ドワンゴの株主総会

平成20年12月25日(木曜日) 10時〜

場所 ロイヤルパークホテル 3階 ロイヤルホール


クリスマスイブに続いてクリスマスも株主総会です。


この会社は着うたフルに対応したサイトや携帯に対応したデコメ、ゲームなどのサイトなどモバイルコンテンツで稼いでいるみたい。最近流行のニコニコ動画もドワンゴです。

子会社にはゲーム会社の「スパイク」「ゲームズアリーナ」「チュンソフト」があります。

株主優待が無いのが残念です。


ドワンゴの筆頭株主は浜崎あゆみで有名なエイベックスです。エイベックスは第三者割当増資ってやつでドワンゴの株を1株約25万円で40900株、総額約102億円分も買ったんですよ〜。

いまドワンゴの株価は18万円ぐらいですが10万円以下になった時もあるんですよね。その時、エイベックスの掲示板にはエイベックスの社長は責任とって辞めろ〜とか書き込みがありました。



会場の最寄り駅は水天宮前駅。新宿駅から都営新宿線で九段下駅、東京メトロ半蔵門線に乗換えて水天宮前駅。


到着は、9時20分。





駅とホテルが直結しています。





受付して株主控え室へ〜。





ケーキ、クッキー、飲み物がありました。飲み物はコーヒー、紅茶、オレンジジュース、ウーロン茶。





株太郎はクリスマスっぽい感じのショートケーキと紅茶を選択。





会場は200人ぐらい入れる大きさ。出席株主は100人ぐらいでしょうか。


社長の挨拶、役員の紹介、株主数、議決権個数、監査報告、召集通知の説明は社長の朗読、議案の説明があり、

10時26分から質問タイム。


繰延税金資産が全額取り崩し。資産性が認められないと監査法人からあったと思うが。今後は?

昨今、会計監査が世界的な傾向であるが保守的になってきた。繰延税金資産は見込める収益にかかってくるであろう課税額を前もって資産として計上しておくという会計上の処理ですが、中心になっているのがポータル事業、ニコニコ動画の収益性。経営側からすると、きわめて順調に成長しているが、ただし動画投稿という事で回線とか機材の先行費用がかなりかかり赤字になっている。収入は順調に増えていているが、現状では月次でも赤字。来年6月には短月黒字化に持っていく計画。それが前提とするならば引き続き繰延税金資産を計上することになるが、今期は結果としてポータル事業で約15億の経常損失を出している。経常損失が減少していく何か保障できるようなものがあるか、というような話になって、会計監査としてはこの新規の事業の成長を前提とした繰延税金資産は認められないと、いうことがあって経営側の計画とだいぶ違ったものになるが会計監査の自立性ということを考えて今期については全額取り崩すということにした。新しい期は単体で2億4000万円の黒字を予定している。これが実現できればまた繰延税金資産が復活するのかしないのか検討する。


特別損失がすごい金額。固定資産売却損9300万円、関係会社売却損とあるが?

固定資産売却損はゲーム事業でゲームの開発中の物を中止にした。約5000万円。携帯サービスで超アニメというのがあったがPCでも展開していてPC関係は終了した。それの損失が2000万円。後は引越しによる移転の費用。関係会社売却損は株式会社トランを譲渡してその売却損が8700万円。


2億弱の損失を計上しているが配当は2000円出す。

株主様、従業員、役員、当社かかわる人にバランスを持って貢献したい。大きな損失を出して心苦しいが財務内容は十分体力がある。2000円は最低の水準だと思っている。余程のことが無い限り2000円出したい。今後出来るならば営業利益を上げていき大きな配当をしたい。


ニコニコ動画の今後の展開。海外展開とか他社、ヤフーとかマイクロソフトとかの関係強化は考えているか?

他との提携は積極的に進めていく。ヤフー、マイクロソフトとは一部連携したサービスをしている。他にも色々な話がある。海外は台湾、スペイン語、一部対応はしているが本格的な展開は足元を固めてから。会員数は目標に達したが収益が先送りになっている。有料会員が24万5千人。短月黒字化が出来たか見えた時点で海外展開をやっていこうと考えている。


発展過程の損失だと前向きに考えているが、将来はどうなるのか?

モバイル事業は遠い将来は読みにくいが、1〜2年はシェアを少しずつ増やしながら、利益は落とさないで徐々に増やせれば良いと思っている。ゲーム事業はコアなユーザーを対称にしているが広げていきたい。ニコニコ動画にも関連性を持ったものを出していきたい。携帯電話のサービスはドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアの用意した土俵でやるサービスだが、ニコニコ動画はインターネット上で展開するもので、周りの環境に大きく左右されない。この仕事は30年出来ると思っている。ニコニコ動画がらみで収入と差し引きで35億円ぐらい使っている。十分に基礎を作って回収をすると考えている。


新しく増加した従業員60人の平均年齢は?

増加分だけのはありません。40人は新卒採用。他は中途採用。おおよそ20代後半ではないか。


新株予約権。平成20年12月31日で終わるが今後は発行するのか?

従業員、役員のモチベーションを上げる為の1つの有効な手段だと思う。ただ単純にはメリットだけではない。株価を毎日気にしながら仕事をするのかとか。今後一切やらないとはいえないが今のところ改めてやつつもりはない。


ニコニコ動画、ポータル事業がドワンゴの命運を握っていると思う。会員が増えると設備投資が必要になりいつまでも黒字になるイメージがない。6月に黒字化するとの事だが何か理由があるのか?ただの目標化?

主に回線費用、機器、人件費。利用者は当分増え続けるので徐々にですが費用は増加する。収入ははじめはまったく無かったが、昨年7月から収入があるプレミアム会員がスタート。他にバナー広告、アフィリエイト収入。当初は月3000万円ぐらいの収入だったが今年の9月末には約1億8000万円になった。9月の費用が3億円ぐらいだったので差し引き1億2000万円ぐらいまだマイナスだった。10月11月は差し引き1億弱ぐらいまできた。12月は有料会員数が増えている、さらに広告代理店などの認知度が上がっていて広告収入も増えているのでもっと良くなっている。今年の10月からはニコニコポイントというのをはじめた。ユーザーにポイントを買ってもらってポイントで色々なサービスを使ってもらう。6月の黒字化は最低限の目標だと思っている。


人材は事業ごとにどうなっているのか?

複数担当している場合があるのでセグメントごとに区切って集計するのは難しい。グループ709名のうち568名が開発部門で他は管理部門。


6月に黒字化に持っていくとの事だが、それより早くなる場合もあるのか?6月に達成できなかったら責任は?

甘い目標だとは思っていない。少なくとも基礎を作る。十分に責任を持ってやる。


などなど。11時13分、質問タイム終了。


新任の役員の紹介があり11時16分、株主総会終了。


お土産は





ロイヤルパークホテルのリーフパイ  16枚
卓上カレンダー


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