YAMATOの株主総会

平成20年12月26日 午前10時〜

大阪市・新阪急ホテルインターナショナル

ジャンプ君さんから頂いたレポです。ありがとうございます〜。


今年最後を飾る株主総会は、マザーズのベンチャー企業「YAMATO」です。





会場は、大阪・梅田で最高級のホテルです。オーエスがやった「新阪急ホテル」とは別です。
阪急の梅田駅から歩いて3,4分にそびえる高層ホテルです。ちなみに値段も高いです。





入り口に案内の看板が出ていますが、横にある宴会場直結のエレベーターで上がるとすぐです。
社員の方や、ホテルスタッフが出迎え。受付を済ませて、会場にはいると既に役員が着席していました。





定刻に開会。川合社長は、ノータイのジャケットです。株主は6099人、出席は議決権行使を含め、810人、定足数は何とかクリアしましたが、少ない方ですね。単元株制度がなく、1株1000円ちょっとですから、忘れた人も多いのでしょう。会場には20人くらいで、役員、社員の方が多いという、珍しい形になりました。

報告は、画面と女声ナレーションで実施。ちょっと厳しい業績で、財務も悪化しています。

10時24分から質疑。

「売り上げに対して一般販管費が多い。去年9000万円削減するとの話だったが、7000万しか削減できていない。なぜか?」→「半期段階で、削減が各プロジェクトごとでうまくいっていないとわかり、不採算事業の整理を進めて、ようやく終わったところ。人を中心とした経営を重視しており、削減は難しかった」

「経営方針について」→「プロジェクトの社会性を純粋に追い続けていきたい」

10時32分から議案の審議。

「発行株式数の増加の目的は?」→「当面の資金繰りのためではない。来年以降の経済状況が厳しく、未来志向の事業を続けるための資金が必要になったときのため」

「株価や株主への影響は?」→「株価については分からない。間接金融が現状マヒしているため、資金を調達する準備で、具体的に株を増やす計画があるわけではありません」

「調達とはどういうことか?」→「今計画している予算を実行していくたびに、新しい資金を関係先に機動的にお願いするため。必要なときに必要な資金を調達」

「資金繰りが厳しいと言う意味か?」→「その点は大丈夫」

「大丈夫なら、なぜ株を発行するのか。安易だと思うが。リストラが先ではないか」→「ご意見は承った。スペースや人員は減らしている」

採決の後、役員紹介があり、10時51分終了。

引き続き、別会場に移り、会社説明会です。





丸テーブルに、資料が置かれ、着席すると、珈琲が運ばれました。





役員の紹介のあと、ナレーションでこの1年のあゆみが説明され、さらに、傘下の会社の代表が、その内容と、今期の見通しを説明します。沖縄事業と、芸能学校をやめ、4社に減りました。

セキュリティー管理の「EDコントライブ」、金融システム開発の「コンピューターマインド」、この2社は順調に進んでいます。コンテンツ事業の「マナ・イニシアチブ」は不採算部門を整理し、収益を上げる体制に再編。発電部門の「FUJIパワーテック」は新しい技術でこれからの事業。

発電機、モーターは実物を動かしてのデモが、ありました。単4電池1個で20時間動くもので、汎用品に比べて無駄なエネルギーがない高効率。省エネ、環境にも優しい物だそうです。また、量産段階では価格も従来品より安くできるそうです。

その後に質疑コーナー。

「株を出すなら、既存株主にも無償で出してはどうか」→「株の希薄化を心配されているのでしょうが、それは避けたい。FUJIについて資金がいるかもしれないので、ビジネスパートナーに出したい。金融やファンドには出さない。今は3億の会社だがこれを30億にすることは出来ると思う」

「セキュリティー部門は競合が多いのでは」→「25年やっていて、ブランド力がある。USBメモリは安いのがあるが、それが消費者向けで、当社は企業向けでは優位。トータルサポートが売りだ」

「人材育成方針は」→「コンピューターより数学や物理に詳しい人を求めるが、夏までは正直全く集まらなかった。秋以降、優秀な人が集まってきたので今がチャンスと考えている」

その他、経営陣に対する、激励や期待の声が多く、終了後も社員や役員と、話し込む株主も多く、和やかな雰囲気でした。川合社長は、経営状況も一切言い訳はせず、率直に説明され、株主の意見も真剣に聞く姿勢は見えました。この状況で、年末にわざわざ総会に来る人は、期待派が多いみたいで、厳しい発言をする株主も「あくまで応援している」と言う方が多く、終始和やかな雰囲気でした。

お土産に、





オリジナルダイアリーと、USBメモリ1GB(14000円くらいします!)をいただきました。ありがとうございました。


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