アルデプロの株主総会

平成20年月24日(金曜日) 10時〜

場所 ヒルトン東京 4階 菊の間


株主優待でTシャツを出すといって権利日以降にやっぱ出さないと発表した、大嘘つきで詐欺不動産会社のアルデプロ。


去年の今頃は3万円ぐらいあった株価が現在2000円ぐらいになっています。倒産するのも時間の問題ですね。

株主総会の経費を捻出するのも大変だったでしょうね。確認はしていませんがおそらくお土産は無いでしょう。


アルデプロは中古マンション、オフィスビル、商業施設の再活事業っていうのをやっています。建物1棟丸ごと買ってリフォームして価値を高めて売るって感じでしょうか。


ブログの方でも書きましたが9月に「小口販売用不動産共有持分(1持分に付き金額100万円)販売協力のご案内」という、いかにも怪しいパンフレットを送りつけられました。

平成に建築されて賃貸されている良さそうなビルの物件と、昭和40〜50年代に建てられた空きのビルや更地が抱き合わされている怪しい感じの不動産に100万円も誰が出すんですかね〜。ちゃんとリフォームが終わって借主が決まっているものにしろって。

利回りは年3%が目標だってさ。

Tシャツごときの株主優待が出せないほど、疲弊している会社が持っている不動産に価値があるのですかね?

総会後13時からこれの説明会があるんだって。笑っちゃうね〜。今日は総会が2件あるので説明会に出席できないのが残念です。


召集通知を見ると特別損失が販売用不動産評価損25億円、解約違約金26億円、貸し倒れ引当金26億円、事業再編費用8億円があります。これで赤字になったそうです。

訴訟が多いですね〜。株式会社ゼニスから2億8000万円、福岡サプリ合同会社から10億円、仙台観光株式会社から2億4000万円。どれも現時点では支払い義務は無いものと判断しているって書いてある。


会場の最寄り駅は新宿駅。乗換えが無くてラッキーでした。





到着は9時30分。雨が降っていたのでなるべく地下を通りました。地上を歩くのは横断歩道1つだけ。


ホテル専用のシャトルバスが新宿駅西口の京王デパート前バス停21番乗り場から出ているそうです。
9時、9時20分、9時40分発車。





受付で出席表と訂正の召集通知を貰いました。訂正の部分だけ印刷したのではなく、召集通知丸々1冊全部作り直したみたい。





訂正前の1号議案に計算書類承認の件というのがありまして、取締役会は計算書類が正しいと判断しているが、監査人の方はまだ監査が終わっていないっていうのが入っていましたが、訂正版は監査法人の方の監査も終了したので1号議案は撤回ということと監査報告書が追加されていました。

最近、議案に計算書類承認の件っていうのが議案に入っている会社が多いな〜って思っていましたが、これは監査人の監査報告書の有無でそうなっていたみたいです。

監査人の報告書があれば決議しなくても良い。無ければ決議しないとダメって感じ。





飲み物は水。ピッチャーに入っているのを自分でグラスに入れて飲みます。

「前の方から座ってください」的な事を言う案内係が無駄に多いんだから水係を1名つければ良いのに。ってサービス業に勤める私はそう思います。





会場は600人ぐらい入れる大きさ。出席株主は170人ぐらいでしょうか。


まずは会長から挨拶。104億円の赤字を出した事のお詫び、思うように物件が売却できなかった、今期は増収増益の計画を立てた、スリム化をした、人員削減をした、支店削減をした、販管費を年間28億円から8億円に抑えた、ゴールドマンサックスから300億円調達した、継続企業の前提に関する疑義の注記が付いた、今期は460億円ある短期借入金の圧縮をする、既存の物件を売却して資金繰りをメインにする経営、企業を継続することをメイン。今期も黒字は難しいが来期には黒字転換したい。原点に返りたい。

こんな感じの会長の挨拶がありまして、総会の議長は社長に交代。

いつも通りの株主数、議決権数、監査報告があり社長から召集通知と議案の説明。


10時45分、質問タイム。


赤字転落の可能性は社長にあると思う。辞任をする意思はあるのか?従業員を2削減したんだから取締役も減らすべきだ。報酬はいくら貰っているのか?

104億円の経常損失を出したことに私と役員全員が責任を感じている。今まで過去の決算で赤字を出すことはまったく無かった。この会社を継続させていくことが経営責任の取り方だと思う。この会社を絶対潰してはならないと一致団結してやる。昨年の11月以降取締役報酬を30%カットしている。40箇所の支店の閉鎖をする前に報酬カットを決めた。220人ほどいた従業員が40名ほどに減らした。40名という従業員数は平成16年の頃と同じ。これまでの経営理念をひっくり返してやっていくとなれば辞任という責任の取り方もあるが、これまでの理念の下、社員、取締役一丸となって逃げることなくやる。


株主優待を突然中止した。株主との約束を一方的に破って良いのか?取締役の報酬を削ってでも実施すべきだ。

非常に反省すべきだと思っている。中止の発表が基準日を渡河してしまった。申し訳なかったと思っている。市場の悪化がここまでになるとは思っていなかった。費用を捻出しようと土壇場まで考えていた。当社を生き残らせるための資金に回させて頂きたい。業績を回復させて魅力的な企画を提案したい。


不動産市況が悪化しているので貸し倒れ引当金26億円計上されているがこれから増える可能性があると思うが?

監査法人の相談して計上した。増えるような事態が発生したら随時報告する。


ストックオプションについて。割り当てるのはやめて、株価が下がっているので市場から株を買って欲しい。

以前のストックオプションの行使のとき取締役が自ら権利の放棄の申し入れがあった。希薄化する率は0.38だが株主様からするとどういうことだと思われると思う。220人から40人になった残った従業員に対して、継続企業の疑義のある会社に残る従業員に対してモチベーションを高める為。夢を与えたい。


会計監査人と軋轢はあるのか?

きちんとした議論をしている。すり合わせに時間がかかってしまった。今後そのようなことが無いようにしたい。


損益計算書の計算は間違っていないか?

具体的な所はどこか?間違えは無い。


2号議案の定款変更。発行可能株主総数を1200万株から1600万株に増やす事が出来るようにするが株の希薄化で損するのは株主。

今期の一番の課題は継続企業の疑義の注記を外すこと。いつどうするか決まっていないが外部から資金を注入する場合に備えておく必要がる。会社存続のために2段3段の手当てをしておきたい。いろいろな事態が想定される。何もしないで会社を破綻させてはならない。


ストックオプションが無くても一生懸命働け。ストックオプションが無いと働かないって事か?働いて儲かったらそういうことを考えろ。

ストックオプション目当てに働いている人は1人もいない。


社員40名でV字回復できるのか?ビジョンは?業績が上がったら優秀な社員は戻ってくるのか?

上場の頃の社員数に戻ってしまった。継続企業の疑義の注記を外して正常な状態に戻すのは40名で出来ると思う。次のステップはこれをクリヤーしてから。今の段階では1ヵ月後に社員何人とかは考えていない。同じ経営理念を持つ社員を1人1人増やしていきたい。


460億円の短期借入金の返済のメドは?

販売用不動産の資金を短期で借りている。1番借り入れが増えた時の金融機関の数で言うと、ノンバンクも含めて90社の金融機関から借りていたが60社を切った。地方の在庫の処分が進んで地方の金融機関の返済が進んでいる。1日でも早く返済したい。


販売用不動産の評価損が差し替えた召集通知では減っている。

表記を変えた問題で合計金額は変わっていない。監査法人の指摘でより厳密な表記にした。


多額の特別損失を出した。違約金26億円もある。何を買おうとしたのか?業績の悪化は外部環境だけではなく、仕入れした不動産の評価が甘いのでは?社内手続きはどうやっているのか?企業の体質に問題があるのでは?これらのことを考えると300億円調達したのは良かったのか?

ゴールドマンサックスから調達した300億円を生かせなかった。経営計画の達成するための仕入れをした。反省するところは中古マンション再活から新規開発型に手を出してしまった。


会長が社長になられるようだが?

ご指摘のとおり。社長は副社長になる。


ストックオプションの行使価格が書いていないが?

発行する個数や期限についてだけ審議していただくので価格は書いていない。ますこれを承認いただいて、どの段階でいついくらでやるかはこれから決めたい。


ゴールドマンサックスから調達した300億円、株に転換できる社債だが。ライブドアの事件の時はリーマンが空売りして行使価格を下げるという悪質なことをやった。

MSCBでは無い。


販売用不動産の評価は保守的なのか?7月末からどんどん下がっていると思うが?

会計監査人と協議して保守的に評価している。7月末の段階ではこれでやっていけると考えている。


これまでの話は7月末現在の話。9月10月に100年に1回の大恐慌と言われているほどの事が起こっている。評価損は増えるのでは?短期借入金は返済できるのか?利息が利益の30%もある。

今期は利益は欲しいが借入金返済を優先と考えているので、場合によっては仕入れ以下で売却も。


ストックオプション、モチベーションを上げるのは良い。有利な条件で無償でと書いてあるが、では株主に対しては?

多少のディスカウントはあるが会計的に有利にならないようになっている。


宣伝広告費。まだ目立つところに広告があるが1円でもお金を外に出さない状況では?

昨年の8月からTVCMをやった。3月15日で放映は終了している。首都高沿い、駅に掲載しているものは前払い。契約の期限が来たら解約。少しづつ消えていく。


中古の建物の再活事業がメイン。古くなっているものを買っているのに何で評価損がこんなにでるのかわからない。

再活ビジネスは上場会社ではパイオニアだと思っている。当初は社員寮、社宅を1棟買ってリホームして販売。だんだん物件が大型し、当初は住居系だったのが商業ビルや事務所ビルに手を広げた。物件の大型化が1つの原因。ビルだと10億円ぐらいの資金が必要。原点回帰したい。


IRがこの1年間だいぶ減った。

主に新支店や人事の件だった。支店を増やすごとにリリースしたが、2月にリリースしたのは閉鎖25ヶ所を1回にリリースしたので数的には減った。リリースべき事項があればすみやかに開示する。去年は速報値を開示していたが取りやめた。


去年の総会では株価が2万円になれば自社株買いをすると言っていたが。

まずは短期借入金の返済にまわして利息の負担を減らしたい。


貸し倒れ引当金が多い。

元となった債権資産は総額26億円ある。100%引き当てをした。100%とはその会社が倒産するとか民事再生法など消えてしまった状態ですが、今でもその会社は存在しているし我々としては大丈夫だと思っているが、26億円全部帰ってくるとは思っていない。監査法人と協議して100%とした。


短期借入金を月で割ると1ヶ月に50億円も返済に必要。

物件購入の時に借りている。物件によって返済時期が違うので1ヶ月に何円とは決まっていない。物件を売却して返済したい。金融機関に売却の状況などを報告して理解してもらっている。


などなど。12時27分、質問タイム終了。


議案の採決をして12時33分、株主総会終了。



やっぱ!!お土産は無し。



次の株主総会はティーワイオー!!


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