6702 富士通の第110回定時株主総会

平成22年6月21日(月曜日) 10時〜

場所 新横浜プリンスホテル 5階 シンフォニア

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今日から9日連続で株主総会です。倒れないようにしないとね。


会社四季報には「コンピュータ世界上位。通信、半導体も手掛ける。ソフト、サービス国内首位。官需依存度高い。下期HDD譲渡。システム構築伸び鈍化。が、LSIに構造改革効果。株式譲渡特益。11年3月期もシステム構築関連厳しい。が、デバイス復調。携帯、パソコンも伸びる。構造改革通期貢献で営業益急伸。中国に初のデータセンター開設準備。国内でも新設検討、10年度の設備投資増勢。4月イメージスキャナーのPFU完全子会社化でグループの大型統合一段落」と書かれています。


株主優待はありません。


今日の株主総会は4カ所で中継されます。





札幌、名古屋、大阪、福岡。中継会場では議決権行使や質問は出来ません。





なので議決権行使は事前に郵送かネットでして、中継会場に入るのはこの紙を受付に提出します。


今年の3月に世間を騒がせるニュースがありました。


★★★★★★★★★★★★<富士通>野副氏の社長辞任取り消し要求 不協和音が表面化★★★★★★★★★★★★
3月5日21時22分配信

 昨年9月、病気を理由に富士通社長を辞任したと発表された野副州旦(のぞえ・くにあき)相談役(62)が、社長辞任の取り消しを求める文書を同社に提出したことが5日明らかになり、経営陣の不協和音が表面化した。関係筋によると、野副氏は文書で「辞任は秋草直之取締役相談役(71)らから、虚偽の理由で迫られたもの」と訴えている模様だ。富士通は「内容はコメントできない」(広報IR室)とするが不透明なトップ交代劇に市場や顧客の不信が高まりそうだ。

 富士通は昨年9月25日、野副氏が病気療養を理由に社長辞任を申し出たとして、間塚道義会長(66)が社長職を兼務する人事を発表した。野副氏は08年6月に社長に就任したばかり。投資家らに対し、11年度に過去最高の営業利益を達成すると公約した直後の唐突な辞任だった。

 このため市場では、「野副氏の急進的なリストラ路線が、富士通の最高実力者である秋草氏の反発を買い、解任されたのでは」(アナリスト)との見方も出た。しかし、富士通側は「病気が理由。詳細はプライバシーにかかわるので、申し上げられない」と説明していた。

 秋草氏は98年から社長を5年間、03年からは会長を5年間務めた。08年6月のトップ人事で相談役に退いたものの、取締役にとどまり、経営へ関与し続けてきた。

 富士通は今年1月22日、間塚氏が会長職に専念し、4月1日付で山本正己常務(56)が新社長となるトップ人事を内定したが、秋草氏が取締役にとどまるかどうかは「今後決める」という。社内では野副氏の訴えに対して「すでに新社長は決まっている」と取り合わないムードが強いが、野副氏の今後の行動次第では問題が泥沼化する可能性もあり、トップ交代の経緯について市場から明確な説明を求められそうだ。

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2009年9月、野副氏が社長を辞任した理由は「病気療養」と公表されたのですが、野副氏は今になって「虚偽の理由で迫られたもの」なので辞任を取り消せって言っているらしい。

社長を辞任した後も相談役として富士通に残っていたんです。ですが臨時取締役会で「今回の行動で信頼関係が失われた」って事で解任。

富士通は辞任理由を「病気療養」から「野副氏が推進していたプロジェクトの一部に野副氏と親交の深い人物が代表を務める企業が関与していた。この企業には好ましくない風評があり、取引などの関係を持つことはふさわしくないと判断した」と変更。「野副氏の関係先企業への影響などから病気療養にせざるを得なかった」らしい。


野副氏は社長に復帰する事を望んでいるのではなく名誉回復。裁判に訴えたりしましたが富士通の勝訴。


「ニフティ」の売却計画が発端のようです。ニフティって昔はインターネットプロバイダーとして有名でしたが最近はぜんぜん聞かないよね〜。


富士通側は企業価値が毀損したって事で野副氏を訴えることを検討。野副氏は株主代表訴訟を検討してるってさ。

今のところ、そのような事にはなっていません。


★★★★★★★★★★★★富士通の野副元社長、辞任要求やり取りの録音テープ公開★★★★★★★★★★★★

4月22日21時39分配信

富士通<6702.T>元社長の野副州旦氏は22日午後、都内で記者会見し、2009年9月25日の取締役会直前において秋草直之取締役相談役ら幹部6人から辞任を要求された際のやり取りの録音テープを公開した。

テープによると、野副氏と付き合いがあった投資会社について「反社会的勢力」との関係を理由に、辞任を要求した経緯が明らかになった。

 野副氏側が公開した録音テープは約40分間。この日の会見での野副氏側の説明によると、富士通側が録音した。野副氏による地位保全の仮処分申請(その後に取り下げ)に際し、富士通側が証拠資料として提出。この録音テープには、9月25日午前8時30分から富士通本社の一室で、秋草相談役、間塚道義会長ら6人と野副氏のやり取りが記録されている。

 きょう公開されたテープによると、幹部の1人は投資会社について「反社会的勢力とのつながりが非常に濃厚なファンドであるということがはっきりしている」としたほか「金融業界の判定の中では完全なブラックだ」などと指摘。その上で「これは大変厳しい要求ですが、あなたは代表取締役および取締役を辞任してもらいたい。これは取締役会の意思であります」と迫った。

 14日の記者会見で、富士通の間塚会長は、野副氏の辞任の理由について「リスク感覚の欠如」を強調し、問題となった投資会社については「反社会的勢力を持っているということは一切言っていない。関係が疑われるという表現だ」と述べていた。

 野副氏らは22日、野副氏の辞任理由の明確な説明や、秋草相談役・間塚会長らの経営責任に関する7項目の公開質問状を富士通に提出。富士通の株主総会が6月21日に予定されていることを理由として、5月6日までの回答を求めた。

 この日の会見で野副氏側が録音テープを公開したことや再現された内容について、富士通広報部は「今後の訴訟にかかわることなので、コメントは控えたい」と述べた。

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ドラマになりそうだね〜。


大企業でこんなゴタゴタが表沙汰になるなんて珍しいね。


野副氏は株主総会に来て発言するんですかね〜?裁判で決着をつけるから株主総会では何も言わないか。


「反社会的勢力」「好ましくない風評がある」とする企業がどこなのか気になりますよね。でも・・・・

「野副氏の辞任の背景となった調査結果、そのほか当社が得た情報については、情報提供者を含む第三者に多大なご迷惑をお掛けする恐れがあるため、その内容を明らかにすることはできません」

と、富士通のHPに書かれています。


  ↓サッポロHDの時に話題になった議決権助言会社が助言を発表したそうです。


  ★★★★★★★★★★★★富士通の間塚氏ら取締役2人の解任を助言−グラス・ルイス★★★★★★★★★★★★

  6月3日、米議決権助言会社のグラス・ルイスは富士通の株主に対し、会長の間塚道義氏と取締役の大浦溥氏の2人を役員から解任することに賛成するよう助言した。元社長の野副州旦氏の退任をめぐる問題へのかかわりを理由としている。

    富士通は4月、昨年辞任した野副氏について、トップとしての「適格性の問題」だったとする見解を示した。

    グラス・ルイスは電子メールで配布した文書で、「この問題で取締役会の意思決定プロセスおよび株主価値への責務をめぐり大きな懸念が生じている」と説明。「大浦、間塚両氏は取締役会に残るべきではない」と指摘した。

    富士通の山田悦朗広報IR室長は電話取材で、野副氏関連の問題については「十分に説明してきたので、今回の判断は残念だ」と語った。

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  ★★★★★★★★★★★★富士通の役員選任議案、日系助言会社も反対=21日の株主総会★★★★★★★★★★★★
  22時01分配信

  議決権行使助言の国内大手、日本プロクシーガバナンス研究所(東京)は3日、富士通<6702>が21日に開く株主総会で、間塚道義会長、山本正已社長、大浦溥取締役の3人の選任議案に反対する方針を明らかにした。

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  議決権行使助言会社が反対せよ!!って言っている3名は召集通知に写真がありました。

  富士通は議案の取締役10名選任の所に、すべての候補者の写真と経歴、それと選任理由まで書いてあります。ここまで詳しく記載する企業はあまり無いですね。





  ↑間塚道義会長。野副氏が病気を理由に退任してから今年の4月まで間塚会長が社長を兼任していました。





  ↑山本正已社長。今年の4月から社長になっています。





  ↑大浦溥取締役。この人、昭和9年生まれじゃん。も〜引退して残りの人生を遊んで過ごせば良いのに。


この問題が召集通知にはどのように書かれているかというと、





  一行・・・・野副氏は辞任しましたって事だけ。それと指名委員会・報酬委員会を設置の件。この騒動の説明とか無し・・・・。

  富士通側は何もやましい事はしていないので、何も説明する必要が無いって事かな?


  野副氏の辞任理由を「病気療養」から「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」に変更した事をここで説明すべきだと思うけど。

  富士通のHPには「第三者への風評被害を考慮した結果の辞任理由開示でしたが、結果としてはこのような状況となり、野副氏が辞任を決意した背景についても開示するということになった現在では、株主・投資家の皆様、また東京証券取引所様をはじめ多くの関係者にご迷惑をおかけしたことは深くお詫び申し上げます」って発表されてるけどね。


  だけど〜サッポロHD VS スティールの時みたいに盛り上がってないよね。委任状争奪戦とか無いし。

  大株主はどう判断するのかな〜?


  う〜ん。株太郎も〜よく考えて議決権行使をする必要があるな〜。





  って思ったけどね、考えるのに疲れたので賛成に○しました。これで良いです。

これまで見た事も聞いた事も無かった、議決権行使助言会社が議案を反対せよと言っているけど、わけのわからない議決権行使助言会社の言う事なんか聞きたくないし〜。

野副氏には味方してあげたいけど、株主に対して何も言ってないので、自分で裁判なり株主代表訴訟で決着をつけるのでしょう。なので議案の賛否、可決否決は関係ないでしょうね。

質問タイムでいろいろ意見が出ると思うのでそれを聞いてから議決権行使したいけどね〜議決権行使書が入場券みたいなものだから、入る時に提出しなければならないんですよ・・・・。


明るい話題は〜これ↓

★★★★★★★★富士通が東芝の携帯事業を統合へ、10月1日めど新会社★★★★★★★★

 富士通と東芝は平成22年6月17日、携帯電話事業を統合することで基本合意したと発表した。10月1日をめどに富士通が過半を出資する新会社を設立し、東芝の携帯電話事業を移管する。今後、両社の協議を通じて7月末めどに最終的な契約を結ぶ。

 具体的な出資比率は調整しているが、新会社は富士通の連結子会社で、事業を切り出すことになる東芝の出資は抑えられる見込み。東芝の携帯事業の人員360人は新会社に転籍する一方で、富士通の携帯事業の人員は本体に残る。富士通は傘下の子会社を通じて、調達や設計の合理化で国内基盤を強化するとともに、高機能携帯(スマートフォン)など東芝の技術を取り込んで海外進出の機会を検討していく。

 富士通は、NTTドコモ向けに携帯事業を展開しており、高齢者を対象に機能を絞り込んだ「らくらくホン」に定評がある。一方で、東芝はKDDI<を中心にドコモやソフトバンクに携帯電話を供給しており、マイクロソフト<MSFT.O>の基本ソフト(OS)を搭載したスマートフォンの製造に強みがあるが、2009年度の携帯事業は赤字で、事業の立て直しが急がれていた。

 調査会社のMM総研によると、09年度の携帯電話の国内出荷台数は、両社合わせて644万台。首位シャープの903万台に次いで2位の規模になる。

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  会場の最寄り駅は新横浜駅。株太郎の自宅の最寄り駅から小田急線で町田駅。JR横浜線に乗換えて新横浜駅。


  到着は、9時15分。クリエイトSDの株主総会で何度か来ている会場です。





会場の近くでは〜大企業の株主総会ではたまにある、労働組合的な人達が色々やっています。





ビラを配ったり拡声器で何か言ってますね〜。関係ない人にとっては迷惑でしょう。





看板を持った富士通の案内係はこんな状況ですが頑張っています。エライ!!





↑配っていたビラ。頑張ってくださいとしか言いようがないですね〜。





1階にはクロークと大量の株主用傘立てが用意されていました。





クロークに預けると〜返してもらう時に大行列になるからイヤなんだよね〜。傘は会場内に持ち込み禁止の総会が多いよね。今日は雨が降りそうで降らない天気なので長い傘を持ってくる人は少ないかな。





受付で出席票とお土産をもらいます。お土産の写真は最後に。





会場前には飲み物のサービスがありました。





1つ下の階に展示会場と株主控え室があります。そちらでも飲み物が出るのですが、わざわざ行く株主が少ないので空いています。





飲み物はコーヒー、烏龍茶、オレンジジュース、水。





株太郎はコーヒー。あまり好きではありませんが飲むようにしています。もう大人だし〜。





会場の大きさは700人ぐらい入れるでしょうか。出席株主はたくさんです。


山本社長の挨拶、騒動のお詫び。

「元社長、野副氏に関する件につきまして株主の皆さまには大変ご心配をかけおります事を、心よりおわび申し上げます。本件につきましては後ほど代表取締役会長、常勤監査役から報告します。」

出席役員の紹介、株主数議決件数、

監査報告、映像とナレーションで召集通知の説明、東芝との携帯電話事業統合の説明。対処すべき課題の説明。

10時43分、会長から野副氏辞任の説明。

「元社長の野副氏の件に関しまして報告をさせていただきます。本件に関しまして株主の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしている事を深くおわび申し上げます。この問題につきましては野副氏が盛んにマスコミに登場して、野副氏の一方的な言い分ばかりが多数報道された事が株主の皆様におかれましても、もしかしたら野副氏の言い分が本当ではないかと心配している方もおられるかもしれません。

野副氏はマスコミで色々なことを主張しています。その言い分の根幹となっているのは自分は騙された、虚偽の事実を信じ込まされて辞任させられた、という事である。この点はすでにご承知の株主様もいらっしゃると思いますが、野副氏から代表取締役の地位保全の仮処分、つまり自分は騙されて、あるいは誤解してやめさせられたのだから元の地位に戻せという裁判が申し立てられた。

しかし1審の横浜地裁、及び2審の東京高等裁判所ともに野副氏の言い分はすべて敗訴し、当社の主張が全面的に認められた形で勝訴しました。東京高等裁判所の結果は6月18日、先週の金曜日に出たばかりです。様々なマスコミ報道がある中で、会社を信頼をしてくださる数多くの株主の皆様、OBの皆様、お取引先の皆様から富士通がんばれ、富士通やった事は正しいという応援を多数いただいておりました。これで当社の主張の正当性が十分に証明されたというふうに思っております。本当にありがとうございました。

次に昨年9月に野副氏が辞任した経緯を説明します。昨年2月、野副氏は、野副氏が懇意にしていたあるファンドをニフティの売却案件に関与させようとしていました。このファンドはケイマンに本店を置く小規模なヘッジファンドグループでございます。そのファンドにはいろいろとよくない風評があり、表に出ている投資先についても、上場廃止になったり破産したり、非常に不可解な状況がが多くあった。そこにある大手の証券会社から、そのファンドについては反社会的勢力との関係が疑われるという事や、別の大手証券会社からは、このファンドが関与するなら自分たちはこの取引に関与できない、などの情報が寄せられました。

そこで心配した相談役が私や監査役に相談するとともに、野副氏に対してこのファンドは棄権なので外した方がいい、と注意した。野副氏自身もあのファンドは怪しげなので外しますと相談役、監査役などに明言した。私もそのように聞いていた。その後、ファンドは外れたという前提でニフティの売却案件の検討が続けられました。

しかし野副氏の部下から、ファンドが裏に隠れているとの報告があった。ニフティの売却案件は昨年3月に他社から、より高値での買収提案が多数来た為、野副氏が中止にした。ところが7月に入り野副氏が売却案件を再開したところ、このファンドがニフティ売却の会議に参加している事がわかりました。また会社支給の携帯電話を調べると、野副氏はこのファンド代表者と相変わらず頻繁に連絡をとっている事がわかった。

この携帯電話は業務用として会社が支給しているものであります。会社が契約をして費用を負担している会社の所有物でございますのでまったく違法な調査ではありません。

更に実態のよくわからないファンドであるので複数の調査会社に調査してもらったところ、やはりこのファンドは反社会的勢力とのつながりが疑われるなど、好ましくない結果が報告されました。なお野副氏の辞任後の調査では、野副氏とファンドとのメールのやり取りで、ファンドを外すと明言した後も裏でニフティ売却に関与する事を認めていた事がわかりました。

これらの調査結果が揃ったのは8月末の事であります。そこで9月に入り、私と秋草直之相談役、取締役、監査役と議論しました。もちろん野副氏に再度注意してこのファンドとの付き合いを関やめてもらうことを考えました。しかし野副氏は以前からしばしばこのファンドの代表者のことを最も信頼する人物と言っており、現実にあのファンドは怪しげなので外しますと我々に約束したにもかかわらず、裏でニフティ売却案件に関与させたり、頻繁に連絡をとっているいう事実があった。

この事からすれば、もし再度注意して完全に裏に隠れられたら問題が深刻になります。それに当社は幸い、いくらでもお付き合いしていただける、証券会社や大手のファンドがあります。何も実態のよくわからないファンドと付き合う必要はまったくありません。それなのに野副氏自身も怪しげというファンドとなぜつきあわなけらばならないのか。

特に反社会勢力との関係では現在、経済界は強い姿勢で排除に臨んでいます。この問題で企業は上場廃止や倒産に至ることさえあります。したがって企業は取引の相手が反社会的勢力と関係が確実な場合だけでなく、その疑いがある段階で取引を中止するなどの対応を求められています。この点につきましては、東京高等裁判所は今回の判断の中で裁判所としての見解を述べています。これを紹介させていただきます。

『近年、暴力団が組織実態を隠蔽する動きを強め、活動形態においても企業活動を装うなどして、不透明さを推進進展させています。各種の合法的な経済活動を行う形をとりながら、資金獲得を行っています。この様な暴力団の不透明化や資金獲得活動の巧妙化を踏まえ、暴力団排除の意識が高い企業であったとしても、暴力団関係企業と知らずに結果として経済取引を行って暴力団に利益を与える可能性があります。反社会的勢力との関係遮断の為には、いっそう慎重ならなければならない。

しかも取締役、または重要な管理職がその事実を認識しないうちに反社会的勢力と接触を持ってしまっていた事が発覚すると企業の管理姿勢、ないしコンプライアンスの体制に欠ける所がある事が問題とされ、社会的評価が急激に悪化したり、企業の存亡の危機を招く事になる。これらは周知の事実であります。

したがって金融機関、上場企業、その他の重要な企業体における取締役、または重要な管理職の者は、反社会的勢力への問題に対する感覚を鋭敏にし、反社会勢力に対してはその情報が公式ないし確認できない前、いわゆる風評、噂の段階から慎重に情報収集しその確認に努める必要がある。秋草取締役などは上記のような観点から、反社会的勢力に関する情報に鋭敏となり、野副氏が反社会的勢力と交流を続けているのではないか、そういう疑いを持って野副氏に事実を確認し、その弁明を聞く目的で面談に臨んだものである。』

この様な内容でございます。まさに当社の企業姿勢を正しく評価して頂いたものと思っています。また経済界一般へのメッセージであると思っています。当社といたしましては他の企業がこのファンドと付き合う事をとやかく言うつもりはありません。

しかし当社はグループ17万人の企業です。万が一、ファンドの風評が事実だったらどうなるであろうか。風評が真実かどうかの確認がなされない限り、つきあって良いというものではありません。万が一真実だったらどうなるかと考えて行動するのが当社の社長の取るべき態度です。

少しでも怪しげだと感じたら慎重に行動し、情報収集し、万一のリスクを排除しないといけない。確認できないのであれば付き合って良い、のではなくて、確認できない企業は付き合わないと判断する、少なくとも富士通の社員はそうあるべきです。それが当社のトップの責任です。それが富士通ウェイの精神です。そして壇上にいる富士通の経営陣の考えでございます。

しかし、野副氏は約束を破ってまでファンドとつきあい続けた。つまりグループ全体のリスクよりも、野副氏個人の信頼関係を優先したということです。確かに野副氏はスピード感のある構造改革等で投資家やマスコミなどから高い評価を受けていた。しかしいかに有能な人物であろうと、このようなリスク感覚では当社のトップを任せられない。これが野副氏に辞任を求めた理由でございます。

富士通は今後ともそういう企業でありたいと強く思っております。株主の皆様方にもに理解いただきたい。よろしくお願いします。(株主からパチパチパチ)

また野副氏の辞任に関しては複数の取締役、監査役に相談し了解を頂いている。野副氏が辞任しない場合には取締役会で解職することについても同意を頂いていた。事前に相談しなかった取締役会メンバーも事後の説明でまったく同じ考えで同意を頂いています。

また取締役会での解職でなく、辞任という方法を提案をしたのは、野副氏自身が問題を認識して決断するのであれば、あえて解職するという手段をとるよりも本当であろうと。また名誉の為にも良いだろうと考えたからだった。当社とおきましてはこの様な背景の元に野副氏に辞任を求め本人が了解して辞任したことなので法的にも適正だったと考えます。しかし、野副氏の現在の行動をみると、配慮が逆にあだになったようです。

次に野副氏との裁判について簡単にご説明します。野副氏はさまざまなマスコミで、野副氏の辞任は権力闘争や構造改革に反発する勢力の策謀で虚偽の事実をでっちあげられ、だまされた結果であるなどと言っているが、しかしそのような事実は当然の事でありますがまったくございません。あくまで辞任の理由はさきほど説明した通りです。

野副氏は各種のマスコミで一方的な言い分を述べていますが、当社としては当社の正当性は裁判で明らかにあるという確信を持ってマスコミの対応は控えてきました。また裁判では野副氏が記者会見で公表した9月25日の録音テープ以外にも、その信用性の背景となった金融機関の情報や、調査会社の調査結果、関係者のメールなどさまざまなものを証拠として提出しております。

この詳細につきましては関係や金融機関にご迷惑をおかけしますので内容の説明は控えさせていただきますが、裁判はこれらのすべての証拠を元に判断されたものです。第1審の横浜地方裁判所では野副氏の主張をすべて退けた上で、野副氏は富士通の社長として風評の芳しくないファンド関係者と個人的にでも親しくなった事が不用意である。富士通を傷つけた事にもなり
会社の為にもやもえないと判断し辞任勧告を受け入れたと認めるのが相当と認定し、野副氏の申し立てを全面的に却下いたしました。

当社の主張が裁判所によって全面的に認められたものでございます。さらに第2審の東京高等裁判者でも、当社の取締役や監査役はファンド関係者の属性について反社会的勢力と関わりがある疑いがあるとの情報が得られた事を前提として発言しているので断定的に発言しているとは認められない。そのような疑いがある者との交友を理由として辞任を求め、野副氏もこれを前提として辞任を受け入れたと認められるので、詐欺や錯誤があったとはいえないと判断した。この様に裁判者は1、2審とも当社の主張を全面的に認めたものであります。野副氏の辞任が虚偽のでっちあげでないことが明白になりました。

次に野副氏の辞任後の処遇についてご説明します。野副氏は辞任後に多額の報酬で相談役にしたのは口止め料と主張しています。しかし当社では社長経験者は退任後もその知見経験を行かしてもらう為に相談役としてアドバイスをいただいております。相談役として活動していただく期間や報酬には内規があります。そのことは野副氏もよく知っています。今回の野副氏につきましても期間や報酬は基本的に当社のルールどおりがあります。もちろん問題となったファンドとの関係を絶つ事など条件にはなっています。一部特例としたのは野副氏は任期途中での辞任であったので、その期間の間だけは従来の報酬を支払うという事で、その後はルール通り減額される事になっていました。従いまして野副氏がこれを口止め料というのは全く理解できません。野副氏はその他にも普段使っている応接室での辞任要請を密室での解任劇と表現したり、非常に扇情的な言葉を駆使して当社を攻撃しました。そのような態度はいかがなものかと思っております。なお野副氏の相談役についてはすでに退任しています。

次に9月25日の野副氏の辞任に際し、病気を理由として開示した件です。本件に関しては株主の皆様にご迷惑をおかけしたこと深くおわびを申しあげます。当時の背景を説明いたします。野副氏に辞任提案する前に事情聴取をしています。たとえばインサイダー情報の提供や金品の授受など違法行為がなかったかを質問し、野副氏からはそのような事はなかったと答えがあった。また問題としているファンドは当社のビジネスに関係しているのは、ニフティの売却案件のみと思われました。仮に野副氏に違法行為が確認された場合には辞任という方法で適当ではなく、解職の上その内容を開示する事になったと思います。しかし確認の結果野副氏には違法行為が無さそうな事から辞任を提案し、そして野副氏と合意のうえ病気療養としました。


もちろん背景事情が内容が内容だけに、当社が問題と考えたファンドに風評被害を与えない事、野副氏の名誉、また当社への風評を考慮しました。ただ結果としてこの様な状況になり、辞任を決意した背景も開示するという事になった現在では、皆様にご迷惑をおかけしたしことをおわび申し上げます。

なお、東京証券取引所、大阪取引証券所には、おおむね今まで申し上げた内容でご説明してご理解を頂いています。投資判断への重大な影響は無いということで口頭厳重注意となったものです。

富士通が正しい事はよくわかった。しかし元社長との問題なんだから、もう少しうまく話し合えなかったか、と思われる株主もいると思います。しかし今回の件は野副氏に話し合う余地はなしに、一斉にマスコミに情報を流し、裁判を提起し、報道が収まってくるとまた記者会見をやるなどして、常に問題を大きくする方向で動いていた。また途中では、野副氏から自分は裁判する気はない、和解の話し合いをしたいと当社に接触をしてきました。しかしその日の午後には2度目の裁判を申し立てて記者会見を行う。まったく信頼できない行動をとってきました。

この様な状況でありましたので話し合いなどせずに毅然と対応するしかないと判断いたしました。これまでの野副氏の行動からすれば、今後もさまざまな仕掛けや攻撃がなされるかもしれません。しかし野副氏との問題は事業とは切り離し、今後とも毅然として対応していくつもりです。山本社長の執行体制には影響ないよう最大限の努力をしていくので、株主の皆様におかれましては山本社長に絶大な支援を頂きますよう是非よろしくお願いします」(株主からパチパチパチ)

11時12分、小倉常勤監査役からの説明。

「野副氏の辞任に関する監査役会の対応をご説明します。本件をコーポレートガバナンスという場面でのリスクマネジメントの問題と捉えています。野副氏はニフティ株式会社の売却案件に反社会勢力と関係が疑われる人物やファンドを関与させており、その点を他の役員から注意され一旦はそれを了承しコンガは関与させないと明言したにもかかわらず、その後も関与させ続けた為、その事が極めて重大なリスクとなっていました。企業においては重大なリスクが発見されれば、それが顕在化するまえに速やかに対処するのは言うまでもありません。

この様な観点に立って当社取締役会はやもえず野副氏に辞任を求めたわけですが、これは非常に難しい決断であった。当社の取締役、監査役がそれぞれ胸の痛むような思いでギリギリの決断した、それが今回の結果だと思います。監査役会としては当社のコーポレートガバナンス体制、リスクマネジメント体制はしっかり機能したと考えています。

株主の皆さまもこの点をぜひ理解していただきたいと思います。次に野副氏の辞任のプロセスについてご説明します。本件について監査役は2009年9月25日の取締役会において正式な説明を受けた形になります。その取締役会では野副氏辞任に至る経緯について詳しく説明を受けるとともに、取締役会前に自主的に辞任届けを提出したと説明を受けました。これを受けて野副氏辞任のプロセスについて不正な行為または法令定款に違反する事実がなかったと判断しました。

その後、監査役は2010年3月の臨時取締役会において、野副氏から送付された辞任取り消し通知書の説明がなされた時、さらに野副氏からの株主代表訴訟の提訴請求を受けて、調査を行った時もあらためて本件の事も調査したが9月25日の判断を変更する理由は認められませんでした。

辞任理由の訂正についてご説明申し上げます。9月25日の取締役会において、取締役会に先立って行われた事情聴取の中で、野副氏が違法行為の確認が出来ておらず、また野副氏の名誉を必要以上に傷つけたりファンドにも風評被害をあたえたり、当社にも実態以上の風評被害が発生する事などを避けるために野副氏の辞任理由を病気療養としたい旨の説明がありました。

また辞任理由を病気療養とする事については野副氏も同意していると説明がありました。これを受けまして監査役としては若干の違和感があったものの、辞任理由を病気療養とする事はやむ得ないと判断しました。その後、取締役会が辞任理由を変更した件につきましても結果として株主の皆さまをはじめ多くの方々にご迷惑やご心配をかけたことには遺憾に思っていますが、監査役としてはこれら一連のプロセスが違法であったとは考えていません。

最後に株主代表訴訟の提訴請求に関するご説明をします。2010年3月末に野副氏から監査役宛てに提訴請求が送付されました。内容は会長、取締役、相談役が当時社長だった野副氏を違法に辞任または解任するなどした為、すでに会社として決定していた当社保有のニフティ株式会社の株式の売却が実行されず当社に損害が生じたので、その損害の賠償を請求する訴訟を会長や取締役、相談役に対して提起する事を求めるという事でした。この提訴請求を受けて監査役会は調査チームを設置し調査を行い協議しました。

1・ニフティの株の売却の決定をしていたか、2・会長、取締役、相談役は違法に野副氏を辞任解任したか、調査地チームとしてはこの2点について調査しました。いずれの事実も認められないというものでした。この調査を受けて監査役全員の一致で提訴の必要がないと決定しました。この結果は5月21日に野副氏の弁護士宛に通知しています。その後1ヶ月経過していますが株主代表訴訟の提訴は行われておりません。監査役会からのご説明は以上です。」(株主からパチパチパチ)

11時18分、野副氏から送られてきた質問状について説明と回答。

重複質問や株主総会との目的とは関係ない事項も多い為、必要な範囲でまとめてお答えします。

まず野副氏とファンドの関係について、ただちに取締役会に報告しなかったのはコーポレートガバナンス報告書の記載に反するものでありコンプライアンス違反ではないか?との質問です。

重大なコンプライアンス違反を発見した時は取締役会に報告するとありますが、野副氏については間塚会長から説明があった通り、社長としての適格性を問題としたもので、コンプライアンス違反の問題ではありません。したがってご指摘には当たりません。

次になぜ外部調査委員会を設置しないのか?というご質問です。

野副氏は虚偽の事実を突きつけられ辞任させられた事を究明するために外部調査委員会の設置を求めております。しかし外部調査委員会の目的は原因を知る為のものであり、本件においては社内の認識は野副氏主張の事実は無いということで一致しています。したがって野副氏と当社との認識が異なるという問題ですので必要であれば司法の判断を得るべきものです。裁判についてはご報告のとおり地裁、高裁で全面的に当社の勝訴であり当社の主張が正当であると司法の場で認められました。従いまして外部調査委員会は今後も設置しません。

次に多額の顧問契約を持ちかけた理由。先ほどご説明したとおりです。なお野副氏は9月から3月まで相談役としての報酬を受領していますが返還されたわけではありません。

次に野副氏の辞任に関与した役員の経営責任。裁判でも明らかになったように当社としてはむしろ、コーポレートガバナンス(企業の統治)が機能した結果が野副氏の辞任だという認識です。

次に議決権行使助言機関が役員選任議案に反対推奨をしている事に関してですが、多くの事実誤認を前提とした判断ですので当社としては強く抗議をしています。

一方で世界最大手の議決権行使助言会社からは賛成推奨を頂いています。

次に取締役候補全員に的確性があるかとのご質問ですが、当然そのような自信を持って候補者としています。

次に大浦取締役について。野副氏の辞任に際して自らの意思で行動したのか?それはなぜか?とのご質問ですが、大浦氏ご自身の意思であるということです。 

次に野副氏とファンドの関係を半年間放置していた事について説明せよ、との質問です。この点は調査結果が揃ったのが8月後半でありその後酢部に対応したものです。

次に藤田氏はどのように関与したのか?とのご質問です。人事、総務、法務担当の執行役員として必要な職務を遂行しています。

次に秋草取締役が相談役に留任する事は適切か?ご質問ですが、当社では経験知見人脈は個人のものではなく会社の財産であるという考えから、退任後は相談役についてもらう。野副氏はマスコミに秋草氏の院政などと喧伝していますが、はっきり申し上げますがそのような事実はありません。

次に秋草氏の相談役報酬についての質問ですが、当社の内規にしたがって支払われております。現在取締役報酬より低額であります。ネットで数億円などと噂がありますが事実無根です。

最後に秋草氏に対する退職慰労金についてです。当社では平成19年の総会で退職金制度廃止に伴い打ち切り支給したので、新たに退職慰労金が発生する事はありません。以上で回答終わります。


11時25分から議案の説明があり、11時29分から質問タイム。(長かった・・・・)


(1人目)
時刻が色々話があって11時30分。いつも総会に出ているがいつも12時ぐらいに閉会している。あらかじめお願いしたい。大勢の方が質問すると思う。時間は少なくとも14時15時まで質疑応答を受付けてほしい。(株主・ハハハハハ〜笑)ご存知だと思いますがシャンシャン総会は裁判で向こうの判決が出ている。質問者がいる限り受付けないとこの総会は無効になる。質問者がいなくなるまで終わらせないでほしい。

先ほど間塚会長が長々と説明したが時間を計っていたら41分。東洋経済とか全国紙氏などに記述されている内容で新鮮味がなかった。(株主・質問を早くしろ!!)私は時計を見ながらやっていますがまだ2分30秒ですよ。(議長・ご静粛にお願いします。株主様簡潔にお願いします。)地裁と高裁の判断が出たが最高裁がまだある。(株主・質問はなんだ!!)

それではですね、だいぶ声が上がっているのでこのへんにしといて、つまり株主総会で決着を付けたいという事です。質問を申し上げます。野副氏の件は問題があると、詳しく言うと色々声があるので結論から言います。1号議案の取締役10人選任だが、これに修正動議を提出します。間塚氏、藤田氏、大浦氏の3人の選任には反対します。従いましてこの3名を除いた7名選任を緊急動議として提案します。採決する場合は会社提案の前に賛否を取ってほしい。

秋草氏は今回の件で主導的や役割を果たした。富士通のイメージを下落させた。株価も下落させた。取締役を辞めて相談役になるそうだが相談役も辞めてもらいたい。秋草氏については男らしくこの場で辞めますと言ってほしい。(7分30秒間の質問)

今の株主さまからの修正動議は第1号議案の議決のさいに参考にします。秋草氏の相談役の件ですが、先ほどもご説明したが、相談役というのは会社として重要だと思っている。社長としての経験や人脈は会社の財産と考えている。本件については会社内の問題と考えさせていただく。


(2人目)
私にとって山本さんが6人目の社長。富士通という会社は非常にピュアだと印象があってすべての株主がそう思っている。ところが青天のへきれきのように辞任問題が出てきてビクッリした。しかし長い間株主をやっていればそういうこともあるかな。

前野社長が色々な所で発言しているがすればするほど自分の悪さを露見しているようなものです。ですから富士通のイメージダウンになっている事は確かですが、富士通は毅然たる態度であなたが言っているようにピュアな戦略と積極的な富士通というものを構築してほしい。秋草さんの問題ですが、20年間株主をやっているが富士通にとっての功労者で取締役退任はやもえないとしても相談役まで辞めさせるっていう馬鹿な話はないと思います。(株主・ハハハハ〜パチパチパチ)

株主が望んでいるのは配当ですから、私は売りもせずに20年間持っていたが、配当が10円ばかりでは不満。20円でも25円でも出来るような業績を上げてもらう事が我々にとって重要です。

温かいご支援を賜りまして我々も勇気100倍でございます。ご指摘のあったとおり増収増益を目指し、全役員が力をあわせてさらなる配当のアップに努めたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。


(3人目)
社長辞任に関するゴタゴタが過去にも1,2度あり、3度とあることにならないよう、こういう話題が出てこないように努めてほしい。これは回答はいりません。環境への取り組み。ボリュームを上げてほしい。環境関係の製品のセグメントは?うまくやれば爆発的になると思う。

環境問題は富士通の経営方針に1つとして取り組んでいる。すべての商品をグリーン製品にしたい、環境型ソリューションにしたい。今後も取り組みを進め社会貢献をし、それがビジネスとしても会社に貢献することを約束したい。


(3人目)
社外取締役や社外監査役を最近はどこの会社も置いているが、具体的に良かった点は?具体的な例を教えてほしい。もしも無かったら無かったでも良いですよ。

間塚会長「取締役会は経営執行の監視監督する機能。今回の件に関しても取締役会の外部の方々や監査役の方々が監視監督の機能をキッチリと責任を果たされたと思っている。これからも外部監査役の方々、特にきっちりやってもらいたいと考思っている。もう1つは経営執行に対する支援という機能もある。グローバルな観点、経営という事で視点の高いところから貴重がご意見をたくさん頂いている。外部取締役から有効な意見をたくさんもらっている。今後も外部の方々のご活躍をお願いしたい。


(4人目)
辞任の理由が病気から反社会勢力との付き合いと訂正された。病気理由は虚偽報告だったという事ですが、取締役の方々はどういう責任を感じているのか?評論家は虚偽報告は上場廃止の危険があるからすぐに売ったほうが良いと、(株主・ハハハハ〜)言っていました。もしバレなければ病気のままで変更せず、そのままにしていたのか?

野副氏が公表した録音テープの文字に起こしたものを読んだ。その中で辞任を迫っていて野副氏の家族とかが心配されるだろうから、相談役になるべきじゃないか、理由も病気にすれば良いじゃないかと書いてあった。相談役になればそれなりの収入があるから大丈夫だとも言っていた。個人の収入を守るという事は行動規範に反していると思う。辞任ではなくて解任するべきだったのでは?

先ほどお答えしたように、富士通としての課題はあるがその当時における最善の対応をしてきた。これ以上説明しても同じ説明の繰り返しになってしまう。同じことが起きないように今後真剣にやっていきたいということで回答にさせていただきたい。 


(5人目)
私たちは、あなたたちの争いのことについては何もわかりません。会社は社員、株主、取締役で成り立っている。取締役の言い分よりも一生懸命働いている従業員の代表がどう思っているのか聞きたい。問題を起こした社長を選んだのは誰か聞きたい。(株主・パチパチパチ)

みんなは利益を上げる為に頑張っているのです。社員は一生懸命にやっているんです。彼らがどう思っているかの説明はなかった。そういう経営者はいてほしくない。あなたたちは正しい情報を私たちにくれない。(株主・パチパチパチ)会社を支えている社員の中から2/3は取締役にしてほしい。

あなたたちは経営には精通していません。富士通ファナックという会社が無ければいきずまっていた。(株主・パチパチパチ)富士通ファナックの株の売却の利益を吸い取っただけだ。

従業員の立場に立って我々は経営をしている。開かれた経営体制にしたいと思っている。確かにファナックの株の譲渡金を頂きました。しかしながら来年度以降はこの株が無いわけですから、対処すべき課題に対し責任を持って実行する。株主の支援を賜りながら前に進んでいきたいと思うのでぜひよろしくお願いします。


(6人目)スキャンダルについて。先ほどの説明では理解できない。株価は私が買った時の1/3になっている。株主価値を上げてもらいたい。配当を増やしてほしい。先ほどガバナンスが機能していたからと言っていたが全く逆ではないか。仲間内でいがみ合うのは結構です。

野副前社長をクビにするほどの反社会勢力との付き合いは会社にとってリスクが大きい。野副さんをクビにした反社会勢力との付き合いは取締役会で議論したのか?社長解任は過去にもあった。密室でそういう事をやっている。社長は取締役会で選任される。なぜ取締役会で議案として議論しないのか?きちっとやっていない。ガバナンスに欠けている。

今になると野副氏は悪者になっています。まあ、悪者なんでしょう。(株主。・ハハハハ〜)ただ任命責任はどうするのか?野副氏は常識を持っていなかった人だったようだ。一方的に非難するのは結構だが、そういった人を任命した責任は?

(大浦取締役)野副さんの問題については最初から関連していた。リスクの大きい事についてどう対処したかというと、反社会勢力との関係が疑われるファンドの代表と親しくしていて、とても微妙な問題でした。このことについて、経過をずっと間塚さん、山室監査役、秋草取締役とともに調査したりした。それを表に出して取締役会で堂々と議論するような性質の問題ではないという事で苦心していたのが実情。

2〜3月の段階でご自身で怪しげなファンドである止めますと言ったので、その段階でこの問題は収束すると思っていた。あに図らんや、それが影で継続していたという事だった。それを取締役会で議論すれば影の関係が表にさらされて非常に大きな問題になるし、またどういうふうな収拾の仕方があるか、予測がつかない、という事もあったので、もっときっちりと調査しようということになった。そして結果が出た昨年8月末の段階で、調査会社からのデータが上がってきて、これは非常にまずいねということになり、その収拾させる為にどうするか。

9月25日の段階で本人からきっちりと事情を聞いてみて本人が不法行為が無くて、この問題に関して辞任を受ければそれで良いじゃないかと。もし辞任提案をのまないということであれば、取締役会で解任すると、腹を決めていて社外取締役にも話をしてOKをもらっていた。この際は10人中6人はそう決めていて執行部を兼務している取締役にはその日の取締役会で説明した。

その当時は穏便にことをすませたいということで、今となっては解任に持っていった方が良かったという結果としてはなったのですが、当時野副氏は実際に病院通いもしていたのでその事もあって病気辞任にした。リスクの大きい案件についての我々の処置の仕方は非常に難しかったを申し上げておきたい。また密室と言われたが密室ではございません。応接間でございまして(株主・ハハハハ〜)普段から野副さんも使っている部屋であります。

録音をお聞きになった方も居られるようですが、事実関係を確認をするのも大変丁寧な言葉で大変穏やかに事実関係を説明した。その経過を経て、こういう事ではまずいんじゃないですか?お辞めになってはいかがですか?と、そうしましょう、と言う事でございました。けっして密室でなんか脅してという事ではありません。脅迫的なことは全然言っておりません。いま申し上げているような、こういう柔らかい感じで(株主・ハハハハ〜)申しました。

それから任命責任は確かにそう責任があると思います。ただ任命当時にそういった関係があるとは誰も知りませんでした。後ほどわかった事です。任命した人も大変悔しい思いをしています。任命した人の責任はこれから業績を上げることで果たしたいと思っています。

任命責任の一端をになう秋草取締役は辞任して相談役になる。秋草さんは昨年の段階で辞任したいと言っていた。この問題が発生した為に監査役の方からも辞めたらまずい、私の方からも問題を処理するまで辞めるべきではない、取締役の責任を果たしてほしいとお願いして、本人が辞めたがっていたのを引きとめて今日まで来た。その点ご了承していただきたい。

今回の件に対しては断固として野副さんにファンドとの関係を断っていただきたい、断たなければ辞めてもらうという固い決意でこの1年間臨んできたて眠れない日々もあった。


(6人目)
社外取締役の人はどう考えたのか?社外取締役にも了解を取ったとの説明だが、違った視点から経営の問題を指摘するのが社外取締役の仕事だと思う。社外取締役としてどう判断したのか?社外取締役の2人は忙しくて辞任するようだが2人にこのスキャンダルの件を聞きたい。

(野中社外取締役)野副さんは変革のリーダーとしては優れた点がある人だった。しかし今回の事件は一事業の利益追求、社会的存在としての富士通の事件。富士通には富士通ウエイというのがありまして、社会的意義、存在意義を第一にしてる。その関係の中で利益を追求する。単なるマニュアルではない。富士通の生き方価値観を世界に表明している。残念ながら今回の判断は富士通の社会的存在意義を考えて残念ながらこういう判断をした。


(7人目)
報告者に国内は書いてあるが海外については書いてない。海外で何をやるのか見えない。
ビジネスの拡大には海外は避けて通れないと思っている。具体的なアプローチとして2つ考えている。日本の企業がどんどん海外に出ているのでその企業をサポートする。そして昨今、昨今コンピューティングというのが言われている。その中でクライドサービスの基盤になるデータセンターがある。これが各国で標準化がどんどん進んでいて、富士通も均一のサービスとしてデータセンターのサービスをグローバルに展開したい。イギリス、アメリカ、オーストラリア、中国にデータセンターを作ってグローバルにクラウド基盤を作ってクラウドサービスをグローバルに展開したい。


(7人目)
富士通さんでは応接室や会議室は密室では無いとの定義なのか?(株主・はははは〜)

富士通には密室という所は無いと思っている。応接室が密室か、窓がある無しで密室かとか色々定義あると思うが、それは心の問題だと思っている。応接室はオープンな場所だと思っています。


(7人目)
9月に野副さんが辞める時に病気を理由にしたのは監査役として適正と考えたのか?
(山室監査役)病気を理由にしたのは風評被害を恐れた事、野副さんの名誉を考慮した事。病気を理由というのは嘘ですから、嘘と付く事に関しては非常に抵抗がありました。ただ大人の嘘としてやもえないという気持ちも一方でありました。(株主・はははは〜)更にこういう決断をしたのは後の話ですが、後というのは野副さんが辞任にサインした後ですが「体調が非常に重いとするしかないね」と野副さん自身がおっしゃった。これも病気を理由にしてもやもえないと思った後からの話ですがそういう事です。適正かどうかと言われれば適正ではありません。その点は本当に反省してお詫び申し上げます。今後同じ事が起こったらどうすか・・適正に対処いたします。(株主・ハハハハ〜パチパチパチ)


(8人目)
富士通は技術の会社と思う。今回の件はたまたまつけ込まれたと思う。利益の点で行き詰っているからつけこまれる。他で稼ごうというところにつけこまれた。取締役の方は技術系の人が多いのでそういう事に疎い。十分注意してもらいたい。富士通が世界に冠たる技術をもっていないと今回のようにつけ込まれることになる。さっきの海外の件ですが日本の企業に付いていくという感じだった。それではいけないので世界に技術を持って行くような物がないといけない。今後、どの分野で技術が芽生えるのか?

スーパーコンピューターをはじめ色々な技術に取り組んでいる。昨今のクラウドコンピューティングの新しい時代になり、その中でサーバーからアプリケーションを垂直統合と我々は行っていますが、どういうふうに構築してお客様に提供できるかが大きな差別化になると思う。富士通には、サーバーを形作る原点の半導体から全部垂直統合を自分自身の技術ででてきる先行した技術力を持っている。この垂直型のデータセンターを持ちまして、日本はもちろんのことグローバルに展開し、世界の富士通の拠点をつないで、グローバルに施行できるクラウドサービスを作っていって、日本を中心としたグローバルの網の中で利益を確実に上げていきたい。


(9人目)
今回のスキャンダルは失われた10年にでてくるようなファンドの名前なので、個人的に経営陣の判断は妥当だったと思う。途中経過の中で厳しい選択をした中では異論があると思うが、結果的に見れば現経営陣に賛成。コンプライアンスとリスク管理についてはもう一度徹底してほしい。今回の件に精力を取られている。戦力が削がれている。早く切断して、受注が増え、利益が増え、配当が増える事を株主は望んでいる。

励ましとして解釈しました。経営陣はこの問題を1日でも早く解決して本業に邁進する覚悟でやっている。また新しい執行体制で増収増益のビジネスモデルをどのように立て直しするかを毎日やっている。今後ともご支援をよろしくお願いします。


(10人目)
先ほどから問題になっているニフティの株を売却するつもりがあるのか?ないのか?ファナックの株を売ったが、良い会社だったのになぜ売ったのか?
ニフティ売却について、いろいろお騒がせしたが現段階では考えていない。ニフティがクラウドサービスとかで今後もさらなる進化ができるから。ただ、いろんな環境変化を柔軟に見ながら検討していきたい。ファナックの株は富士通の意思ではなく、ファナックからの自社株の安定化を図りたいという事だったので売却した。


(11人目)
携帯電話事業を東芝と統合する事になるが、新会社ではスマートフォンを作れるの?コンピュータみたいなものでまったく違う。またアップル社のアイパッドは作れるのか?同じものを作れとは言わないが。タブレッド型は難しい問題がある。
弊社の技術、東芝の技術を融合して負けないスマートフォンが出来ると確信している。アイパッドと同じビジネスモデルで戦うわけにはいきませんが、富士通は20年程度、主に法人向けにああいうタブレッド型パソコンをやっている。弊社の強いモデルを作って展開していく。


(11人目)
小山工場は続けるのか?連絡通路が無くて雨が降った日は食堂行くのも大変。会社が何も配慮していない。
建屋全体で見直しをしている最中。


(11人目)
クラウドを盛んに言っているが、NEC、IBMでもアメリカの会社でも力を入れてやっている。データセンターを作っても客を呼べるか?難しいのではないか?
いかに拠点をきちんとやっているかが我々のサービスの基盤になる。利便性を追求する。


質疑は尽くされたという事で、12時45分に質問タイム終了。


議案の採決、第1号議案の取締役選任の件は修正動議が出ましたが原案が賛成多数で可決。よって修正動議は否決。選任された取締役の紹介、社長の挨拶があり、12時50分に株主総会終了。


展示会場を見に行きますか〜。







ソニーのように派手ではないです。展示会場はこじんまりしています。




スーパーコンピューターってよくわからん。理化学研究所と次世代スーパーコンピューターを開発しているらしい。8万個以上のCPUをつなげるんだってさ。




熊の人形は子ぐま型ソーシャルロボット。介護、教育、いやし、生活情報支援の提供をします。話したり、手、足、耳、まぶた、口の開閉など結構動きます。鼻にカメラが付いていて左側のディスプレイに映っています。




鉄道事業者向けの乗務員訓練シュミレーターシステム。キッザニア甲子園で体験できるとか。電車でGOってゲームは昔よくやったな〜。




株太郎の車のカーナビは富士通製です〜。




富士通も3D。流行りますかね〜??










携帯電話のメーカーってあまり気にしたこと無いな〜。




塚原、高平は北京オリンピックの4×100mリレーで銅メダルを取りましたよね〜すごかったよね〜。


13時10分ぐらいに帰りました。


↓総会後のニュース。


★★★★★★★★“お家騒動”ウソ辞任理由など陳謝 議案は可決、富士通株主総会★★★★★★★★

野副州旦元社長による辞任取り消し要求のお家騒動に揺れる富士通の定時株主総会が21日、横浜市内で開かれた。冒頭、議長を務める山本正己社長は「野副氏の辞任問題ではお騒がせし、株主の皆さまに心配をかけ、心よりおわび申し上げます」と、頭を下げて陳謝。また、辞任理由を病気と虚偽発表したことに対し、山室恵監査役は「うそに抵抗があったが、風評被害を考えた。適正でなかった」と釈明した。

 総会は過去最高の2時間49分に及んだ。議決権行使の助言会社が反対を表明していた取締役の選任議案には、株主から修正動議も出されたが、賛成多数で可決した。

 富士通では、昨年10月に野副氏の社長辞任を発表したが、今年2月末までに野副氏が「虚偽の理由で辞任させられた」として辞任取り消しを要求。富士通側は、「取引などの関係を持つことはふさわしくないと判断したファンドと関係を継続したため」と主張している。また、機関投資などに議決権行使をアドバイスする助言会社のグラス・ルイスが、間塚道義会長らの取締役の選任議案への反対を表明していた。

 総会では、山本社長がその上で、「野副氏側の一方的な言い分ばかりだが、地位保全の裁判では、1審、2審とも敗訴している」などと、富士通側の正当性を強調した。

 これに対し、株主からは「虚偽報告は上場廃止の恐れもある」「間塚会長ら3人の選任はできない」「富士通には密室がある」など、厳しい質問や意見が続出。

 経営側は、「ファンドとの関係をやめると言っていたのに裏で続けていた」「解任した方がよかった。本人を名誉への配慮があだになった」などと釈明に追われた。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


↓後日発表された議決権行使の結果。





議決権行使会社が反対を表明した候補者は他の候補者と比べると反対票が多いですが圧倒的に賛成の方が多いですね。

2号議案の役員賞与の件は賛成が72%ですか〜反対票が多かったんだね〜。

どの議案にも棄権が出てるけど何でだろ?


注意書きの「本総会前日までの事前行使分により、各議案の可決要件を満たし、会社法上適法に決議が成立したため、本総会当日出席の株主の賛成、反対および棄権に係る議決権数は加算しておりません。」ってちょっと寂しいよね〜。

結果は変わらないのかもしれないけど、せっかく議決権行使したのに数に入って無いなんてさ〜。


野副氏の代理人が会場に来たらしいのですが「総会には株主本人しか入れない」という理由で入場を断られたらしいです。

野副氏のブログには野副氏側の言い分が書かれています。


  お土産は、





亀屋万年堂  羊羹 470g×2本
LEDウォーキングライト


帰りは〜松屋フーズの株主優待で「牛焼肉定食 ライス大盛」





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