IGポートの株主総会

平成20年8月22日(金曜日) 10時30分〜

場所 国分寺労政会館 4階 第5会議室


本日2件目。IGポートはアニメの会社です。最近では「スカイクロラ」「図書館戦争」「ケータイ捜査官7」「攻殻機動隊」、古くは「機動警察パトレイバー」でしょうか。

子会社には漫画雑誌のコミックブレイドやコミックを発売する会社があります。


総会後には「攻殻機動隊」の神山健治監督の講演会があるそうですが知らない人だね〜。
去年は「スカイクロラ」の押井守監督だったようです。


ココの総会は珍しく10時30分からなんですよね。10時からだったら、どちらか1件しか行けなかったかな。


1件目のクリエイトエスディーの総会は新横浜駅。IGポートは国分寺駅。


新横浜駅→国分寺駅の交通費は780円。泣ける〜すでに自宅から新横浜駅まで850円も使ってるのに・・・・。

帰るときの交通費も合わせたら・・・・怖いからこれ以上計算するの止めた〜。


新横浜駅から国分寺駅に行くには、JR横浜線に乗って八王子駅。八王子駅から中央線に乗り換えて国分寺駅。

今回は乗換えがうまくいきませんでした。新横浜駅から乗る電車は八王子駅の数駅手前までしか行かない、しかも1時間1本しかない橋本駅止まり他は八王子まで行くのにさ〜運がないね〜。これに乗っても5分後に来る1本後の電車に乗り換える事になる。

八王子駅では中央線の特快とかいうチョー速そうな電車に乗るのですが、特急あずさっていうのを挟んで10分後〜。
あずさは特急券がないと乗れないのね。

あずさが普通の中央線の電車だったら良かったのにな〜。


今日は東京ビッグサイトで日経IRフェアをやってるけど、国分寺駅から国際展示場駅まで行く元気はないな〜。


国分寺駅に到着したのは10時27分。ちょっと遅刻になるかな〜。新横浜駅から1時間15分もかかった〜。


駅から会場までの道のりに、





(左の写真)子会社のプロダクションIGとジーベック (右の写真)IGとは関係ないヤッターマンのタツノコプロのビルがありました。





株主総会の会場はココ↑。案内は会場の前に1人だけ。到着は10時35分。





お土産は先渡し。写真は後で。飲み物は無し。

監査報告が始まっているところでした。





召集通知の説明は社長から。議案の説明の前まで終わり、10時48分から質問タイム。


「ウエンベールの物語(アニメ)」はIGが企画と出資して他の会社が作った。IGがわざわざ出資して作らせるような脚本じゃないと思う。利益は出ているのか?

ウエンベールの物語を製作したトランスアーツと仕事を維持して、友好な関係を維持するのが最初の動機。


「RD 潜脳調査室(アニメ)」は設定が「機動戦艦ナデシコ(アニメ)」に似ている。そういうのを作るのなら「機動戦艦ナデシコ」の方が知名度があるので「機動戦艦ナデシコ」を利用した方が良かったのでは?

原作者である士郎正宗さん(攻殻機動隊の原作者)との関係が深い。士郎正宗さんの作品はIGにとって、サンライズで言えばガンダムが象徴されるように、士郎正宗さん作品はIGである、というブランドイメージを作る一環としてIGとの共同原作で作った。今後のビジネスパートナーとして、原作者との関係としても、ものすごく大切な企画だと思っている。


IGとマックガーデンがやっている「コミック大賞」。ネットで応募作品を募集しているのを見たが、応募要項を見るとプロじゃないと応募できないみたいに書いてある。だったら普通にギャラを払って書いてもらったら良いと思う。ターゲットが良くわからない。

新人作家を発掘するのが大前提だが、今回は新人も中堅作家も応募してもらいたい。わかりにくいところはきちんとアナウンスしたい。


事業別の売上高について、前々期は55億円、前期は66億円。出版事業以外は横ばい。成長は?来期の戦略は?

映像製作部門は4つの大きな劇場作品を用意している。まずお詫びしなければならないのは、今期の利益が大幅に下がる見通しを出したのは、今期完成する作品が来期に伸びたのが要因。逆に大きな劇場作品を4タイトルかかげているアニメ製作会社はIGだけ。映像政策の力を国内だけでなく海外に見せるのが大切だと思っている。次に海外事業が大きいと思う。今年の夏に「スターウォーズ クローンウォーズ」というのがあるが、IGのメカデザイナーがジョージ・ルーカス監督に直接会って認めてもらってその作品に参加している。またバットマンのアニメーションパートをワーナーから直接受けて製作したりして、コラボすることによってIGに対する認知度が上がり今後に大きいと思う。版権事業はヒットする作品を作る。出版事業については部数を抑えて在庫削減。紙だけではなくモバイルもやりたい。


コミック返品の引当金が過小なのでは?

返品は34%から26%に改善した。今期は25%なる予定。POSデータを参考にして発行部数を決めている。


「攻殻機動隊」の実写化について。いつごろ、どの程度の利益を見込んでいるのか。

守秘義務があるので言えない。


映像マスター償却費について。同業他社の話ですがGDHは会計基準の見直しで営業利益が吹っ飛んだ。このような事はあるのか?

本年度から映像マスターの償却期間を2年間から1年間にした。膿が溜まらないような会計処理だと思っている。心配ない。


借入金が2500万円から3億円になっている。10倍に増えた理由は?

マックガーデンを連結したので、マックガーデンに従来よりあった借入金分が増えた。


特別損失で退職金が630万円あるが誰に払ったのか?

マックガーデンが早期退職者を募集した。数名の希望者があったので退職金を払った。


今期、売上高74億円で利益は減る予定と発表になった。売り上げが伸びるのに利益が減る。

映像マスターの減価償却が2年間から1年間にしたので集中した。具体的には「スカイクロラ」「図書館戦争」「ケータイ捜査官7」など。1番大きいのは大型劇場作品が今期から来期にずれたので保守的に出した。「スカイクロラ」の興行に関して、ヒットすべく製作委員会含めて力を合わせてやっているが、まだまだ期待に答えているとは思っていない。「スカイクロラ」はベネチア映画祭のコンペティション部門に選ばれている。金獅子賞を高い確率で取れると信じている。興行成績に追い風になると思っている。


スカイクロラについて。単体でどの程度寄与するのか?プロモーションが2の次になっているのでは?他の会社では株主に映画のチケットを配って観客動員数を上げている。チケットをくれとは言わないが、いつどこで映画をやるのか株主にアナウンスがあっても良いのでは?

貴重なご意見ありがとうございます。製作予算は守秘義務で言えない。昨日まで38万人動員した。興行収入は5億1100万円。プロモーションについて「スカイクロラ」で身にしみてわかった。ジブリさんのように出資者の方々からも厚い支援、信頼感を受ける作品を作りたい。


議案について。取締役が会社法上の3人では少ないのでは?持ち株会社だから子会社がしっかりしていれば少なくて良いとうい考えか?

おっしゃるとおり、子会社3社が協調して高い競争意識を持って業績を上げることが当然だと思っている。業績によっては増やす場合もある。


11時20分、質問タイム終了。


議案の説明、審議では質問は無し。


役員の紹介をして11時26分、株主総会終了。


11時33分から、神山健治監督の講演会。テーマは「物作りにかける思い」。予定時間は30分。


お話はスッゲーヘタクソでよくわからない。暗いし顔に表情が無いし楽しくない。カンペを見ているようだがスラスラ読めないし、話に詰まって「そうですね〜」って言ったまま10秒以上黙ってしまうことが何度か。忙しくって何話すか考えていなかったのか?テーマが悪かったのか?司会が割って入り質問タイムに急になったりした。


話は、

この業界に入ったのはガンダムを見て感銘を受けた。こういう作品を作りたいと思った。

実写のSFを作りたかったが日本では難しいのでアニメにした。

監督になるまで20年かかった。

アニメは1人では作れない。共同作業。作業現場は200人以上。


質問タイム。


IGとジーベックは別の会社だが違いを感じるか?

僕はIGに所属している。IGは押井守監督がメインでやったきたスタジオなので押井色が強い。ジーベックは作画が得意。


作品を作る上でのコンセプトは?

時代の要請みたいのがあると思う。タイミングが合致しないと風が吹いていないと動かない。そこがプロになってから意識するようになった。


ジーベックでの経験はどう生かされているか?

押井塾で学んだことはスタッフを巻き込んでいく。作品を作りたいとみんな思っているが、それだけではお金は集まらない。スタッフ全員が納得して作品を作ることはまず無い。まずお金を出してくれる人達に納得してもらう企画書を書く。それをうけて個人の情熱を入れる。


商業的に作りたいものと売れる物のギャップはどう埋めるのか?

最初に作り手の意思を出すのではなくて、原作があれば、どこが評価されているのか?どこが面白いと言われているのか?考えた上で、最終的に自分が出れば良し、出なくても良し。最初は押井監督が魅力的だったので影武者で十分だった。そのうち差異が出てきて押井監督になれなかった。


妥協とか出てくると思う。そういうときにモチベーションをどうやって保つのか?

他人がいるから自分がいる。スタッフがいるから作品を作れるし、お客さんが見てくれるから作れる。プロになってからわかったこと。アマチュアの頃は自分がやりたことができれば良いやと思っていた。人間なかなか最後まで頑張れない。1回は出来ると思うが回数を重ねるうちにどんどんモチベーションが無くなる。僕は無くなりはしなかったが先輩方でそういう風に失っていく人がいた。他者がいるから自分がいるだと気がついた。1人だったらいつでも止めれる。そういうことで次の作品、次の作品と作ることができる。


などなど。


現在進行中の作品は原作から作るオリジナル作品。次は映画に挑戦したい。


終了は12時4分。


お土産は





クリアファイル 2枚
うちわ


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