注が拡大。人材戦力化し生産性改善。営業益上向くが回復鈍い。創業者の杉本哲哉氏が会長兼社長に復帰し代表取締役1人体制に。10年6月期は採用抑制。海外は韓国事業に集中」と書かれています。
楽天リサーチとヤフーリサーチは登録して月に100円ぐらい貰っていますがマクロミルには登録してないんですよね。
もう株主じゃ〜ないけど登録してみるか〜。
なぜか平成21年7月1日付で会長と社長が交代していまして〜2006年に取締役に退いていた創業者の杉本氏が代表取締役会長兼社長になりました。旧会長と旧社長は2人とも副社長になっています。
残念ですが株主優待はありません。
会場の最寄り駅は品川駅。
到着は、13時40分。ここの会場は初めてかな。
出席票とエビアン330mlを貰いました。
会場は462席。出席株主は150人ぐらいでしょうか。
会長兼社長の杉本氏から挨拶、株主数議決件数、監査報告、召集通知の説明、超〜長い対処すべき課題の説明、議案の説明があり、15時9分から質問タイム。
社長が変わった理由は?
↓
マクロミルは私(杉本)が設立して、ここにいる取締役と一緒に会社を大きくした。2004年に東証マザーズに上場、1年と数ヵ月後に東証1部に変更した。そこまで代表取締役をやっていた。ベンチャー企業は上場するときの目論見書に創業者に何かあった場合、死んだ場合、リスクであると書かれる。上場した時に株主の数が1万人ぐらいになっているのに気が付いた。大きな責任を負っている事を自覚して足が震えた。現在は取引先は4000社ぐらい、社員は350人、家族も入れたら1000人ぐらいになる。経営者1人に事故があった場合に支障があったらダメだと常に考えていて、誰が社長でも安定した経営をしなければならない。それで2006年9月の株主総会で代表を退いた。2006年当時は業績も良く、内部外部から私を排斥したりする動きはまったく無かった。1度退いたのにまたここにいるのは恥ずかしいと思う。誉れ高く会長兼社長をやっているわけではない。既存事業の変革、新規事業を作る、それに関してスピードが追いついてなかった。それが理由で増収しても減益になったと思っている。より速いスピードとジャッジで行かなければならない。10年間この仕事でご飯を食べさせて貰った。22歳でこの会社に入社してきた人がいます。その人達が10年たっても32歳です。その時に会社が成長する見込みが無かったらその人達に顔向けできない。いま、次の10年につながる新規事業を作って行かなければならない。陣頭指揮を取るのであるならば私しかいない、他の役員も賛同してくれたので代表に復帰した。
マーケティングリサーチとネットリサーチの区別がつかない。
↓
マーケティングリサーチはマーケティングの中のリサーチ。市場調査など。水の種類がたくさんあるが、消費者がどうのように思っているか、どのような人に売れているか調査する。かつては郵送で電話で会場で集まってやっていたが、私たちはネットでやっている。写真や音や動画なども使っている。しかしインターネットユーザーしか意見が聞けないので高齢者や小学生以下が弱点になっている。
グローバルリサーチとモバイルリサーチの売上が下がっているが今後は?
↓
シェアは落ちているが額は上がっている。モバイルリサーチは4年前からやっているが、お客様からこういうのがあったら良いねって言われて作ったのですが調査が複雑で画面とかに制約があって発注があまり無かった。しかし去年あたりから大学生、子供がいる主婦はメールと言ったら携帯となってきた。今期からモバイル専用会員を7万人ほど作りたいと思っている。グローバルリサーチは重要だと思っている。大企業は世界中で取引している。世界に向けて作っている商品もあるのでその商品の調査する要望がある。あと外国の調査会社に我が社のPOSシステムを提供。韓国は自社で法人を作っている。
将来インターネットリサーチの市場が500億円で頭打ちだと言っていたが。
↓
頭打ちになってもおかしくないと言った。米国でも1/3ぐらいネットになっている。それを日本に当てはめると600億円になる今は400億円なので伸びしろがあるがアメリカと日本は事情が違ってアメリカは国土が広い。始めは電話調査の地位が確立してインターネットにシフトしたが日本はそれよりもシフトが遅くなると思う。600億円と400億円の間の500億円で踊り場が来てもおかしくないと思った。日本はあまり調査しなかった国。アメリカの1/4ぐらい。当社の売上はネット調査だけだと65億円、倍ぐらいには伸ばせると思う。
役員で持ち株数が少ない人がいる。
↓
創業メンバーはたくさん株を持っている。それ以外の人はあまりもっていない。いま1株10万円を超える株価なので1000株買えと言われても買えない。インサイダーの問題があって買えるタイミングも少ない。役員持ち株会というのがあって私(社長)は毎月100万円ぐらい買っている。出来る範囲で最大限やっている。
IRが足りないと思う。
↓
半期ごと四半期ごとに機関投資家を30〜40件回って説明をしているが個人投資家は手薄だった。8/24に個人投資家説明会をした。
ポイント引当金、約5億円はどのように見積もっているのか?
↓
1ポイント1円換算。事前調査だと5ポイントぐらい。本調査だと100ポイントぐらい。500ポイント貯まると商品券とかに交換できる。450ポイントでは交換できないし1000ポイント貯まっていても交換しない人がいる。いつどのタイミングで交換するかわからない。例えば潰れると噂がたった場合、全員が換金しようとなってしまって当社にお金が無いということはよろしくないという事になって引当金をしている。発行済みのポイントの90%を引当金として計上している。監査法人も適切な額だと認めている。
前社長の辻本氏は業績悪化の責任を取ったということか?上場してから5年ぐらいで頻繁に社長が変わっていると思う。
↓
2000年〜2005年まで私は社長をやっている。上場以来2回ぐらい体制が変わっているのでそのとおりだと思う。変わることは悪い事ではないと思う。向上しないでバタバタしていたと思う。反省している。増収減益という結果を重く受け止めている。それでも利益が出ているから良いとは思っていない。
ストックオプション、株価が下がっている時に都合の良い条件で発行していると思う。株主価値を下げている。ストックオプションが無くても一生懸命仕事をしてほしい。
↓
給料貰っているんだから一生懸命働くのは当たり前。それはわかっています。株価が下がったところを見計らってストックオプションを出したわけではない。株価が上がらなければ消滅する仕組みになっている。若い社員に市場を肌で感じてもらいたい。ご理解いただきたい。役員は株価が下がったらペナルティで株を買わなければならない仕組みになっている。
配当利回りは2%ぐらいで一見良く見えるが、それは株価が高値から1/4ぐらいになったから。配当を増やしたから良い利回りになったんじゃない。
↓
いまは配当性向44%まで上がっているが最低30%は維持したい。
取締役会の出席率が良くなっているが取締役になった以上は100%出席するようにしてほしい。
↓
参考にする。
下方修正で役員報酬は減らしたか?
↓
総額は減らしている。
16時16分、質問タイム終了。
議案の採決、新任監査役の紹介があり16時21分、株主総会終了。
お土産は、
「いさごや」のどら焼き 3個
サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します