東京放送(TBS)の臨時株主総会

平成20年12月16日(火曜日) 10時〜

場所 グランドプリンスホテル赤坂 五色2階 「五色の間」


今日の総会は臨時株主総会です。TBSは3月決算なので通常の総会は6月にありますが、9月に下記のような事になりまして臨時の株主総会を開くことになりました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

TBSは2008年9月11日、傘下に地方系列局を収めることができる「認定放送持ち株会社」に来年4月に移行する方針を固めた。苦戦するテレビ放送事業などを傘下に置き、グループ運営の効率化を進め、収益基盤を強化する。

 認定放送持ち株会社については、特定の株主による出資比率の上限が33%と決められている。現在、TBSの株式の約19%を保有し筆頭株主である楽天は、持ち株会社化に反対している。楽天はTBSとの経営統合を視野に業務提携を求めており、今後の両社の交渉に影響が出る可能性がある。

楽天は「引き続き反対していく」(広報)と表明した。臨時株主総会で反対票を投じるとみられる。
 ただ、会社法の規定では組織再編などの議案に反対した株主は、会社側に株式の買い取り請求することができる。楽天はTBSに資本・業務提携を求めてきたが、交渉は膠着(こうちやく)状態が長期化しており、これを機会に、楽天が買い取り請求権を行使しTBS株を手放すとの見方も出ている。

 TBSの株価は、楽天が大量取得した平成17年10月時点から4割以上も下落しており、現在の価格で売却すれば約500億円の売却損が発生する。ただ、「株式取得の際の借入金の大半を返済しており、売却すれば、手持ちの事業資金が増える」(リーマン・ブラザーズ証券の米島慶一アナリスト)との指摘もあり、楽天の対応が注目される。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★



楽天は数年前にTBSの株を買って筆頭株主になりTBSと仲良くしたいという事だったけど、TBSはのらりくらりとずっと拒否してきた感じでしょうかね〜。そして今回の持ち株会社移行という策は買収防衛策って見方もありますね。



2007年のTBSの株主総会でTBSの筆頭株主になっている楽天は、楽天の三木谷浩史社長とカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長を、TBSの取締役に選任するよう株主提案を出しましたが否決。

TBSが提案していた買収防衛策導入は70%を超える賛成多数で承認。

もう1個、楽天が提案していたTBSの買収防衛策の制限は否決。


今回も楽天に勝ち目は無いんでしょうかね〜。



フジテレビジョンは今年の6月の株主総会で持ち株会社にしますよ〜って議案があり無事に承認され、10/1から持ち株会社に「フジ・メディア・ホールディングス」になっています。

今日の臨時株主で承認されれば、テレビ局ではフジに続いて2社目の持ち株会社になりますね。

普通の人にとっては東京放送が東京放送ホールディングスになっても、テレビ欄に載っている番組表は今までと同じTBSなので影響ないですね。



今日の臨時株主総会は持ち株会社移行に関する議案2個の説明と質問タイムと採決だけなので早く終わるかな?

総会がTBSだけだったら帰りに赤坂サカスに行けるんだけど、もう1件ネットプライスの総会があるんですよね〜残念!!

TBSの総会が長引いたら2件目は行くの止めようかな〜。



会場の最寄り駅は赤坂見附駅。新宿駅からは東京メトロ丸の内線で10分ぐらい。


今日の小田急線は人身事故で激しく遅れていました。乗った電車は出発の時点で4分遅れ。結局新宿駅に着いたのは32分遅れでした・・・・

小田急線は1本道なので逃げ場が無いんですよね〜。下北沢駅で井の頭線で渋谷駅に行けたり、代々木上原駅で千代田線に乗り換えて東京メトロの電車に乗れますが、下北沢、代々木上原まで行くと新宿駅まで10分ぐらいだしね〜。

どうにもならないのでぐっすり寝ましたよ〜。


会場に到着したのは10時58分。ギリギリセーフ。

地下鉄構内は走りましたよ〜こんな時に限って出口が1番奥なんですよね。





ホテルの前の道路からはNHKが撮影していました〜。株主が会場に向かう後姿を撮っています。





商売敵の総会だからホテルの敷地内にも入れてもらえないのかな?帰りはインタビューとかされるかな〜。





受付で6ページぐらいの総会で使う資料を貰いました。





総会会場の後ろにドリンクコーナーがありました。ウーロン茶、オレンジジュース、コーヒーなど。





ギリギリ到着だけどオレンジジュースを貰って飲みました。





会場は1000人ぐらい入れる大きさ。出席株主は500人ぐらいでしょうか。


まずはいつも通りの社長の挨拶から。

「着席して議事を進めます」って言った時に株主から拍手が起こったんですよ。

議長は普通、立って話をするけどさ〜。どういう意味の拍手なんですかね?座ってOKです〜の拍手?メンドクセー。


取締役が2人欠席、監査役が1人欠席だって。


株主数、議決件数の説明はTBSの岡田泰典アナウンサーから。

誰かアナウンサーが見れるかな〜って思っていたけど男なのでガッカリ。小林麻耶とか〜久保田智子とか〜小倉弘子とか〜青木ゆうこりんとか〜見たかったな。


議案の説明があって、10時12分質問タイム。


(株主)
今はOBだがラジオ東京が出来た当時からの社員。HDが良いのかどうか考えたが現役の役員が真剣に考えてやった事だから議案には賛成です。井上社長をはじめ、役員、社員、ご苦労があったと思う。ただ、じゃあHDが出来た場合、HDの社長は誰がやるのか?これは議題に明記されていない。

TBSを愛するものとして気になる事がある。皆さんもご承知のように8月に週刊新潮にTBSの井上社長の記事が出ている。早速週刊誌を買って読んでみました。

★★★(こんな記事)★★★
TBSの井上弘社長(68)に5日、不倫疑惑が浮上した。6日発売の「週刊新潮」が報じている。お相手は40歳前半に見える人妻インテリアコーディネーターで、和食料理店で肩を寄せ合う姿や手をつないで歩く現場を撮られた。さらに、夫人が住む自宅とは別の豪邸に住み、女性との密会に使っていたことも暴かれている。これまで同局関係者の不倫騒動の際には苦言を呈してきた社長だが、今度は自らが矢面に立たされた。
★★★

ま〜こんな事かと思ったが、2回3回と読むうちに、これはちょっと週刊誌でも馬鹿に出来ない事がある。OB、役員の方、TBSの手帳を持っていますね。この手帳に書かれているTBSグループ行動規範の5条が週刊新潮の記事に出ている。なかなかうまい事に気が付いたと思う。

TBSの幹部の話とか色々出ていますので井上社長に反対する幹部もいるんだろうなと推測できる。

非常に重要な事なので週刊新潮の実物を持ってきた。これを見ると、写真が3枚出ている。社長が手をつないでいる写真、目黒にある豪邸。頻繁に会っていて、しかも相手の女性は家庭の主婦である。井上社長の奥様もご健在。

そこで、行動基準第5条には何が書いてあるかというと、放送人として求められる高い倫理に反する行為や、TBSグループの名誉や信用を損なう行動は行わないとある。

これについて社長はどう思っているのか?私は大変立派なHD化する為の努力に敬意を表する。社長の任期の考えは?だいたい6年間やっている。ちょうどHDになったのを良い機会にして、これを花道にして、引退されるのが1番最高の引退だと思います。

拍手もおこっていますが、あまりくどくどと言いたくないんです。ちょうどこの時期が良いと思う。私はTBSを愛しているから申し上げている。最高の辞め時だと思う。今後、社長はどうするのか?説明していただきたい。

(社長)

貴重なご意見ありがとうございます。プライベートの事ですが私の不用意な行動がたいへんな誤解を招き、また各方面に大変ご迷惑をおかけし、ご心配をおかけした事を深くお詫び申し上げます。
現段階では貴重なご意見として承りまして、今後検討させていただきます。今の時点では何とも申し上げられません。



(株主)TBSさんから株主に色々通知を送って頂いてるんですが、配当が8円という葉書が来たがコスト意識はあるのか?いまどきこんなものを送ってくる企業は無い。

制作費は2007年度は23億円削減、2008年は30億円を上回る削減に取り組んでいる。内部的にはエレベターホールの電気を落としたり、両面コピーにしたり。株主の皆様に対する通知については出来るだけ当社の成績等々を理解していただくため、十分内容を盛り込んだ形でお送りしているつもり。ご意見を参考にさせて頂く。


(株主)株価と配当を上げて欲しい。フジさんと比べるとTBSの配当は格段に低い。増収増益のプランは?

配当性向は単体の純利益の20%と考えている。結果的にこれを上回っている配当をしているので、低いとのご指摘ですが、当社の純利益の中から皆様に最大限還元するように努力している。



<<楽天の質問>>
大株主として本日の決議の前にですね、我々の意見として申し上げておきたい。

楽天株式会社としては本日の議案である認定放送持ち株会社移行の為の吸収分割契約承認の件、定款の変更についていずれも反対です。

私どもは認定放送持ち株会社について総務省で検討されていた当初から一貫して、放送持ち株会社に対する議決権比率の制限はマスメディア集中排除原則の実現という目的に対して、必ずしも適切な手段ではないのではないかという事でパブリックコメント等で意見を開示していました。

認定放送持ち株会社化は33%を超える出資を制限し、放送会社を株式市場による経営監視から過剰に保護するものと言える。

御社は持ち株会社の理由の1つとして経営の効率化を上げている。私どもとしては株式市場からの監視があってこそ、このような効率化が進められると考えます。

すなわち議決権制限により緊張感の欠いた経営が継続され経営の効率化は達成されないのではないかと思います。

近年、御社は先ほど井上社長さんからご説明がありましたが、TBSラジオ、TCエンタテイメントなどの分社化を行い一定の経営効率化を図っていると考えています。

そのような中で、このタイミングであえて持ち株会社化が必要だったのか疑問に思います。

さらに議決権制限の存在により将来、真剣に資本提携を含めて一緒に事業を行いたいという企業が出現した時に制約を受けるのではないか?企業価値を株主共同の利益を増大させる機会を無くすものだと考えている。

さらに付け加えさせて頂くと持ち株会社化の理由として、放送周辺事業とのシナジーの増大を上げているが、そもそも御社の強みは放送をはじめとするメディア事業。

すなわち良い番組作りが御社の本旨であります。小売業とはじめとする放送と関係が無い業態を傘下におさめる事はシナジーはおろか、いたずらに御社の企業価値、経営資源分配ということで企業価値を損ねる事になるのではないか。

今回の持ち株会社化はリーマンショックに先立ち9月11日に発表されています。その前日から先週末までの株価は26%下落している。

この期間において日本テレビは11%、フジテレビは19%、テレビ朝日は24%の下落率。放送業界全体が世界的な金融危機の影響を受けているが持ち株会社化を発表した御社の下落率が他社と比べて大きい。

株式市場は持ち株会社化を評価していないと言えるのではないでしょうか。

テレビ広告市場の急激な落ち込みが各社、共通の課題としても御社の株価の下落が顕著であることは放送持ち株会社に移行といった経営方針が市場から厳しい評価を受けている。

経営陣に置かれましては真摯に受け止めるべきだと考えます。

(社長)
大変多岐にわたりましてご指摘、貴重なご意見ありがとうございます。いろいろご意見の違いはあると思いますが、私どもといたしましては、ご指摘の通り経営環境が非常に厳しい状況であります。

そうした中で機動的かつ柔軟に対応していく為の各部門の経営目標と責任をいっそう明確化にして、グループ全体の収益を押し上げるのが重要だと考えています。

新たなグループ体制はこうした目的をしっかりする為に確立するのが重要だと考えています。

改正法方法の施行により認定放送持ち株会社がテレビ放送網にも導入されたので、ご意見の中にございましたが2005年来、分社化を進めて徐々に分社体制を作ってきましたが、それをより完全な形で完成できるチャンスが出てきたと捉えている。

そういった意味でご指摘の株主の皆様との共同の利益の最大化をはかるという目的の為にも、当社の企業価値を向上させる為にも、持ち株会社化をこの時点で提案するのが最適と考えました。

持ち株会社制度では1人の株主が33%を超えて議決権を行使する事が認められない。これは放送事業の公共性や経営の安定を図るための制度だと理解している。

当社の最大の目的は経営の効率化でありまして、株の制限等を最初の目的にはしていない。

また現在、世界的な金融危機を背景に株価が下落していますが、皆様ご存知の通りであります。

当社の株価もこの状況に沿って値下がりしているのは残念ですが、株価というのは市場が決める評価であって、それに何らかのコメントをする事はよろしくないと考えています。

もちろん、株主の皆様1人1人の厳しい目を我々が自覚しながらいっそうの収益力の向上、さらに価値を上げる努力をしてまいります。


筆頭株主の楽天の質問が出ましたので、10時35分に退出し次の総会に行く。駅まで走らなきゃ〜。


お土産は、





バック入りフリースブランケット。


ひざ掛けってやつですね。エコバックとひざ掛けはものすごい在庫があります。



行きにいたNHKのカメラは、帰りには居なくなっていました〜。


inserted by FC2 system